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ホリエモン、次は刑務所ビジネス Next Venture is Jail

2011-04-27 | 世界から見た日本
2011/04/27

The Wall Street Journalが、ホリエモンの上告を最高裁が棄却したことを伝えている。

見出しにいわく「堀江貴文氏、次は刑務所ビジネス」、「試合終了、少なくとも当面は」(Time’s up for Takafumi Horie. For now, at least)と何となくエールを送る感じの論調となっている。

そしてWSJは、ホリエモンのTwitter上の短く切れよく書かれた(succinct)一言「棄却された。。。」(I was rejected.)を紹介して、これから彼の新しい活動が始まるのだと紹介している。そして同氏に使われた表現は、“Japan’s controversial cyber guru”(日本の毀誉褒貶かまびすしいサイバー導師)である。

2年半の実刑判決を受けた後の、インターネットの検索は同氏に関するものが大きく占有することになったこと、また彼のTwitterには69万人のフォローワーがついている、と報じ、先週「ホリエモンの宇宙論」(“Horiemon’s Cosmology”)が発刊され、これからのITビジネスの舞台は宇宙とぶち上げていることも紹介している。

判決前に、健康診断も済ませ、レーシック手術まで受けた周到さで覚悟の「入所」であることをうかがわせる。そしてこの入所ほど新刊の売り上げに寄与するものはなかろうと評している。(And there’s nothing like jailbird opprobrium to help lift sales:前科者のレッテルに勝る本のPRは無い)

そして入所後彼がサイバー戦士として戦い続けることができるかは未知数だが、沈黙を守る(radio silence)などと考えない方がよいと記事を結んでいる。

どうも、「一罰百戒」の検察の論理は、ことホリエモンのケースでは逆作用したのかも知れないと思わせるほどのWSJの「温情記事」である。