ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

All the King's Men

2007-04-11 | 映画

夫婦割引にて「オール・ザ・キングスメン」を見る。
むむむ・・・・一人で見るべきだった。
見終わってしばらくは良かった。
夫「ショーン・ペンいいねぇ」
妻「文学的な映画だったね。
  ジュード・ロウは複雑な性格の人物を好演してたね」
と、話がはずむ。
しかし、所詮は州知事をめざす男のはなし。
政治家とは?というはなし。
微妙なバランスは脆くも崩れ、綱渡りの綱から真っ逆さま。
見たくもない古傷をさらけだす。
こんな映画夫婦で見に行くなんて自虐的としか云いようがない。

まあ、そんなこんなで生々しくはあったのですが、
私はとてもおもしろかったです、この映画。
特にジュード・ロウが演じた新聞記者。
のちに州知事(ショーン・ペン)の参謀。
理想家肌でありながら、人生に対して冷めた態度をくずさない。
ちょっとやさぐれた男。
アメリカ南部のやさぐれ男に、なにもイギリス人を起用することはないだろうと、
はじめは違和感があったものの、見終わる頃には、
でも他にこんな役出来る役者思い浮かばないなぁと魅了されてたというわけ。
ショーン・ペンはショーン・ペンです(笑)
さすがです。苦手ですけどうまいです。
本気で州知事になろうと決意したあとの演説は見物です。
ドラマティックな展開というのはこういうシーンをいうのです。
映画的に説明不足なところも多々ありますが、
それを補ってあまりある魅力のある映画だと私は思います。

日本の春は美しい

2007-04-02 | 手芸
タイトルと写真、ミスマッチ(笑)
今日はキルト教室。
写真は前回課題のリボンタックのバッグ。
クラスメイトの作品を写真に撮らせてもらいました。
小さなバッグですが、手が込んでいてお洒落です。
細かいタックの間にリボンが組み込まれています。
ぽてっとした重量感があって可愛いですよ。
母の誕生日プレゼントに私も頑張って作ろうっと。
本日の課題はB3サイズも入る大きなレッスンバッグでしたが、
先生がこれは手間ばかりかかってあまり実用的ではないから、
作らなくてもよろしいと。
一応講義だけは受けて、その代わりの課題は「星」
小さな円の中にお星様がひとつ。
素朴だけどインパクトがあってお気に入りのパターンになりそうです。
簡単な作り方も教わってきたし。。。しめしめ(笑)

キルト教室へは我が家から車で20分くらい。
別名トラック街道の16号線を行きます。
天気は薄曇りだし、周りはトラックばかりだし、あ~ぁと思っていたら、
道路の両脇に満開の桜が見えてきて、思わず、
「日本の春は美しい!」と呟いていました。
そう、昨日は桜吹雪の中を歩いたし。
この季節は本当に胸がどきどきしっぱなしです。

「美の巨人たち」で三上誠さんという日本画家を取り上げていました。
彼が晩年に描いた代表作「灸点万華鏡」は、
人間は全ての自然とつながっていることを描いています。
肺結核で生涯苦しみ続けた画家がたどり着いた境地です。
ダ・ヴィンチも人間の体に流れる血管は、
木の枝の伸び方や川の流れと同じ法則性を持っていると唱えていたそうです。
美しいこの季節は特に、自然のありがたさが身に染みます。

三上誠の絵をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。