一般には原子炉の炉心が溶融して手のつけられない状態に陥ったことをメルトダウンというのだが、東電の説明は「1号機の燃料棒は全てが損壊してしまったみたいだが(!)低温は保たれているし、1号機の冷却に使用した1万トンもの海水を始めとする放射能汚染物質がどこへ行ってしまったかわからないけど(!)とりあえず心配はない(!?)」と言っているもので、この人たちはいったい何者なのかと思ってしまう。「科学者」ではなさそうだが(!)単なるアホか、香具師か、詐欺師か極悪人か・・もはや形容する言葉さえ見つからない。我々が信用出来ないのだから海外から相手にされないのも当然である。と言って政府関係者にも野党にも期待など出来ない。彼らの頭の中にあるのは一にも二にもかかる「東電の救済」であって、震災被害者のことも放射能被害者のことも二の次三の次であり、まして一般国民のことなど税金の拠出者だくらいにしか考えていないのである。昨日の中日新聞社説は東電を「一時国有化せよ」とかなり激しく政府を追求~批判していた。こういうジャーナリズムがまだこの国にも残っているということは「不幸中の幸い」である。メディアは何か事ある度に「正義の味方」面して大上段に振りかざして来るのだが、「メディアの無謬性」などという神話を今尚信奉している国民がいったいどれだけいるか。「家内工業」的システムを駆使して取材~報道を日夜個々繰返している彼らは、常軌を逸した見当外れの報道へと、いつでも「一列横並び」で突進する危険性を孕んでいる。記者クラブの第一の原則は「赤信号みんなで亘れば怖くない」なのである。戦争だって何だって「一人二人じゃ嫌だけどみんなでやるんならオッケーよ♪」である。この国の戦前はこれだった。 . . . 本文を読む
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