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(マイナー)GAMEの世界 『ロイヤルコンクエスト』

2005年10月25日 | ゲーム
このゲームを知っている方は、はたしてどれだけいるのだろうか。
パチンコで出玉800発となにげなく交換したマイナーゲーム。
ジャンルも知らずに手に入れたこれは、しかし思い出深い逸品だった。

『レミングス』というゲームをご存じだろうか。海に向かって集団自殺するネズミを題材にしたゲームで、プレイヤーはレミングスを殺さないように、いろいろな道具や仕掛けを使って、うまくゴールまで誘導していくのだ。
『ロイヤルコンクエスト』は、それの中世ファンタジー版。
プレイヤーは王となり、騎士や弓兵、工作兵に命令を下し、敵軍と戦うのである。

たとえば敵の砦に対し、工作兵に作らせた足場から弓兵で一斉射撃を行ったり、投石機で遠距離攻撃、落とし穴に橋を渡し、騎士団を斬り込ませるもよし。プレイヤーのアイデア次第で戦略は無限に(無限ってほど自由じゃないけど)広がっていく。

しかしこの世界は、とんでもなくシュール。
部下たちは王様に絶対服従を誓っているらしく、命令されれば躊躇なく、落とし穴だろうが谷底だろうが突っ込んでいく。
右から敵に攻められたので、騎士団に応戦させている間に、左へ向かわせた弓兵が全員谷底へ落ちたなんてこともよくある。
たとえ敵の仕掛けた殺人歯車がぐるぐる回っていても、待機を命じられれば歯車が向かってきても避けようともしない。
数十メートルある怪物に突撃を仕掛け、無惨に踏みつぶされてもおかまいなし。
なんと日本初のドルビーサラウンドインタラクティブエンコーディングに対応した(なんて無駄なことを)、SFCの限界に迫る音質で奏でられる「ワルキューレの騎行」の勇壮たる調べに乗り、「うげえ」「ごげえ」と断末魔の叫びを挙げる兵隊たちに大爆笑…じゃなくて涙を禁じえない。

夢詰め込めそうなほど頭からっぽの兵隊たちをあやつる冒険の旅。
中盤からは人間同士の戦いを離れ、怪物の仕掛けた罠を解くストーリーになってしまうのが個人的に残念だが、どこぞで見かけたら手にする価値は十分にあると思います。

ただのバカゲーに思えるかも知れませんが、ファミ通の副編集長が引退の際、「思いでのゲーム5本」のうちの1本にあげた、隠れた名作でもあるのですから。

ロイヤルコンクエスト Google検索結果:323件

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-10-23 23:36:36
懐かしです。
私も数年前に購入してめちゃくちゃ
はまりました。
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