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本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

岡田外交発進。

2009-10-12 09:29:05 | 世界
岡田外相は就任当初から今回のアフガン~パキスタンへの「電撃訪問」を外務省に検討させていて、これは言わば「確信犯」的挙行である。彼に限らず民主党政府の閣僚は「個性派揃い」というか「目立ちたがり」というか、パフォーマンスをいろいろやってくれるから劇場型政治として見ている私には大変面白いのである。アメリカや西側のスタンスというのはこれまで「同盟国なんだから何かやってくれなくては困る」というものであって、自衛隊によるインド洋上での油の供給などは実効性が乏しい大義だけの「協力」に過ぎないことは百も承知の上で、一生懸命「必要だ、必須だ」と日本を「よいしょ」して来たのである。これに「所詮勝てない戦争なんだから止めなさい」と正面から異を唱えたのは小沢さんくらいのものだが、アメリカの「金魚の糞」たる外務省もことが「カルザイ政権への直接支援」を打ち出す政策なので「そんなもん、あーた駄目ですよ」と突き放すことも出来ず、岡田外相は見事一本勝ちしたが、このカルザイ政権というのが「イスラム的蒙昧主義」に立脚する一癖も二癖もある政権で、汚職・不正選挙はするわ、国軍の充実と多国籍軍10万の支援をもってしてもタリバンに勝てないとなると一転妥協を模索するわで、西側キリスト教的価値観では容易に判断出来ない人たちなのである。外相が考える「元タリバン兵への職業訓練」を核としたいわゆる「民生支援」というのはタリバンにも配慮した微妙な策で、カルザイが今後タリバンとの敵対を激化させるようなことになれば当然日本の「民生支援」は攻撃の対象となるから、自民党が言うように「インド洋上で給油していた方が余程安全だ」という議論も充分成立ち得る。民生支援と言えばペシャワール会の中村哲医師であるが、メンバーの一人がタリバンに殺されてから以降は自分一人が現地に残り、現地の人と協力して荒野に水路を掘ったりした。「恒産なくんば恒心なし」で、食えないから世情不安が惹起されるのだから彼らの自助自立を直接手助けしようというものであって、政府援助に名を借りて日本の土建屋が海外まで出掛けて甘い汁を吸うという従来型の支援とは無縁の論理なのである。その彼は「自分が何が出来るかは自分で考えろ」となんやかや火事場泥棒のように「支援」をしたがる人たちに忠告している。欧米系、中国・ロシア等列強の思惑で「援助という名の介入」がまかり通っている現状である。 . . . 本文を読む