箱根で「冷やし温泉」いかが
猛暑で新企画、湯温「低め」に
タウンニュ-ス
はこね冷やし温泉プロジェクト
のイメージロゴ
記録的な猛暑が続く中、箱根の温浴施設と
旅館が「はこね冷やし温泉」プロジェクト
を開始した。温泉の温度を通常よりも低め
にすることで、利用者に快適に過ごしても
らおうという試み。施設側には省エネの効
果もあるという。
プロジェクトは、観光施設が連携して箱根
の魅力創造などを図る「箱根プロモーショ
ンフォーラム(箱プロ)」による新企画で、
開催期間は8月1日から31日(木)。
温浴施設等が提供している温泉について、
通常の設定温度より低くすることを「冷や
し温泉」と定義。温浴施設では38℃以下、
露天風呂・日帰り温泉・足湯は40℃以下が
目安だ。
気温が高いと温泉を敬遠する声も一部ある
が、箱プロでは「冷やし温泉は、家族連れ
や外国人、子どもたちにとって心地よい選
択肢になる」という。また、温度を抑える
ことで温水の加熱にともなうエネルギーを
削減できる「エコ的な要素」もうたってい
る。
スタート時の参加は3施設で、日帰り温泉
「箱根湯寮」(塔之澤)では内湯を通常の
41〜42℃から体温に近い36℃に設定。日帰
り温泉「箱根小涌園 元湯 森の湯」(二ノ平)
と温泉旅館「大和館」(湯本)も、通常より
ぬるめの37〜39℃(内湯)にしている。
箱プロの中嶋順事務局長は「歴史ある避暑
地の箱根で、暑い夏を楽しんでいただく新
たな風物詩になれば」と話している。引き
続きプロジェクト参加を施設に呼び掛けて
いく方針。最新の参加施設は箱プロのホーム
ページ(http://hakopro.com)で発信する。
芦ノ湖地区を一斉清掃
夏休み前にきれいに
タウンニュ-ス
ごみを拾う従業員
箱根エリアでホテルやゴルフ場などを運営
するプリンスグランドリゾート箱根(宮地
博篤箱根地区総支配人)が7月19日、芦ノ湖
地区の一斉清掃を行った。1992年から続
く取り組みで、今年で31回目の実施。
「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」や「龍宮殿」、
「箱根園」など8事業所から従業員41人が参
加し、たばこの吸い殻やペットボトル、マス
クなどのごみを拾った。参加者は「コロナ禍
前の日常に戻りつつあり、多くのお客様が箱
根にいらっしゃることが予想される。夏休み
前にきれいにして、お客様にも美化思想の普
及を図っていけたら」と話した。
バリアフリービーチ
ボランティア募集
御幸の浜で8月12日
タウンニュ-ス
昨年初開催されたバリア
フリービーチ
ODAWARAバリアフリービーチ実行委員
会が8月12日(土)に御幸の浜海水浴場で開
催する「みんなでMIYUKI BEACH」
のボランティアスタッフを募集している。障
害の有無に関わらず、誰でも海水浴を楽しん
でもらえるよう、昨年8月に小田原で初めて
開催された同企画。スタッフは、浮力を備え
た特製の椅子(モビチェア)に乗って遊泳す
る障害者らが転覆しないよう補助などをする。
ボランティア申し込み、
詳細は二次元コードから
水素調理でCO2排出削減
箱根町の旅館「円かの杜」
タウンニュ-ス
思いを話す松坂さん(右)と
水素コンロを説明する福田
代表取締役
箱根町強羅の旅館「円(まど)かの杜」が
このほど、水素ガスで調理ができる器具を
導入し、7月末から一部、水素調理による
食事を提供している。
LPガスの代わりに、水素ガスを燃焼する
ことで二酸化炭素の排出をゼロに抑えるこ
とができるという。今年末までに2種類の
コンロ5台を導入する予定だ。器具の提供
や技術指導を行った株式会社H2&DX社会
研究所(東京都千代田区)の福田峰之代表取
締役によると、導入事例は世界で初めてで、
コンロ5台分で年間3・6トンの二酸化炭
素排出量を削減できるという。水素ガスは
LPガスと比べ2・5〜3倍のコストがか
かるが、同旅館女将の松坂美智子さんは
「箱根は自然の恵みを受けている。自然と
共存していくことが必要」と話す。20
19年の台風で館が損壊する水害を受けて
いたこともあり、環境保全に懸ける強い思
