70歳になった親父
五年前に脳の血管が破裂して生死を彷徨った。
あれから五年ほど経ち、孫が四人増えた。
生きるってステキだ。
生涯かけて研究者だった親父。
様々な不自由を乗り越えながら知的欲求を満たそうとしてきた。
その姿には、息子として心から敬意を表する。
社会的弱者への優しい眼差しは、自身がその立場になっても変わるコトはなかった。
生きること、最期を迎えること、決断すること。
息子として、家族として何が出来るのか、すべきなのか。
色々考えさせられた数日間だった。
そして今も考えている。
昨夜、友人数人が集まってくれて飲んだ。
ほんの少しと言ってたのに、結局、かなり飲んだ。
そんな友人たちがいるコト、帰る故郷があるコト、幸せだなぁといつも思う。
ボクの故郷、津軽は不器用だけど、これでもかって位にあたたかく、アツく、優しい。
そんな故郷を作ってくれたのは、元々、津軽には縁もゆかりもなかった両親だ。
児童養護施設職員でもない、父でもない、夫でもない、息子でもない。
ただの無責任なみんぺーになった時、ふと涙が溢れ出た。
生きるってステキだ。
涙雨だなぁ。
雨男であるボクの帰郷に合わせて雨が降り始めたコトを伝えると、親父がそうつぶやいた。
どんな想いでそうつぶやいたかは分からない。
この両親から生まれ、津軽という地で育ったコトに心から幸せを感じる。
生きるってステキだ。
ありがとう。


生きるってステキだ。

様々な不自由を乗り越えながら知的欲求を満たそうとしてきた。
その姿には、息子として心から敬意を表する。
社会的弱者への優しい眼差しは、自身がその立場になっても変わるコトはなかった。


色々考えさせられた数日間だった。
そして今も考えている。
昨夜、友人数人が集まってくれて飲んだ。
ほんの少しと言ってたのに、結局、かなり飲んだ。
そんな友人たちがいるコト、帰る故郷があるコト、幸せだなぁといつも思う。
ボクの故郷、津軽は不器用だけど、これでもかって位にあたたかく、アツく、優しい。
そんな故郷を作ってくれたのは、元々、津軽には縁もゆかりもなかった両親だ。
児童養護施設職員でもない、父でもない、夫でもない、息子でもない。
ただの無責任なみんぺーになった時、ふと涙が溢れ出た。
生きるってステキだ。
涙雨だなぁ。
雨男であるボクの帰郷に合わせて雨が降り始めたコトを伝えると、親父がそうつぶやいた。
どんな想いでそうつぶやいたかは分からない。

生きるってステキだ。
ありがとう。