本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

虚実の狭間で。

2008-09-19 22:25:19 | web・メディア
映画はフィクションだから様々な嘘が盛り込まれる。寅さん映画も例外ではない。オープニングで寅は江戸川堤を歩く。マドンナを迎えに行ったり見送ったりする際もしばしばこのサイクリング道路へ行く。源公もよくここでサボっている。しかし現実の地理関係から言うとこの設定には無理がある。全くの方向違いとは言わないまでも、とらやと柴又駅との中間に江戸川があるわけではなく、駅→とらや→江戸川というのが正しい位置関係なのだ。しかも駅からとらやまではすぐだが、これがとらやから堤までとなるとかなり遠いのである。帰郷した寅がなぜ真っ先に江戸川堤へ行くのか?好きだからか?マドンナはなぜわざわざ大回りして江戸川経由でとらやと駅の間を行き来するのか。これも好きだからか?違うだろう。ここが好きなのは寅やマドンナや源ちゃんではなく山田監督なのだ。笑。それに、寅は何かというと葛飾柴又を全国各地で宣伝して回るのだが、柴又なんて(はあ?)東京は東京でもその外れもいいとこで、江戸川を越えればもう千葉県なのだ。あそ。京成線で柴又へ来るのにも、高砂で一旦金町行きに乗換えなければ来られない。上野からすぐ来られるように言うのは間違いで上野からだって遠いのである。今回私は用もないのに(はあ?)なぜか東京まで行ってしまい、その余勢を駆って江戸川堤まで行ってしまったが、映画とは違って堤で寛ぐ人など一人もいなかった。あっちゃ。せいぜいのところ、サイクリング道路をジョギングしたり犬の散歩をしたりする人が散見された程度であった。時間が遅かったこともあって矢切の渡しまでは降りて行かなかった。私は今回は都区内のJRだけのフリー切符730円也を利用してみたのだが、まあ東京を一日で回ろうというのが所詮無理な話で、結局高円寺と柴又だけで一日が終わったような気分だが、それで不満ということもなかった。高円寺は実は東京阿波踊りの際行きたかったのだが、気づいたときにはもう終わっていた。寅さんの柴又はこれだけ映画について語っているのだから素通りは出来ないと思って数十年ぶりに行ってみた。『とらや』が実在する店で、第四作までは実際にそこで撮影されたことなどすっかり忘れていた。で、『とくとく切符』というのがあるようなので次に東京へ来ることがあったら今度はそっちにしてみようかと思った。あと、お台場とか六本木ヒルズとかは全然思いつかなかった。あちゃ。 . . . 本文を読む