実際に現地で経験したわけではないけれど、阪神淡路大震災、新潟中越地震などを経て、今回の東日本大震災を見ていると津波の被害が特筆しているが、そのせいでもないと思うのだけれど、行政も被災された住民の皆さんものすごく冷静な対応をされているように感じる。
阪神淡路は行政の組織的支援活動もしかり、市民レベルでも日本のボランティア元年だったように思う。とりあえず皆が現地に入り何かを支援したいと蠢いた。それで混乱も相当あったようだが。
ところが、今回の災害後の様子は実に冷静で、民間ボランティアも現地のアクセスが確保するまで待機されているように思うし、避難民の皆さんも先ずは自助・共助で互いに支え合って生活されている。
今回は犠牲者の数も半端ではなく、被災された方々も肉親との出会いが果たされない方も沢山おられると思われるが、それでも冷静に対処されている。
そして、いつもそうだが、今回も盗難事故などがほとんどないというのも素晴らしい。
この冷静な態度が世界の人々を驚嘆させているとニュースで紹介されていたが、日本人として本当に誇らしく思う。
もうしばらくすると、交通アクセスも復旧し、いよいよ民間ボランティアが現地で活動を始めると思うが、是非とも被災された方々の意向を踏まえた冷静な活動を期待したい。