「・・がある」の表現について

2009年08月23日 09時47分15秒 | 自分の意見の陳述
「・・・がある」という表現について。

こんな時の表現法の一つに、there is 構文があるが、これが意外と曲者のはずだとの認識はあった。Michael Swan が書いた”Practical English Usage” の第三版をこんな時よく参照する。巻末の索引から「there is」 というのを見つけて調べて見た。

「不定冠詞がつく主語、冠詞のつかない主語、some、any、no等のindefinite determiners(不定型の決定詞)がつく名詞、又はsomebody とかnothing 等のindefinite pronouns(不定型の代名詞)と一緒に使われる。」との説明があった。そして、
「定冠詞のつく名詞とか固有名詞等のdefinite subject(はっきりと明確に認識される主語)と一緒には普通は使われない」とあった。

だから、その山の麓に御幸寺があった、という時、
There is Miyukiji Temple at the foot of the mountain.
というのはおかしいということが分かる。
There is the temple of Miyukiji at the foot of the mountain.
もおかしいことになる。
どうしても、there is 構文を使いたければ、
There is a temple named Miyukiji Temple at the foot of the mountain.
になるのだろう。

「・・・がある」は頻出の日本語表現だけに、これで何か頭がすっきりとした。

平べったく言えば、はっきりしたもの、明確なもの(固有名詞で表現されるもの、定冠詞で表現されるもの)は、there is の後に置くと、違和感がある。何か、ぼやっとしたもの、あいまいなもの、あいまいさを残すもの、それらがこないと、落ち着かに、という感じである。

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