今度は「原発テロ」の心配までしろというのであるが、それは能力を超えているし、そもそも「西欧vsアラブ」の「文明の衝突」の、どちらか一方に我々が組すること自体無謀な試みだということは、私は以前から言っている。アラブ諸国民の視線の先には「テロリスト」そのものとしてのアメリカやイスラエルの軍隊が映じていることを、我々は忘れてしまってはならないのである。「文明の衝突」に和解はない。基本は力の強い方が勝つのである。現状どちらの側も勝ち切るだけの力は備えておらず、いたずらに消耗戦を繰返しているだけだが、アメリカの「軍産共同システム」にとっては、各種兵器とそれに伴った血が消費されるならそれで充分なのである。日本の戦後復興には「他国の死」が少なからず関与して来たが、いわゆる「孤立主義」を止めて以降のアメリカには、自国と世界の若者たちの血を供出して世界経済を牽引して来たという側面が拭い難く存在するのである。 . . . 本文を読む
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