秦野たばこ祭、今年も参加して
「炎が舞い 光が奏でる」ポスター
が完成 9月28、29日
8/23(金) カナロコ
東海大の武元さんがデザインした、
今年の秦野たばこ祭のポスター
(秦野市提供)
9月28、29の両日、神奈川県秦野市
内で展開される「第77回秦野たばこ祭」
を周知するポスターが完成した。9月以降
に市内の商業施設や近隣自治体の庁舎、
小田急線の主要駅などで掲示される。
祭りは「炎が舞い 光が奏でる」がテーマ。
かつて市内の主要産業だった葉タバコ耕作
に携わった先人の情熱を火に例えて、各種
イベントを実施している。
その概念に沿ったポスターデザインを20
17年から東海大に依頼し、今年は教養学
部芸術学科3年の武元宏樹さんの作品が採
用された。武元さんは「文字や日付は祭り
が目立つように意識した。写真は花火やた
ばこ音頭の内容、雰囲気が伝わるものを入
れ、配置した」と狙いを説明した。
市の担当者は「原点回帰で、火おこしや
たばこ祭パレードなどの伝統行事に力を
入れていく。ポスターを見て祭りを意識
してもらい、祭り当日はさまざまな形で
参加してほしい」と来場を呼びかけた。
普通交付税
秦野は57億3000万円
県内5市2町が不交付
タウンニュース
秦野は57億3000万円
政府は7月23日に開催された閣議で全国
の市町村に配分する2024年度の普通
交付税額を発表した。
神奈川県内で対象となったのは前年度
と変わらず26団体(14市11町1村)で、
交付税に頼らず自前の税収で財政運
営が可能な不交付団体も前年度と同様
7団体だった。
2009年度以来16年連続の交付とな
った秦野市の決定額は57億3000万
円で、前年度比3億8500万円(7・
2%)増。交付税の不足分を地方債とし
て借り入れる臨時財政対策債の発行可能
額は、1億7200万円(前年比マイナ
ス1億9800万円)だった。
県内の普通交付税不交付団体は、川崎市、
鎌倉市、藤沢市、厚木市、海老名市、
寒川町、箱根町の5市2町。周辺自治体
では厚木市が1963年度、箱根町は57
年度以来不交付が続いている。
普通交付税は自治体間の財源不均衡を調
整するため、各自治体の財政需要額に対
する自主財源不足分を国が交付するもの。
今年度県に配分されたのは、10億8300
万円増加し、1197億500万円。臨時
財政対策債発行可能額は184億2800
万円減の123億4600万円。
全国で普通交付税を受けずに財政運営が
できる不交付団体は83自治体で昨年度か
ら6自治体の増加となった。
みんなで楽しむ音楽の時間【3】 9月22日
舞踊編・フラメンコ
タウンニュースホール
タウンニュース
秦野を中心に海外でも活躍中の
スペイン舞踊家・池谷香名子さん
「ランチタイムコンサート みんなで楽し
む音楽の時間【3】〜舞踊編・フラメンコ」
は、9月22日(日)の開催。会場は東海大
学前タウンニュースホール(東海大学前駅
南口2分)。時間は午後2時から(午後1
時30分開場、終演予定は午後3時20分)。
参加費は一般2000円(子ども1人
同伴可)、子ども1人追加の場合はプラス
500円。2歳以下無料。※一般=中学生
以上、子ども=3歳から小学生)。現在
予約受付中。
当日はスペイン舞踊家の池谷香名子さん
を迎える。第1部「フラメンコを知ろう
(解説)」、第2部「フラメンコ生演奏
(鑑賞)」、第3部「フラメンコ体験」
の予定となっている。最後はみんなで舞
台に上がってフラメンコを楽しむ。もち
ろん鑑賞だけでも大歓迎。
来場希望者は主催のクアーズテック秦野
カルチャーホール(秦野市文化会館)
【電話】0463・81・1211へ。
当日払い。※この公演は、改修工事休館
中の同館が、他施設への出張スタイルで
実施しているもの。
「食中毒に注意を」
食品衛生協会が注意喚起
タウンニュース
啓発のため横断幕を設置した
秦野伊勢原食品衛生協会(川口浩太会長)
が、8月末まで食中毒予防のためキャン
ペーンを実施している。
同協会は8月1日からの1週間を「食中毒
予防週間」として例年8月頭に街頭キャン
ペーンを行ってきた。今年は猛暑のため
街頭キャンペーンが中止になったが、代替
事業として市内2カ所での横断幕の設置を
行っている。また例年通り、会員の店舗で
予防の三原則「(菌・ウイルスを)つけな
い」「増やさない」「やっつける」が記載
された物品の配布を行い、食中毒予防を啓
発している。川口会長は「夏場は気温が高
くなり、食中毒の危険性も高まっている。
会員の店舗はもちろんのこと、一般家庭で
も気を付けていただければ」と話す。
炎舞う 瓜生野百八松明
伝統行事 5年ぶりに
タウンニュース
迫力の松明振り回しを見物
する人たち(写真提供・秦野市)
五穀豊穣・悪疫退散を祈願して行われる
盆の行事「瓜生野百八松明(うりうのひ
ゃくはったい)」が8月14日、瓜生野百
八松明保存会(尾澤英太郎会長)によっ
