新政権の閣僚たちが次々に新機軸を打ち出している中、とりわけ亀井金融・郵政改革相の発言が注目されることが多い。この際言いたいことは全て言ってしまおうということか、私は概ね好感をもって聞いているが、世間は広いからそういう人たちばかりではない。本人反発が出るのは百も承知の上で敢て吹きまくっている感じである。*「再生」に必死の自民党は「小沢対策」の一環として、小沢さんの手法を知悉した議員6人を「幹事長代理」に抜擢するそうだが、平沢勝栄議員に言わせれば「自民党を変えるのは簡単。今いる議員を全て取り替えればいい」ということである。「選挙の鬼」と言われる小沢さんはところで、何も特別な手法をとっているのではなく、角栄譲りの基本に忠実な選挙戦を展開しているだけだと言うのである。曰く1.辻立ちxx回。2.名刺配りxx枚。3.家庭訪問xx戸・・と候補者には設定したノルマの履行を迫り、繁華街での派手な街頭大演説会ではなく、村道でみかん箱に乗っての小さな集会を重視し、握手は両手でとか、或いは大マスコミにはわざとそっけなく応じ、地元紙の取材には誠心誠意、虚心坦懐に応じる・・といったように、どうすれば人心のツボを掴み、個々人の1票1票に繋げて行けるかを徹底的に追求するということなのであって、要は「選挙に王道なし」「近道なんてありませんよ」ということらしいのである。自民党の大島新幹事長は今頃になって「初心に帰って草の根選挙をやる」などと言っているが、それってまさか伊吹や古賀や町村の各派がやらかした「買収と供応」の草の根選挙のことじゃないだろうな?・・自民党は今戦術論ばかりに御執心だが、仮に彼らがいつの日にか小沢さん並みの戦術を駆使出来るようになったとして、その先にあるのが肝心要の「政策」であることは言うまでもない。再生にはやっぱり10年かかる、というか、そもそも再生なんてことが可能だろうか。政党支持率では自民党は今や10%台に下落したのだけれど・・。 . . . 本文を読む