秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

古いアルバムめくり~♪ アクア・アルタ

2019-02-28 | 旅・イタリア




2018年10月29日ベネチアが、歴史に残る大水害に見舞われた時の画像です。
アクアアルタ(Acqua Alta)と呼ばれるベネチアの洪水です。

イタリア語で、アクアは「水」アルタは「高い」という意味、
しばしば高潮による洪水に見舞われ、街が水没してしまう現象のこと。
シロッコと呼ばれる季節風の影響で、秋から春の季節に見られます。

海面の上昇で既に高くなった水位が、季節によっていつもより強い風が吹くことで更に高くなり、ベネチアの街の石畳の隙間などから水が滲みてきます。
サン・マルコ広場など海抜が低いところから浸水が始まり、満潮が重なると水没状態になります。

アクアアルタ状況に対処するために、潮汐予想などのサイトも充実してます。☞ こちら



今から16年前、2003年1月、そんなことはつゆ知らず、イタリア観光に出かけたのでした。
船でベニスの町に渡った時は、まだそんな水が上がってなかった。
ところがゴンドラで街中を巡ってる間に、・・・






通路となる板橋が設置されていてその上を歩きました。
サン・マルコ広場はみるみるうちに水位が上がり、廻廊部分はまだ歩くことができました。
未だかつて体験したことのない出来事でビックリ。


イタリアはこの危機を回避するためのプロジェクトを立ち上げ1980年代末からスタート。
旧約聖書の「モーゼの十戒」にちなみ「モーゼプロジェクト」と名付けられた。
外海との間に水門を作リ、外からの水をシャットアウト。
2003年からこの工事が始まり8年で完成する予定だったが、高いコストと一連の腐敗スキャンダルによって、プロジェクトは長期にわたって遅延。
2018年現在でも完成してなくて、完成予定は2020年らしい。
ちなみに110cmを超えないと動かないシステムなので、未満の日は同じように水が上がってきて・・・




2007-12-08 ヴェネチアンガラス

ベニスの工房で一つの個室に案内され100万円以上で購入されたんだと。
観光客はたいていこうしたガラス工房の一つに案内され、仕事ぶりをみせてもらいます。
セレブはショッピング。
貧乏な私は工房で眺めてただけ。


かつての記事に記しましたが、
ヴェネツィアはアドリア海の最深部ヴェネツィア湾にできたラグーナ(潟)の上に築かれた水の都です。
歴史は、世界史の名高い4世紀ゲルマン民族大移動に発するようです。
6世紀頃、ゲルマン系諸族やフン族が侵入してきたため、もともとヴェネト地方に暮らす住民がこの湿地帯へ避難。
干潟に杭を打ち込んで住める島としたらしい。


続きは 2007/12/8の記事で

ガラスつながりで、ボヘミアングラスは
2006-10-31 ボージョレ・ヌーボー

ここで書きましたが、
ボヘミアのガラスの歴史は、5、6世紀から始まります
イタリア・ルネサンス後ヴェネチアガラスの製法が伝わりましたが、
ヴェネチアのソーダ・グラスはベニス近海のソーダが必要です
入手困難な、ボヘミア地方では周りの森林のブナ材を焼いた灰を使いました
これが災い福となす、水晶に似た非常に純粋で硬い透明ガラスが生まれました




人の一生も、土地の歴史も、紆余曲折いろいろあって面白いですね。


4 コメント

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Unknown (TM)
2019-02-28 21:29:55
昔から水害に悩んでいたベネチアですが、近年はその被害がますます深刻になっているようです。
観光客の急増もその一因なんでしょうねえ。

日本ではテキパキとやる工事も、イタリアでは何だかんだと理由をつけて遅れに遅れます。あまりにも素晴らしい遺産をご先祖さまから受けついで、その上に胡坐をかいているんじゃないかと思いたくなりますわ。
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2007年の記事 (ミミー)
2019-02-28 21:38:19
2007年の記事に、野次馬の私は絶対コメント投稿してると思ってクリックしたら、案の定でした。今より硬い感じで書いてますね。今は慣れて関西のおばちゃん(おばあちゃん)らしくなったのかな。
ヴェネツィア行かれたときは水難に会われたのですね。私は反対に、トレビの泉に行ったら水がなくて、なんでや!って聞いたら半年に一ぺんの大掃除の日で、水をすっかり抜いてそうじしてるんだと。従って背中向けて泉にコインを投げるのは禁止でした。それだともう一度ローマに来るというおまじないができない…それで今だにローマ行けてません。サンマルコ広場も好天気で暑かった。鳩がうろちょろしてました。おざささんと、水に関しては反対の運でしたね。

今日雨上がりに、城南宮にお参りに行きました。うちから徒歩で30分です。梅は盛りを過ぎてましたが、出店で、鉢植えの母の好きだった紅梅と木瓜の小さい鉢植えを買いました。歩いてなので持って帰れないと思って、それだけしか買わなかったのですが、アメリカハナミスキとかしだれ梅とか蝋梅とかたくさん欲しいものがあって、帰宅後、いるもの買ってタクシーで帰ったらよかったと気づきました。椿餅売ってなかったです( ;∀;)。
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TMさんへ (ulala)
2019-03-01 12:53:29
ベネチアが沈みつつあるという報道で、早く行かんとあかんと思ってたのが2003年。
あれから16年過ぎて、たしかに水害の水位は高いときが増えてるかもしれないけれど、沈んでませんね。

ぬらりくらりであったとしても、いちおうモーゼプロジェクトは進んでる。
なんやかんや言っても、古代のローマ遺跡と共存して暮らしてる。
あくせくまじめに働く民族より、ずっとしたたかで人生楽しんでるのかもしれませんね。

真面目が悪いことではないし、あえて不真面目にもなれないけれど、いささか疑問に思える年ごろになりました。
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ミミーさんへ (ulala)
2019-03-01 13:04:13
城南宮さん境内で販売されてる椿餅は朝早いうちで売り切れると書いてありました。
松甫堂 は、伏見駅の南、24号線より1本入ったメインストリートに店があるとのことで、わらび餅がおいしいと口コミに載ってました。
私が参拝した2/11は椿のいろんな種類が販売されてて、バスの隣席の方は黒椿を購入されてました。

さてイタリア、私が行ったのは旅行費用底値の1月、それはそれは寒かったです。
ミミーさんはベストシーズンとされる時ではないでしょうか。
まぁ寒くて空が青くないから、屋内の美術品を集中してみることができました。
続きを書こうと、アルバムの写真を撮影しましたので、後程。
またみてください。
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