東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

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菅総理が止めた! 「原子炉爆発」

2011-05-04 12:45:40 | 地方議会
福島第一原発は、2か月近くたっても沈静化への展望は開けていない。しかし、チェルノブイリのような炉心爆発(メルトダウン)と、それに伴う放射能の大量放出という大惨事だけは、何とか瀬戸際で食い止めて頑張っている。

それというのも、菅総理が技術畑出身で原発の構造に詳しかったために、早い段階で炉心の圧力を下げて爆発を防ぐ「ベント」を政治決断し、まさに体を張って頑張ったからだ。頼りない東電首脳をすっ飛ばして現場にヘリを飛ばし、原発の所長と直接やりとりしたのは、まさに正解だった。

東電の首脳部は、地震の影響で出張先からなかなか帰れず、帰ってからも、「危険なので作業員は全員待避させたい」(首相官邸の認識)などと申し出るような情けない程のうろたえぶりだったから、東電本店に任せていたら、「ベント」の決断が遅れて、チェルノブイリを大きく上回る「地球規模」の大惨事になっていただろう(建屋の水蒸気爆発はベントの副産物だが、原子炉本体の爆発に較べたら深刻度は小さい)。

「全員待避」を言い出すなどの東電首脳の無責任ぶりに激怒して、菅首相が東電本店に乗り込んでカツを入れたのは、炉心崩壊を何としてでも食い止めたいという、国家の最高責任者として当然の行動だろう。「イラ菅」とか言って責めるのは、これに限ってはまったくの筋違いである。

消費税への“思いつき発言”で参院選に大敗し、尖閣問題で国民に見放された感のある菅首相で、私も、政権に恋々とせずに早く交代してほしいと思っていた。しかし仮に、科学技術にうとい文化系の首相だったとしたら、菅総理ほどのスピードと行動力で原子炉の「大爆発」を瀬戸際で食い止められただろうか、大いに疑問だ。

ましてや自民党の総理だったとしたら、想像するだけでゾッとする。東電本店や官僚の言いなりで、「ベント」はもっと遅れた可能性がある。原子力政策は自民党の推進した国策だから、原子炉の「廃炉」につながる、海水投入という思い切った対策も遅れたかもしれない。

菅総理は、たしか東工大の出身で「弁理士」という、弁護士にも匹敵する難しい国家資格の持ち主だ。炉心の大爆発という最悪の事態は、技術に強い菅総理だからこそ防げたと、私は確信している。日本国民、あるいは地球の住民のすべてが、もしかしたら菅総理のお陰で、放射能の脅威から救われたかもしれないのだ。

政権への批判は批判として、原子炉の大爆発を瀬戸際で防いだ菅総理の功績は、原発の現場で頑張っている人たち共々、もっと正当に評価されるべきではないだろうか。