いがある。福田さんは「ここでの取り組み
が評価され、意識する旅館が増えることを
望む。世界の飲食シーンから二酸化炭素排
出をなくしていければ」と話した。
小田原市
食の魅力をどう伝えるか
新施策でシンポジウム
タウンニュ-ス
小田原の現状を考察した
植野さん
小田原市が昨年度から取り組んでいる
「美食のまち小田原推進事業」のシンポジ
ウムが7月29日、ハルネ小田原うめまる広
場で開かれた。
同事業は、小田原の食材や人材といった独
自の食文化が持つ価値を高め、「美食のま
ち」のイメージを市内外に広めようという
もの。市はこれまでに食の分野で活躍する
人材の推進役登用、市内関連団体らによる
「美食のまち小田原推進協議会」を立ち上
げるなど体制づくりを進めてきた。
シンポジウムは事業のキックオフイベント
として、市民などに参加を募った「公開会
議」スタイルで実施。守屋輝彦市長や協議
会メンバー、事業に関心を持った市民など
も参加して行われた。
イベントでは美食のまちづくり推進アドバ
イザーに就いた植野広生さん(食の月刊誌
『dancyu(ダンチュウ)』編集長)
による講演が行われた。植野さんは小田原
を美味しいものが多い地域としながらも、
市民が十分に自覚できていないと指摘。
「美味しくても小田原では当たり前とされ
ているような、日常の集大成が『美食のま
ち』になる。観光資源にすることが目的で
はなく、市民が同じ方向を意識することが
大切」と話した。
シンポジウムではその後、事業推進プロデ
ューサーの野口弘子さんも登壇し、参加者
を交えた意見交換などが行われた。
参加者も交えた意見交換も行われた
子どもの表現力は無限大
アトリエ・タンポポが習作展
タウンニュ-ス
展示作品のひとつ
小田原を拠点とするアトリエ・タンポポ
児童造形絵画教室による習作展がこのほど、
おだわら市民交流センターUMECOで開
催された。
絵画や銅レリーフ、デザイン時計、真鍮
キーホルダーなど児童の作品約150点が
展示された。
同教室は「結果を評価するのではなく、
試行錯誤しながら考え、描いたり作ったり
する過程の中で右脳を発達させ、子どもの
可能性を広げる事」を目標に、3歳から小
学生を対象に活動。酒匂をはじめ、小田原
駅前、足柄、開成教室を展開する。児童の
作品や教室の様子は、インスタグラムでも
発信中。無料体験授業も随時実施している。
(問)【電話】0465・47・7310
北條手作り甲冑教室
参加者を募集
タウンニュ-ス
マイ甲冑でイベントに出陣
NPO法人小田原まちづくりネットワーク
が段ボールを使った「北條手作り甲冑教室」
の参加者を募集している。
日程は9月から来年3月末まで。月1・2回
の講習で、会場は小田原市内を予定。参加費
は材料費込みで1万8千円。定員は先着12人。
9月10日(日)締切。「本物と材料こそ違え、
製作過程は古式そのもの」と同法人。
申込みは、小田原ジムキ内・瀬戸さん
【電話】0465・23・0105。
ほのかな灯、境内照らす 鎌倉・鶴岡
八幡宮「ぼんぼり祭」始まる
8/7(月) 2カナロコ
ぼんぼりに明かりがともった
鶴岡八幡宮の境内=鎌倉市雪ノ下
鎌倉の夏の夕べを彩る「ぼんぼり祭」が7日、
神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で始まっ
た。9日まで。
【写真】音楽家の坂本龍一さんを
偲ぶ作品も
祭りは海水浴客でにぎわう夏、鎌倉の文化に
より親しんでもらおうと1938年に始まり、
今回で84回目。夕刻、境内に並ぶ約400
基のぼんぼりに明かりがともされると、ほの
かな灯が辺りを照らし、幻想的な雰囲気に包
まれた。
今回は、昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿
の13人」の脚本を担当した三谷幸喜さん
や、俳優で主演の小栗旬さん、市内在住の
解剖学者・養老孟司さんらの書画で仕立て
たぼんぼりが並んだ。ことし3月に亡くな
った、音楽家の坂本龍一さんを偲ぶ作品も
目立った。
日が暮れると浴衣姿の市民や観光客らが
次々と訪れ、著名人の書画に目を細めていた。