神仙沼の湿原に到着すると、目の前に豊かな自然が広がり、とても落ち着きます。
写真のような木道が整備されているため、歩きやすくのんびりと散策できます。家族連れや友人達のグループなどが談笑しながら歩いていました。水面に映り込んだ人の影が面白くて撮影しました。
湿原に囲まれてあちこち点在しているのが「池塘」です。湿原の泥炭層にできる池沼のことですが、真っ青な水の中に小さな蓮の葉のような「ネムロコウホネ」の葉が浮かんで、微妙に色づいていて綺麗でした。もう少し早ければ黄色い花が咲いていたと思われます。
また、青空にぽっかりと白い雲が映り込んで。ゆれているのも素敵な景色でした。
8月23日、道東方面に多大な被害をもたらした台風9号は、ニセコ周辺を通り抜けましたが、幸いに大雨になっただけで済みました。台風一過と言われるように、その後は青空が見えて秋晴れのよいお天気になりました。道東の人々には申し訳ないようなよいお天気でした。
昼食後、神仙沼駐車場に車を置いて、そこから15分ほど歩くと湿原に到着します。木道を歩いていると、色が少し黒ずんでいる赤い「クロツリバネ」がぶら下がっていて綺麗でした。さらに「ガマズミ」の真っ赤な実と、少し橙色の「ガマズミ」が目にとまりました。
今の時期は湿原にはあまり花が咲いていませんが、白い「チングルマ」と紫色の「サワギキョウ」が咲いていました。またあちこちに白い「ワタスゲ」が広がっていました。
沼に一番多く群生しているのが「ミツガシワ」で、黄緑色の葉が爽やかでした。
神仙沼の傍に大きく伸びているのは「アカエゾマツ」で、北風や大雪にもめげずに枝を伸ばして力強く立っていました。
