話し言葉の舞台裏(「データで見る日本」の制作現場を想像)

2015年08月15日 07時14分55秒 | 自分の意見の陳述
「データで見る日本」は二人の外国人のアナウンサーが交互に話を展開
していく形で進んでいきます。ここで、知っておくべきことは、話された
英語は、まさしく話し言葉であり、いわゆる私が口語表現の英語と今言って
いるものです。

知っておくべきことは、この放送された英語表現には事前に放送原稿が
用意されたいただろうと言うことです。現実には、そこから多少の脱線が
あったかもしれませんが、基本的には、放送のシナリオがあったはずなの
です。

今日経新聞の私の履歴書のコーナの執筆者はで倉本聡さんです。彼が
ラジオの放送原稿を書いて渥美清にしゃべってもらったとか、色々な
ことがかかれています。いくらかのバリエーションはあるものの、
商業的に価値ある口語表現は、その場で瞬間的に生み出されるわけで
はないということです。

このことは重要な意味を持っています。英語の話になります。ほとんどの
日本人は英語で話す時に手ぶらです。何も手に持っていません。しかし、
本当は手に持てばいいのです。原稿をもてばいい。時々見るか、堂々と見
ればいいのです。問題は話される英語であって、その人が原稿を持って
いるかどうかは大した問題ではない。

And in response to the question of who they wanted to have take
care of them if they should be in need of care, of couse, while
their spouse were alive, "by their spouse" came in top.
But surprisingly, this was followed by "a helper."
By"their children" came in third, with 17%.
また介護が必要になった時ーもちろん配偶者が生きている時のことです
がーだれに介護してもらいたいかという問に対しては、「配偶者」が
トップになっています。が、次に多いのが、なんと「ヘルパー」なん
です。「子供」は3番目で17%でした。

こんな英語に出会うと、ガクッと来るのです。こんな難しい英語を
即興でしゃべるのかと思うと、自分はできないからガクッと来る。
けれども、これは事前に原稿化されていたのだなと思うと、まあ
安心できて、自分でもこれくらいはやらなきゃならないのかと踏ん
張れる。

上記の英語で難しいのは、
who they wanted to have take care of them
の箇所です。なぜここがむずかしかというと、使役動詞のhave が使
われているからです。もとの構文は
they wanted to have O take care of them
で、ここのO をwho にして、質問文にしている。
take care of them
は原形不定詞、つまりto-なしの不定詞です。
使役動詞としては、
make, let, have の三つがあるが、この中で一番むずかしいのが
have だと思われる。
who は本来はwhom だが口語ではwhoが多いかもしれない。

この種の英語をパットと言えよと言われると、できる人は極めて少ない
と思われる。けれども原稿化の準備が前提ならこの種のレベルは達成し
なければならないだろう。

しかし、練習はすべきだが、この種の英語は、観光ガイドの現場で使う
べきかどうかとなると、また別の問題となる。お客様のすべてが
native speaker なら、問題ないが、そうでないお客様がおられる
ケースが多いわけである。そのような自分でも迷いそうな英語は避ける
べきである。

There was a question. It asked people if they should be in need
of care, by whom they wanted to be taken care of. Please guess
the results.
これだとわかりやすくなるはずです。

練習はむつかしいことをやり、現場では易しい英語を使う。時にかっこ
よく振る舞いたいという色気が出てきたら、時にはチャレンジする。

That's all for today.


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