栂森鉄道管理事務所別室

栂森鉄道管理事務所の別室です。
模型の話を中心にいろいろと、でもたまーに、更新しています。

またまたお水について・・・失敗の中にも一筋の透明な光が・・・

2016年10月25日 00時41分07秒 | 模型

もう何度目になるのか、今日もまたまたお水の話です。

私が前前前世からの行いが悪くてお水に祟られる運命にあるのか、それとも単に修業が足りないだけなのか、
とにかく、風景づくりをやっててあとは仕上げだな、って頃に、お水で失敗することが多いです。

で、今回のがこれ。

右側のベニヤ部分に漏れていて、テープの跡がベタベタと。
そこ以外にも、単純に下にも漏れています。

忘れないように原因をメモしておきますが
1.マスキング(養生)が甘い。ガムテープを貼った外側から当て木をして、必ずクランプかハタガネで締める。
2.一度に流す量が多すぎる。多分数mmずつで良い。その分量だけ計量して混合する。
3.漏れとは関係ないが、2のように回数を分け、樹脂の着色度合いを変える。もっと深い緑→だんだんに透明に近く。少なくとも3段階くらいで。

でも、今回、かつてないほど、樹脂そのものの透明感は出ています。
強いて言えばそこが「成功」なんですが、全く同じ樹脂、着色剤なのにどこが違うのか?

それは、今回初めてきちんと計量したんですよ。
この樹脂は、基剤と硬化剤を重量比で正確に2:1にしたとき、もっともきちんと反応するんですが、今まではそれがちょっとテキトウだったわけで。
(パッケージから出して、そのまま全部混合してた・・・2:1になってると信じて。そうじゃなかったんですね。)

なので、この「樹脂でお水をつくる」に挑戦される方、マジメに計りましょう。そのひと手間が、あなたに透き通った未来を保証します。


#個人出展

2016年10月22日 07時07分38秒 | 模型

おはようございます。栂森@出勤準備中です。

軽便祭の個人出展、そうか、今年はシェフは別格としてウチ(栂鉄)だけかあ、とびっくりしつつ、前回までにはたくさんおられたよね、ということでちょっとそちらの話題から。

模型祭の個人出展、私がパッと思い出すだけでも、凄腕のモデラーがわんさかいらっしゃいます。
好みが偏っているので地面関係が中心ですが、まず「カゼノタニキドー」シリーズのナガウラさん、現在ONMCで傑作を発表されておられる川村さんは最初はOナローの美しいレイアウト、今井さんはHOナローの超絶小レイアウトでそれぞれ個人出展、KBMCの服部さんの「福島交通軌道線」の素晴らしさも記憶に新しいところ。
下津井電鉄モチーフの傑作をご夫婦で持参された磯野さん、On2の機関車とホッパーで細密かつ楽しい展示が素晴らしい野村さん、Oナローの個人出展にこだわって取り組まれていたMyabiさんはOナローモジュールへの取り組みも早かったと記憶しています。川上御大の露天風呂も良かったですし、くるまやさんの駿遠倶楽部も最初は個人名義だったかな、と。他にもたくさんいらっしゃいますが、同志やお手伝いの方を含めたとしても、個人で出展されている方は皆さんスゴイ。私以外は(笑)

 

で、そんな個人出展の方々から大きなオミヤゲを頂戴しつつウチの栂鉄があるわけですが、そんな中でも大きく影響を受けたのが、みのるさんの展示です。

そんなみのるさん作品集を今日はお届けしようと思います。
まず、私がまだ「見てるだけ」サイドだった時、衝撃を受けた石灰軌道レイアウト

写真が小さいのですが、これしか残ってない!何故だ!

実際のお付き合いは初出展のおりに乗り入れて下さったのを初めに

この単端2両です。すげーかっこええー。ちなみに栂鉄への初乗り入れはみのるさんが最初。

一昨年の簡易軌道も凄腕です。


川なんてホントこうなってるんですよね。春先に北海道行くと。感涙。
で、昨年の「思川オマージュレイアウト」は写真が撮れてないっ! 我ながら何やってるんでしょう?
ご本人のHPから借用いたしました。

かっこええ!この高低差に美しい風景、自動運転!

あとこれもすごい。

ダイヤ運転にまで言及された、本当の意味でリアルな模型鉄道への志向です。

で、今年もお話しできると思い、ナガウラさんカワイさん他600人位で待っておったのですが、体調を崩された由。
残念でしたが、体が第一。来年ぜひお会いできますように、私も気を付けます。

あとひとつ
「京急押入線」さんのメイキング動画が良かったので
私にとっての京急はまずこれと

ここです。

さあ、休日出勤(笑)


軽便祭の楽しみは

2016年10月17日 00時55分02秒 | 模型

祭から一週間経ちましたが、勤務の都合でまだ休みがありません。予定通りだと次の休みは11月3日です(笑)
この大変さを何で乗り切るか、それは軽便祭を思い出してムフムフすることでしょう!(←おい)

軽便祭の楽しみはたくさんあります。私は自分が関わったことが皆様からどのように受け止められているか気になるタチですので、ブログやらツイッターやら夜な夜な確認しているわけですが、少数ですが買い物だけの方がいらっしゃるようで、これは勿体ないと思うわけですよ。
まあ、お買い物だけでお帰りになられても別に問題はない訳ですが、それだけが楽しみの催しではございません(よね?)

