またまた間が開いてしまいましたが、少しまとめる方向へ行ってみたいと思います。
パラダイムシフトが来るかどうかは現時点ではわかりません。
しかし、高校コンテストの流れは、今後、明らかに拡大し、加速すると言って良いでしょう。
それは、これが「高等学校の部活動単位のコンテスト」だからです。
たかが高校生の部活動、しかし、それが大会=コンテストとなると、様相は一変します。
ちょっと考えてみましょう。高校野球がなぜこれだけ盛んなのか。
それは、甲子園があるから、というのがかなり大きくありませんか?
春と夏の甲子園、私も結構好きで見ていたりしますけれど、あれは「部活動」なはずです。
本来、教育課程外の学校教育活動のひとつにすぎない部活動が、あれだけ盛んなのは、
やはり甲子園があるから、という考えは成り立つでしょう。
また、国立競技場のサッカーなど、他の種目についても同じです。全国的な大会があるから、というのは大きなポイントだと思います。
夏の高等学校総合体育大会、またの名をインターハイ、名前からしてカッコイイですが、それを目指して努力された方、出場を経験された方、この読者の方にもいらっしゃるかもしれませんね。
同じようなことが文化部の活動にも言えます。
例えば吹奏楽部。吹奏楽という演奏形態は、ある意味特殊な状況のためにアダプトされた、どちらかというとマイナーな形態です。
ところが、日本では吹奏楽がとても盛んです。
それはやはり、コンテストがあるから。
TV番組「笑ってコラえて」の例をみてもわかるように、大会に向かって一致団結して練習していくという形があるからこそ、日本における吹奏楽はここまで広がってきたと言って良いでしょう。(やけに知っているような書き方をしていますが、よく知っています。もう30年くらい関わってきているので。)
また、あまりよく知られていない可能性がありますが、文化部のインターハイと呼ばれる行事があります。毎年夏に都道府県持ち回りで行われる「全国高等学校総合文化祭」、略して「高校総文」がそれです。
やけに知ったような書き方をしていますが、なんと高校3年の時に演劇部員として出場したことがありますので(爆)
細かい説明は省きますが、文化部にもこのような大会があると目標がはっきりしますから、それに向かって活動が盛んになる、というのはよくあることだと思います。
で、高校鉄道模型コンテストですが、前々回のブログに書きました大会記録集を見てみますと、このコンテストが「学校を代表した部活動の大会」になったことがはっきりとわかります。
その部活動も、最初の頃は鉄研だけでしたが、現在ではたいへん多岐に渡っています。
当然「鉄研」が多いんですが、それ以外にも地理研究部、地理歴史部、ペーパージオラマ部、技術工作部、模型同好会、写真・レゴ部、自動車工作部、物理部、建築デザイン部、自然科学部などなど、およそ関係のありそうなところ全てが集まっているような気がします。不思議なところではサブカルチャー研究部(鉄道模型ってサブカルかよ!)、はたまたそのものズバリの「鉄道模型デザイン班」なんていうところまであります。
で、これらの部活動に共通する点は何でしょうか? それは「まとまった大会がなかった部活動である」ということです。
ジオラマ作成、という観点から見るとひとつくらい入っていてもおかしくないのが「美術部」です。
しかし、今年度の出場校の中には、ひとつも見あたりません(もしかしたら美術部内のひとつのセクションが参加していることは考えられますが)。
これには様々な理由があるでしょう。ファインアートやアニメーションを目指している人には興味がわかない内容であるのかもしれませんし、そもそも美術系の部活動にはまた別の発表やコンテストの場が用意されていることもその理由なのかもしれません。
今まで「大会」というものがなかった部活動が、「東京ビッグサイトで行われる文部科学省お墨付きの全国大会」という大きな目標を持つことができた。
これはものすごく大きい。
今後何年かにわたって、この会は発展し続けることと思います。
で、そうなってくると当然一般の方々の認知度も上がり、現代鉄道模型界の一大潮流となることは間違いないことでしょう。
あと1回、続きます。
祭に向けて製作したモジュールが気に入らないので人を立たせてみましたが・・・やはりイマイチですね(汗)