あと2週間1週間で祭でございます。(すみません間違えました)
ところが当栂鉄管理事務所におきましては何の進展もなく・・・
たしかに今回は「旧作のカバン線大集合」をやる、って宣言いたしましたし
それだけでも4+1個のレイアウトはあるわけで(+1は息子のやつを指します)
展示ができなくはない訳です。
だが、だがしかしですよ
「今年の新しいのないんですか?」「そうどぅぇーーーーす」っていう会話が嫌なんですよ。
なんか敗北感バリバリで。簡単なもので十分(だってうちの展示、全部簡単だし)何もないのは栂鉄らしくありません。
さて、どうしたものか・・・・
と言いつつ、何となく並べ始めてみる今日この頃・・・
どうしたものか・・・・
で、当栂鉄としましては「超お手軽工作『誰つく』シリーズ」
やっぱコレしかありません。
なので作ってみました。題して
「プラスター・紙粘土不使用、超ウルトラスーパースペシャルに簡単な運転盤」
です。
コイツをただ「でん」って置くだけでは「こんなの展示して栂鉄ついにボケたか」「いや前からだ」というハナシしか出ないでしょうから、当栂鉄の必殺得意技「作り方を公開しますよーん」とセットにします。ふふふっ、これで新作ゼロはきわどく回避だよ、打ち損ねのボテボテのゴロが何となく内野安打になっちゃって危うくノーヒットノーランを回避できた弱小野球チーム監督の心境だねえ、とか言ってる場合ではなく
前置きが長すぎたので、とっとと行きますね。
まず材料リストです。
・コルクボード(安いので十分)、
・線路(フレキシブルレールかNゲージ用組線路など)
・建物(今回はエムズコレクションの「納屋2」を使用)、
・樹木数本、
・400番位のサンドペーパー1枚(曲げないで!)、
・ターフ・コースターフ等の草を表現する素材
・バルサ板の切れ端(踏切板用)
・あとは接着剤、塗料、強力スプレー糊、マスキングテープ等
次に作成手順です。
1.先ほどお示しした写真のように、エンドレス1個の簡単運転盤を作ります。
2.基盤はコルクボードで簡単に、レールもストック品のBトレレールで簡単に。
まず裏返してフィーダー線のハンダ付け
ハンダ付けはジョイナー裏に。確実なハンダ付けのためには対象物を固定する。終わったら元通り線路を楕円にし、ゴム系接着剤(作例ではGクリアー使用)でボードに貼ります。
ちなみに接着剤はすべての枕木に塗る必要はないです。あとでバラストを撒くとガッチリ固まるので、
作例ではジョイント部を中心に「とりあえず動かない」程度の固定です。
ついでに各ジョイナーにもハンダを流し通電を確実に。
で、試運転です。うん、いい感じですなあ何もやってないけど(バシッ)
3.汚さないうちにフチの木材部分は養生(マスキング)しておきます。
4.線路を塗ります。タミャのレッドブラウンをダーッと吹いて終わりにするので簡単です。
仕上げたい雰囲気によって、吹く色とバラストの組み合わせを変えます。
うち(栂鉄)では、吹く色はレッドブラウンかタン、バラストは濃褐色か淡褐色、その組み合わせでやっています。
Nゲージ線路の場合、枕木は濃色の方が良さそう。バラストはどっちでも。
で、吹いたのがこんな感じ。
枠の養生を忘れないように! あとで悲しいですよ。
5.建物の周り(草が生えていないところ)の範囲を決めます。
だいたいこんな感じかな、と考え、区切ってその部分だけ工作用紙に線描き。
大まかでいいですが、線路との間はきちっと詰めます。手前の道部分も同様で、枠と線路との間にぴったりと納めます。
できました。仕上がりがなんとなく見えてきます。
6.型紙を裏返し、サンドペーパーの裏に貼ります。この作業時はスプレー糊がおすすめ。
ただし周りにも飛びますから、新聞紙等を敷いておくこと。
乾いたら周囲を切って、型紙と同じに仕上げておきます。ハサミが痛みますので、カッターナイフの方が良いかと。
7.バラストを撒き、その後、樹木の位置決めをします。車両を通してみて、雰囲気や車両の限界を確認しながら進めます。
まあ、こんなもんかな・・・
位置が決まったら、木の土台だけをゴム系接着剤で貼ります。木は運転盤本体の収納のため着脱できるようにしておきます。
あんまりリアルじゃありませんが、まあそこは良いことにして、簡易的に風景の中を走らせられるようなものを作ることを優先します。
土台がない木の場合は固定するしかありませんが、いろいろとアレンジを加えてみてください。
8.サンドペーパーを貼った型紙をベースに固定します。
型紙の裏にたっぷりとスプレー糊を吹き、注意深く表に返して貼りこみ、しっかりと隅まで押さえます。
乾いたらサンドペーパー部分に色を塗ります。
ここではタミヤアクリルの「バフ」をそのまま、ちゃっちゃっと筆塗りで済ませます。
ムラがあっても構いません。むしろ完全に均一の方が変かな。
9.いよいよこの簡単地面づくりのメインとも言うべき作業になりました。
草を生やします。
まずベースボードに、筆を使ってボンドをたっぷりと塗ります。
今回、ボンドはモーリンの「スーパーフィックス」を使っています。
同量の水で薄めてあるので、濃度は半分になっています。
塗れたら、まず細かいターフを撒きます。色はKATO取り扱いの「土色ミックス」にします。
踏み固められた地面に草がちょぼちょぼ、という感じに仕上がりますが、今回は「ベースボードをカバーする」という必要がありますので、たっぷりと撒いてやります。
ターフ撒きはこんな調味料入れがおすすめ。
一応全体がカバー出来たら、もうちょっと大きい粒状の「コースターフ」を撒き、スポイト等でボンドを垂らして固着します。
こんな感じですかね。
建物や木を配置してみますと
こんな感じです。
地面材料(プラスターや紙粘土)なしで作ったとは思えないでしょう。
ただし、ちょっと風景が平面的すぎるんですが、それは仕方ないということで。
あとは踏切板くらい作れば終わりです。いかがでしたか?
この実物は来週末の「軽便鉄道模型祭」で展示しますので、実際に会場でご覧いただければ幸いです。