清和会の政治が続いている。自民党政治というよりも「お化け派閥=清和会」の政治だ。森が最後は5%の支持率で事実上失脚した後、旧来の自民党だったら「森が駄目なら橋龍で行こう」となる筈だった。しかし大本命の橋龍を打ち負かし圧倒的劣勢を見事に撥ね返して森の跡目を継いだのは「(構造改革に応じないなら)この私が自民党をぶっ壊す!」と絶叫しつつ大見得を切った「稀代のペテン師」・「ワンフレーズの口舌の徒」=小泉ポチだった。彼はそれまで他ならぬ森派の会長だったのだから、森に責任があるのなら小泉にも当然責任の一端は背負って貰わなければおかしい理屈だが、そんなことは一顧だにされなかった。この時点で自民党は事実上清和会の独裁する政党へと変質し、メディアはあろうことか「国民の支持」を口実として、こぞってこれに太鼓持ちよろしく無思慮に追随しおべっかを使った。マスコミもこのとき本質的には「壊れた」と言っていいだろう。以後は同じパターンの反復である。森が駄目なら小泉、小泉が後始末をつけられなくなると「若きエース」安倍ポンの登場で、この「安倍無能内閣」が不祥事の連鎖で命運尽きると今度は目先を変えて(同派閥とは言いながら安倍とは距離を置いていた)「ぬらりひょん=福田」と、これ全部清和会であって何か一つでも「構造」が変わったかと言えば何も変わっていない。マスコミの度重なる破廉恥な援護射撃もあって、我等国民は一杯も二杯も食っている。他の派閥はというと、森ー小泉の『チーズ・ライン』にいいように丸め込まれて異論一つ言えないという一種異様な状況が延々と続いている。党内だけならまだしも公明党という『友党』もまた余程おいしい目に会っているのか、大奥の茶坊主・冬柴を先頭にまるで清和会の飼い犬同然である。今肝炎訴訟と年金の公約違反で福田の支持率急降下だと言うのであるが、元々『チーズ・ライン』の窮余の一策によるリモコン首相に過ぎない福田に40%を越える支持率を齎したのは世耕らに巧みに操作~誘導されたメディア自身だったのであるから、こんなのは「行って来い」に過ぎない。落ち目の自民党のそのまた一派閥に過ぎない清和会がこの国の政治を牛耳って「望月の欠けたることのなきを想えば」とばかりに「我が世の春」を謳歌しているという非常事態にも大マスコミは全く無批判に追従するだけである。というわけで、今日は『絆通信135号』の続きです♪ . . . 本文を読む