栂森鉄道管理事務所別室

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終戦の日を前に

2022年08月12日 10時53分20秒 | 模型

今年もまた終戦の日が近づいてきました。
戦争を知らない世代ですが、我々の親の世代がリアルに戦争を知っていた最後の世代であり、その世代のほとんどが世を去った今、間接的にでも戦争を知っている世代も確実に少数になってきています。

若いころは「戦争を実際にやってた世代がいなくなれば、もう戦争をしようという人もいなくなるだろう。きっと平和な未来が来るんだろうな。」と無邪気に思っていました。

しかし、戦争を知らない世代が社会の中心になるにつれ、戦争への恐れはや忌避感は薄れ、むしろ「戦争してもいいんじゃね?」のような感覚が蔓延しているようになったと、私は感じています。

先の戦争では、職業軍人も徴兵者も多くが亡くなりました。しかし、その方たちの死が、直接戦闘で亡くなった人よりも病死や餓死の方が多いということは、どのように説明をつけられてきたのか。

他の話もたくさんありますが割愛するとして、その戦争の責任は、誰が取ったのか。

極東軍事裁判で裁いたのはあくまで外国であって、日本人が行ったのではない。日本人があの戦争の暗部を正面からきちんと見つめ直し、同じ轍を踏まないことが求められている。でもそれは行われていない。むしろここ数十年、我が国においては歴史は逆行してきた。

戦後、いまの憲法が成立しました。押しつけだのなんだのという論議もありますが、今の憲法は良い。

国民主権
基本的人権の尊重
政教分離

など、重要な点がいくつもあります。
平和主義に関しても、私は防衛戦力肯定論者ですが、少なくとも「こちらからは仕掛けない」ことは大切だと思っていますし、第9条の規定は良いと思います。(だったらやられても黙っているのか、というのは子供の論議なのでやめましょう。そこじゃありません。)

今日、痛ましい事件の裏で、統一教会とその外部団体による行為が明るみに出ています。「資本主義の国はサタンである共産主義国家との戦いに備えて軍備を強くしなければならない。」と考える宗教がここまで日本に根を張り続けていた。それほど今は危険な時代です。

もう一度、今の憲法を読み直したいと思います。
絵空事だっていう人もいるのも事実です。でもね、憲法って最終的にこうなる方向に行きましょう、っていうものなんですよ。何百年かかるかわからないけど、達するように近づいていく。そんな国としてのゴール、あるべき姿です。

今それが達成できないからって、ゴールを動かしますか?

それは安易でずるいやり方だと、私は思います。

終戦の日を前に。そして今が「戦前」にならないために。

リンク
現行憲法全文を載せています(私のブログの以前の記事ページにとびます)
日本国憲法の全文 - 栂森鉄道管理事務所別室 (goo.ne.jp)


最近作った模型です。いつまでものんびりと作れると良いなあと。


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