て権現山山頂や龍法寺門前で5年ぶりに
行われた。当日は地元住民など多くの人
が見物に訪れ、炎が舞い燃え上がる様に
見入っていた。
毎年8月14日に、弘法山の麓の瓜生野地区
で行われている祭事。室町時代または江戸
時代中期頃に始まったと伝えられ、長さ2
〜3メートルの松明50本ほどを権現山山頂
から龍法寺門前まで地元の人たちが担いで
運び、最後に同寺門前で火のついた松明を
振り回す。
この日も午後3時頃から麦わらを使い松明
を製作。権現山の山頂に運び上げ、日没を
待って点火された。その後、30分ほどかけ
同寺を目指し、門前で振り回した松明が燃
え上がる勇壮な姿を披露。その中には小学
生の姿も見られた。
瓜生野百八松明終了後は、南矢名上部町内
会館前に会場を移し、江戸時代から伝わる
という「瓜生野盆踊り」を実施。瓜生野盆
踊り保存会(遠藤亮子会長)のメンバーが
中心となり、参加者も一緒になって踊った。
2023年秦野市観光客数
「日帰り」が前年比39万人増
「宿泊」は微増
タウンニュース
年間約62万人が訪れた
秦野戸川公園
神奈川県はこのほど、2023年に県内
33市町村を訪れた観光客の延べ人数を発
表した。秦野市の延べ観光客数は、「日
帰り」が大幅に増加し約454万8000
人。前年比約39万人増(9・5%増)、
コロナ禍前(19年)の約447万2000
人を上回った。
入込観光客調査は神奈川県が毎年行ってい
るもの。調査期間は1月1日から12月31日
まで。観光客の動向を「日帰り」と「宿泊」
で調査し、県内の市町村別、観光地・観光
施設別に集計が行われている。調査対象は
観光地点、観光施設・観光行事に入り込ん
だ観光客で、明らかに地元住民の業務や休
憩と認められるものは除外されている。
秦野市の延べ観光客数は454万7754
人。「日帰り」が約447万8000人
(前年比約39万2000人増、9・6%増)
で前年に引き続き、大きく回復傾向にある。
一方、「宿泊」は約7万人(同約3000
人増、4・5%増)と微増で、コロナ禍前
(19年)の約10万3000人までは回復し
ていない。
山人気がけん引
観光客数の増加は「秦野戸川公園」約62万
3000人(同約8万6000人増)・
「ヤビツ峠」約48万9000人(同約1万
9000人増)・「大倉」約42万8000
人(同約8万6000人増)など山の人気
がけん引。「秦野たばこ祭」約35万900
0人(同約12万2000人増)など、イベ
ント目的での来訪者も増加した。秦野市観
光振興課の担当者は「新型コロナウイルス
感染症の5類移行に伴い、戸川公園や弘法
山などの観光客が増加しました。また、
秦野丹沢まつりの再開や、前年縮小して開
催した秦野たばこ祭が通常規模で実施でき
たことなども要因としてあげられます」と
話す。
「友釣り」のアユ増やしたい 神奈川県
などが相模原の道志川に3万匹放流
8/23(金) カナロコ
此の間沢に放流したものと同じ「背掛かり
DNAアユ」=15日、相模原市緑区大島
の県水産技術センター内水面試験場
おとりアユを使って縄張りのアユを針にか
ける「友釣り」で釣れるアユを増やそうと、
神奈川県内水面漁業振興会(横浜市中区)
と県水産技術センター内水面試験場(相模
原市緑区)が、友釣りで捕獲したアユから
採取した卵から育てた「背掛かりDNA
アユ」と呼ばれる約3万匹を、同区の道志
川支流に放流した。数日後に友釣りをした
ところ、高い比率で放流したアユが釣れた
という。相模川第一漁業協同組合の我妻竜
雄組合長は「おとりアユに激しく攻撃して
よく釣れ、手応えも良い。さらに成長すれ
ばもっと釣りが楽しくなる」と評価してい
る。
友釣りは、縄張り意識の強いアユの性質を
利用した釣り方。おとりアユを川に入れ、
縄張りに入ってきたおとりアユに体当たり
してくるアユを針にかけて釣り上げる。特
に針が背中にかかって釣れるアユは、釣り
人が感じる手応えも良く「背掛かりアユ」
として好まれるという。
逗子市議でアユ釣りの人気交流サイトを
運営する平野和之さんによると、福島県
の団体や宮城県の企業が数年前から、背掛
かりアユの遺伝子を持ったアユを放流する
取り組み始め、平野さんが「背掛かりDN
Aアユ」として提唱。昨年と今年は、全国
の一部河川で試験放流が行われているとい
う。「背掛かりアユ」は、群れをつくる
「群れアユ」に比べて攻撃性の強いDNA
を持つという研究結果もあるという。
我妻組合長が平野さんのサイトを通じて
この取り組みを知り、相模川にも取り入れ
ようと、同試験場に協力を求めた。20
22年10月に、漁協が友釣りで釣った
アユ約100匹を試験場に提供。試験場
はこのうち生き続けた雌2匹から数千粒
の卵を採取。それを基に次の世代を育て、
12~13センチ程度に成長した約3万
匹の「背掛かりDNAアユ」を今月5日
に相模川支流に当たる道志川支流の「此
(こ)の間(ま)沢」に放流した。