軽便祭の楽しみは、いろいろあります。
出たがりの私としては、まず「自分のモケイを出してしまう」という楽しみがあるわけですが、それにもまして楽しいのが、出展をお助けいただいたり、私のレイアウトで遊んでくださる皆さんとの交流です。
同じNGJのメンバーであるカワイさんには、いつも「大丈夫ですかー。店番しますよー。」と、個人出展のぼっちを気遣っていただいたり、
「北九のアニキ」ことナガウラさんとは、一年に一回のご挨拶を楽しみにしております訳で、今年も傑作の数々が。

そんなナガウラさんの持ち込み車両、七国山キハ7型。かっこええですな。うちの簡易モジュールによく馴染んでます。(「簡易軌道モジュール」じゃないですよ。簡易な作り方したからそう呼んでます。)
こんな車両が来ると、レイアウトのそんざいかちがあるっちゅうか、作り甲斐があるというか。
ちなみに「浦霞」の看板が皆さんに結構ウケてました。「浦霞」正解だったかな。旭川男山と迷ったんですが(笑)


もうひとつナガウラさんの、杉山ディーゼルとミニトレインズ鉱車の一編成。
ちょうどブースに来られていたKMCのSさん曰く、「いい色だね~。やっぱこういう風に塗らなきゃダメだなあ。」ハイ、そう思います。

こんな楽しみがありますもので、必死になって個人出展を続けています。
というわけで、数日に一度、まだまだしばらくは祭ネタで楽しませていただこうかな、と。
次回は「軽便祭の楽しみは その2」の予定です。

 

 

やべぇ、寝なきゃ(笑)


軽便祭2016 すべてが軽便祭から始まりました

2016年10月11日 22時11分00秒 | 模型

はたしてこれはレポートなんだろうかと思いつつ書いてみます。

思い起こせば自分がナローのレイアウトを作り、このように軽便祭に展示させていただくようになったのも、もとはと言えば単なるファンとして軽便祭を見に来たことが始まりでした。

その時、第3回軽便祭の写真。写っているのは新井さんの木曾モジュール。
帽子をかぶった子どもはウチの息子。この子どもが5年後、第8回の軽便祭にモジュールを出す暴挙に出るとは、自分も展示すらしていない父親にはまさか想像もできず。

でも、このときの祭りを見ていて、自分もやらなきゃ、と思ったのです。
もともと出たがりやりたがりですからね。

今年参加してみて、自分がこのように模型を続けていられるのはやはり軽便祭があったからだし、軽便祭を通じて多くのモデラーの方々からお教えをいただけたことが大きいのを、改めて感じました。

例えば、宮下さんの作品・・・今回「発掘」された西大野モジュールの様子ですが

後ろ姿で語る詰所。押縁下見やそれに関連した窓周りの表現が丁寧で秀逸。
「普通の風景」というか、「モジュールの中で特に中心ではない部分」でのレベルの高さがモジュール全体の格調を高めます。
この詰所の正面が見られなかったのが残念。今から考えてみればHさんにカメラ渡して頼めば済むことだったり・・・いまさらながら。


西大野の駅は、エコーモデルの阿部さんの記事で知りました。
本当に比喩でなく「穴が開くほど」見返した記事です。そこにも出てくる倉庫兼駅舎。
ドアの建具が大変良くできているんですが、このモジュールができた当時、当然ながらこのドア等の既製品はない。


道に沿った形の建物。上から見て不等辺図形になっている建物みは、製作意欲が掻き立てられますが、なかなか手が出ないのも事実。
それを自然な形でさらっと作ってある。
ストライプの「日よけ」をどう作るのかが難問ですが・・・・


月並みな言葉で申し訳ありませんが、とにかく素晴らしい。
宮下さんの作品に触れていなければ、今の私はないでしょう。

そんなわけで、模型祭があって今の私があります。

ありがとうございます。

 

ちなみに、新井さんのモジュールは今年も健在。


軽便祭2016とカステラ箱のレイアウト

2016年10月11日 01時27分11秒 | 模型

軽便祭2016、今年もなんとか参加させていただきました。
事務局の皆様、いつもながらありがとうございます。

さて、数年前のJAMに、「とれいん」創刊第2号に掲載された「カステラ箱のレイアウト」がやってきたことがありました。
今から40年以上前の作品です。線路もN用のものを加工、草木の素材も満足にない、そんな中で楽しくかつきちんと作られた、素晴らしい作品です。
で、今回(っても2年近く前ですが)、この作品を真似てみようと思い立ちました。
過去の名作、現代の材料。技法で再現するとどんな感じなんでしょう? それが知りたかったのです。

で、製作開始・・・・

わかったことは「これは大変だ」ということです。
現代の材料でうまく手間を省いても、そう簡単にはあのようなレイアウトはできない、それだけオリジナルの「カステラ箱」は素晴らしいものでした。

それを今回、「とれいん」2号とともに展示

すると、なななんと、作者の松本さん(典久さん)が会場にいらっしゃいました!
わざわざブースまでおいでいただき、いろいろとお話を伺うことができました。ありがとうございます。
したらその後、この写真に写っておられる皆さんが入れ代わり立ち代わりお見えになり、昔話に花が咲きました。
うーん、面白かった。作ってみるものですね。

ちなみに、リメイク版ですから、設定は現代

携帯で通話するイマドキの女子高生(電波来るのか? 基地局はどこにあるんでしょう?)
でも、人形ひとつで世界がひっくり返ります。

ちなみに駅名はオリジナル作品が「青山」(地面づくりに「ブルーマウンテン」のコーヒーを使ったことが由来だそうです)だったので、リメイク版は「青山下」という駅名にしてみました。オリジナル版よりリメイクの方が下にあります、という気持ちをこめて。

松本さん、ありがとうございます。

 

さて、軽便祭ネタはしばらくダラダラと続く予定で・・・