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訃報二人

2010年04月07日 | スポーツ
木村拓也が亡くなった。
いまや伝説的名場面となったキャッチャー・キムタクをつい数週間前に改めて観たばかりだった。いや、その「事件」さえわずか7ヶ月前のことだ。
豊田に初球フォークを要求し、ノーコン野間口の150kmを捕球した堂々たるキャッチャーぶりは忘れられない。試合後に「こういう時のためにいろいろポジションをやってきたんだと思う」と自身の野球人生とともに振り返っていたのも印象深い。
まだまだやれると惜しまれながらの引退は、今日の悲劇を予感するものがあったのだろうか。

キムタクと比べるとはるかにマイナーだが、WCW・WWEで活躍したクリス・キャニオンも亡くなった。自殺だった。
WWEでの扱いはネタレスラーで、ジョバー(やられ役)以外に勝利した場面を思い出せないほどの弱さで、キャニオン&ジョバーでタッグマッチに出されるほどの冷遇ぶりだったが、「Who Better Than Kanyon?(キャニオンより優れた者は誰だ!?)」の掛け声とともに流れる軽快な入場曲は頭を離れない。
ちょっとした黒歴史扱いされているが、タジリにUS王座を奪われた(ちなみにこの王座も自力で取ったわけではなくブッカーTに譲られたものである)ことも日本人にはなじみ深い。
晩年はゲイであることを告白したものの、多くのレスラーから変わらず慕われた人格者でもあったという。

この二人を同列に論じるのも乱暴な話だが、またとない個性派たちの死去は、それぞれのスポーツ界にとって大きな損失である。
あまりに若すぎる死が、ただただ残念でならない。

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