本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

リサイクル。

2007-12-11 11:23:42 | 社会
今世間を騒がす『サブプライムローン』とは『金融商品』の一種である。『金融商品』とは何かと言えばそれは投機でありギャンブルであり「ハイリスク・ハイリターン」などと言われるが要は『貨幣の商品化』の異名であり、そもそもは貨幣自身の古典的範疇からの逸脱であって、言ってしまえば『一国に流通する貨幣単位で他国の貨幣を売買する』という「金で金を売買する(!)世界」即ち(本末転倒というか)一種異様な世界の常態化であって、他国経済の窮状や後進性に便乗してこれを自国経済発展の好機と捉え位置付け、まるで『火事場泥棒』のように瞬時にして膨大な利鞘を掠め取ろうという血も涙もない経済手法なのである。世情言われるところの「自由競争原理」の行着いた先がこの前代未聞の修羅場であって、まあこんなこと言っても誰も驚かないんだけど、いわゆる『IMF(ドル・ポンド)体制』の崩壊以降は実にこれが全世界を席捲しているのである。この『変動相場制』というのは経済弱者にとっては生き馬の目を抜くような情け容赦ないトリッキーなシステムであり、いや弱者と言わず一般にどこの国だってまごまごしていると「昨日買えた輸入品は今日は買えない」というのっぴきならない経済危機を惹起し兼ねない。諸国民は押しなべて自国存亡の危険と日常的に背中合わせになっているのである。本来は商品流通の手段であった筈の貨幣自体の価値が日々変転してしまうのだから、個々の国々に課せられる諸課題の筆頭は自国経済の際限のない発展・展開である。「他者に食われたくなければ蛸足配線でもなんでもいいから他者を食え!」「稼げ!稼げ!稼ぎまくって地獄の業火に身を焦がせ!」「とにかく儲けろ!利潤を上げろ!」と(まるでヤクザ映画の「上納金」獲得のように!)我等一般庶民=普通の人々はただひたすら金を稼ぐよう駆り立てられる毎日なのであるから、これが嫌なら頑張って立身出世して自分が一般民衆を鞭で追い立てる悪代官の立場に身を置くか、そんなのちょっと不可能だというなら筵の旗に「進むは極楽往生、退くは地獄」と墨で大書して決起するか、それも怪我しそうで危ないから嫌だというのならもうあなた、しょうがないから毎週二回500円オールナイトシネマでも見て瞬時溜飲下げて束の間の悦楽に浸りなさいってばサ。はい、そこのあーた!「人間のやることなんて太古の昔から一緒サ」なんて達観してていいのかい?ぷいぷい。 . . . 本文を読む