栂森鉄道管理事務所別室

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エコーモデルのボンネットバスキットを組む

2020年02月18日 21時22分31秒 | 模型

もう立春も過ぎてしまいましたが、やっとのことで今年最初の投稿です。

今回のお題は、あのエコーモデルのいすずBX41型ボンネットバスキットです。
エコーのバスキットといえば、あのエコーモデル店主にして伝説のモデラー阿部敏幸さんがかつてスクラッチされ、TMS285号に発表された(特集シリーズ「レイアウトテクニック」にも再度掲載)素晴らしい出来栄えのボンネットバスをもとに、キットとして発売されたもの。すでに市場では売り切れて久しく、しかもなかなかの難物であることも相まって、ある意味「幻のキット」とも言うべき製品です。私もほのぼのとした憧れめいたものは持たないでもなかったのですが、入手の難しさから考えても私の腕の未熟さから考えてもまったくもって縁のないものと思っておりました。

ところが、あるとき、いつもたいへんよくしていただいている大先輩から「16番系のキット類を手放そうと思うのですが、栂森さんは特にレイアウト系がお好きだからお作りになりたいものがあれば・・・」とお話があったのです。さっそくリストをお送りいただいて拝見しますと、何と!このバスキット(しかも未組)があるではありませんか! こんな貴重な物をプレミアなし定価で構いませんよとたいへんありがたいお話、しかし問題は、私のつたない技術で組めるんだろうか?ということです。
さんざん悩んでお待たせしたあげく、覚悟を決めてお譲りいただきました。あのバスキットとの対面です。 
コレだ!
これから苦闘の日々が始まったのです。

まずはボディーの基本部分を組みました。

ドア、窓枠、フロント窓まわりと本体全面のボンネットが付く部分の突き合わせ、これらの部分はハンダで組みました。歪みを直しているような気持ちでやっていてもいつの間にか別の方向にゆがんでいたりしてなかなかうまくいきません。そこにホワイトメタルの屋根の前後端とボンネットを付けるのですが、どのパーツも多少不正確ゆえ、どこを基準にすべきか迷います。多方向から見て中庸なところを目指して、最後には「まあこんな感じかな?」というところでえいやっと組んでしまいました。
そのあとでホワイトメタル部分と真鍮ボディーとの段差を修正したのですが、これが実にたいへんな作業でした。たいへんすぎて写真はなしです(笑)

修正を終えた、というより「これ以上はできん」と諦めたボディーに標識灯やバンパー、ベンチレーター、ミラー等をつけて上回りは生地完成。下回りに移ります。こちらはほぼ全体がホワイトメタルパーツで、大きな問題はなくサクサクとエポキシで接着し組んでいきました。車内に入るので先に塗っておきます。座席は使っていなかった京阪ライトグリーンの缶スプレーを使ったら古すぎてベタベタ、下部は黒でいいのですが、本当は床とステップは黒じゃあないですよね・・・まあいっか

さて、これでだいたい出来上がったのですが、むしろたいへんなのはこれから。
ボンネットバスの魅力の一つに、バスの形状を巧みに利用した塗装があります。この再現は難物ですね・・・

とりあえずまずミッチャクロンを吹いて、全体をクリーム(スカ線用)で塗ります。

おっ、部品のズレが目立つぞ!

でもとりあえず始めてしまったので最後まで塗るだよ、ということで考えてみます。
実は、資料としていちばん使えたのはネコ社エコーモデル本のこのページ

ある意味組説より重要だったこのカラーページ(笑)
わりとオーソドックスなクリームと赤の塗り分けに青帯という出で立ちにすることにして、赤を吹きます。

うーん、血だらけの怪物みたい…

ツートーン完成はこんな感じ

一気に感じが出てきました! あちこちヒドイのでタッチアップし、再度マスキングして青を吹きます。



で、これをはがすと…

で、いろいろトンでもないことになっているのをタッチアップで修正し、軟化剤入りデカール糊の力を借りてデカールを貼り(劣化してたらアウトでしたがそこら辺は何とか大丈夫でした)、クラフトボンドで窓ガラスを入れ、ヘッドライト等つけて完成です!


というわけで、何とか完成したボンネットバス。これを元に16番レイアウトに着工、というふうに進むといいのですが…


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