悠紀は流れて来る感情に触れる度に、物事を願うと失望が広がり落胆に繋がるのに気づかない他人の何と多いことか知った。先ずは自分中心で、言い訳を用意して物事を進めていく。皆が幸せである等皆無なのを、然もそうでなければと声高に言い募る。悠紀は、それらの何も満たされてないことを悟るが黙する。
潮の関係で、牽き合うのは未知との遭遇に他ならない。心を開放して問えば、必ず反応して繋がり文字が並ぶのも判るようになった。表面だけでの体裁には何等存在していなくて、通じ合えることは皆無だ。真実であると感知できるのは、心が直ぐに糺す。ノアが、神の言葉を聴けたように宙から降りてくるのだ。
この力を、知られてはならない。特殊な能力は、悠紀の他にも大勢に授けられている。仲間を・同士たちを捜し、この世の終焉を迎えたら新しい星に旅立つのは決められている。その路案内に、悠紀たちは選ばれし者としての使命がある。それを見分ける心の判断は、清らかでなければ務まらぬと訓練させられた。
仔猫のすばるが遣って来た日から、事態は急変した。悠紀は、薬草の研究をするという建前で凌ぐ毎日だ。前にも況して、仕事に勤しみ形振り構わぬ姿だが誰にも怪しまれることはない。そんな悠紀を、川上君がため息を吐いて見惚れている。悠紀は何食わぬ顔をしていたが「悠紀さんて、美人ですね」と云われた。
実際、悠紀は光に包まれた輝きで満ちていた。それは誰にでも視えることではなく、何気に判るというものだ。悠紀は、川上君をじっくりと観察し始めた。大卒で入社して来た筈だから、未だ若い。余り物事に拘りがなく、仕事には慣れてはいないが真面目ではある。悠紀は、候補者名簿に記載しておくことにした。
潮の関係で、牽き合うのは未知との遭遇に他ならない。心を開放して問えば、必ず反応して繋がり文字が並ぶのも判るようになった。表面だけでの体裁には何等存在していなくて、通じ合えることは皆無だ。真実であると感知できるのは、心が直ぐに糺す。ノアが、神の言葉を聴けたように宙から降りてくるのだ。
この力を、知られてはならない。特殊な能力は、悠紀の他にも大勢に授けられている。仲間を・同士たちを捜し、この世の終焉を迎えたら新しい星に旅立つのは決められている。その路案内に、悠紀たちは選ばれし者としての使命がある。それを見分ける心の判断は、清らかでなければ務まらぬと訓練させられた。
仔猫のすばるが遣って来た日から、事態は急変した。悠紀は、薬草の研究をするという建前で凌ぐ毎日だ。前にも況して、仕事に勤しみ形振り構わぬ姿だが誰にも怪しまれることはない。そんな悠紀を、川上君がため息を吐いて見惚れている。悠紀は何食わぬ顔をしていたが「悠紀さんて、美人ですね」と云われた。
実際、悠紀は光に包まれた輝きで満ちていた。それは誰にでも視えることではなく、何気に判るというものだ。悠紀は、川上君をじっくりと観察し始めた。大卒で入社して来た筈だから、未だ若い。余り物事に拘りがなく、仕事には慣れてはいないが真面目ではある。悠紀は、候補者名簿に記載しておくことにした。