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中国、景気減速顕著となる World's Second Largest Economy

2010-08-02 | 中国・ロシア・インド・ブラジル動向
2010年8月2日(月)

本日のThe Wall Street Journalも、Financial Timesもともに、中国の製造業の成長に関するデータが、17カ月ぶりの低い値にまで後退し、中国政府がバブル化を心配して今年に入って取ってきた引き締め政策の効果が出始めたことを報じている。

そしてFinancial Timesは、先週発表された米国の第2四半期の経済成長が、前期に比して減速したことと合わせ、世界的に成長が減退期に入ったかと論評している。

日曜日に国家統計局から発表された公式統計PMI(Purchasing Managers’ Index: 購買担当責任者指数)によると、7月の数字は51.2で、前月の52.1より減速した。(この指数は50以上であれば景気は拡大していることを示し、50以下であれば経済は縮小に向かっていることを示す)。

また中国人民銀行は、先週最近の金融引き締め策の継続を改めて確認している。中国は2008年のリーマンショックの余波を受けての大幅な経済後退のあと、2009年中半から、景気浮揚策として公共事業投資を強化した。それに伴う金融緩和措置が不動産バブルを引き起こしたため、ことしに入って中国政府は引き締め策に転じてきた。

The Wall Street Journalは, 中国経済はすでに実質的に日本を追い越して、すでに世界第2位の地位にあり、来年初めにはGNP公式統計でも日本を追い越すであろうとして、世界経済に与える中国景気動向の重要性に言及している。

さらに注目されるのは、人民銀行副総裁が先週、「中国は実質的に世界第二位である」("China actually is already the world's second largest economy.")とわざわざ世界に向かって発言したことである。

2011年は、日本と中国の経済規模が逆転した年として長く歴史に記録されることになる。


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