今の職場には介護施設が市内に何か所もあるが、時々その介護施設に仕事で伺う。ほとんどの施設はそんなに大きくないので、仕事の話を利用者さんがおられる交流の場所で行うことが多い。
今日も利用者さんが数名、テレビを見られている横で施設の職員さんと仕事の話を・・・・しながら、テレビの前の利用者さんの表情を見ていると。
今は東日本大震災の地震・津波のニュースと福島原発の漏えい事故のニュースばかりだからか、お年寄りの表情に生気がない。悲しいニュースを見ていると人間誰しもそうだが、特に人生の過程で喜怒哀楽を多く経験してきたお年寄りの感受性は強い。
そんな時、職員さんの一人が「じゃ、音楽タイムでーす」とカセットテープを入れて音楽が流れてきた。
春日八郎の「お富さん」が流れてきた。「粋な黒塀見越しの松に・・・・」と軽快なリズムで・・・お年寄りが合いの手を入れる。表情を見ると、先ほどのテレビの時とは打って変わって皆生き生きされてきた。
次に美空ひばりの「りんご追分」が流れてきた。いよいよお年寄りは絶好調だ。みんなニコニコ顔だ。
ふと・・・・あと10数年すれば、この施設の主は我々の年代になるだろう。すると、我々の年代になれば、どんな音楽が流れるんだろう。
ビートルズやカ―ペンタ―ズが流れるんだろうか。演歌も色々あるしねえ。まあ、C&Wはないだろうけれど。