箱根美術館を訪問した後はお馴染みの彫刻の森美術館も見学しました。
常設の彫刻は安定感があります。
そしてここでは企画展が楽しみの一つです。
今回は、現代の新しい彫刻表現を紹介するシリーズの第5回として、「保井智貴 佇む空気/silence」展を開催していました。
名前は初めて聞くアーティストですが、不思議な雰囲気を表現していてとてもひかれました。
保井智貴は、乾漆(かんしつ)や螺鈿(らでん)といった古くからある工芸の技法を用いて、人間像を中心に制作している彫刻家です。『非常な速さで前進してゆく現代社会の中で、人がただまっすぐに佇む姿から感じる空気』をテーマに、自然の本来の姿を静謐な空間から表現することを試みています。
麻布に漆を塗り重ねて乾燥を繰り返し、その上に薄く切った貝をはめ込んだ造形には、伝統的な技法と現代的な感性が融合しています。
本展では、新作を含む人間像と動物作品を交えながら、保井が展開する彫刻の姿を紹介します。
と、紹介されていました。
見学者が少なく、好きに写真を撮影できました。
あまりに熱心に撮影するので、係の人が不思議そうに眺めていました。
リアルなんだけどもそうでもない・・・・
ワンコの彫刻が気に入りました。
あとはいつものように常設展示品を見て回りました。
同じ作品を何回も眺めているうちに、別の視点が生まれたりで、これは美術品を見る楽しみでもあります。
紅葉も見頃でした。
このムーアの作品は見落としていました。
柔らかくて、そして訴えるものがあります。
春になったらまた訪問しよう。