診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

安楽死

2014年01月08日 | 日常
新年になってぼんやり過ごしていたら、
いつの間にか1週間も経ってしまいました。

ヤバイヤバイ。
今年はインフルエンザの流行が遅いので、
患者さんも少なく、
去年のように、元日から休日診療所にお手伝いに行くこともなく、
のんびりしていたからでしょうか。


先日、水沢さんが外来に見えたので、
話をする機会がありました。

水沢さんの飼い犬、
黒いラブラドールなのですが、
悪い病気、癌にかかってしまい、
それが体中に広がってしまい、
だいぶ弱ってしまってきたようです。
獣医さんも、もう打つ手はないと。

それでも、食事もとれるようだし、
便も出ています。
ふらふらしながらも、歩いて家の中を移動しています。

でも、獣医さんから出た言葉は、
「安楽死させたら、どうですか」

これには水沢さんはビックリしてしまったそうです。
それを聞いて、僕もビックリ。

獣医さんが言うということは、
そうする飼い主がいるのでしょうか。
意識ある愛犬を安楽死させるなんて、
僕には絶対できないなと、
獣医さんの言葉を信じられませんでした。

これを人間に置き換えてみると、
意識のある弱っている患者さんの家族に、
安楽死を勧めているという状況でしょうか。

この話は結構重く心に響いたようで、

その晩、
我が家の老犬タローを「老健」ならぬ「老犬施設」に
入所させるため、いやがるタローをつれていく
夢を見てしまいました。

夜の散歩の時に見えた月、
不思議な雰囲気の月でした。