ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

music and lyrics

2007-04-24 | 映画
music and lyrics(「ラブソングができるまで」)を見る。
明日はレディースデイなのだから、明日まで我慢すればいいようなものだけど、
心も体もスカッと笑える楽しい映画を見たい見たいと云うもんだから。
モーニングショーに行ってきました!

予告編で見たPVには椅子からずりおちそうになるほど大笑い。
内容なんかどーでもいい、あのヒュー・グランドが見れるならと思ったものだが、
まったく期待を裏切らない奴だ、ヒュー・グランドってば。
しょっぱなから泣き笑いですよ。おかしすぎて。
80年代のポップスターになりきって(なりきろうとしてか?)
腰フリダンスで歌ってるんですもの。
冗談好きなあなた、このオープニング(&エンディング)だけでも必見です。
これを見て英国ポップデュオ「ワム!」を思い出さない人はいないでしょう。

しかし、ヒューが演じてるのはジョージ・マイケルのほうではありません。
解散後ぱっとしないもうひとりのお方のほうです。
このあたりの設定がうまい!
スーパースターのほうだったら違う映画になってしまいます。
(「素顔の告白」とか)
40代も半ばの元アイドルは、元ギャル相手に同窓会や遊園地で歌っています。
腰を振りすぎて、腰痛がぶりかえしへなへなです。
過去の栄光にすがりついて生きているわけで、見方を変えればちょっと切ないストーリーになってしまうところを、自分を笑い飛ばすことでは天下一品のヒュー・グランドが等身大の中年男を軽やかに演じています。
私は特別ヒュー・グランドファンというわけではありませんが、
ロマンティック・コメディはだ~い好きで、このジャンルではヒュー・グランドは希有な存在だと思うのです。
今日は彼を「ロマコメの王様」と呼びたいくらいです。
女王様はもちろんサンドラ・ブロックですね(笑)
因みに監督は「トゥー・ウィークス・ノーティス」のマーク・ローレンスです。

しかもこの映画、原題通り「作詞作曲」をする男女のお話しなんです。
作詞ですよ!作詞!(笑)
ヒット曲を作っていく過程が手に取るように分かります。
私としては甘酸っぱい感傷にどっぷり浸かることもできました(笑)
なんでもヒュー・グランドは小さい頃アンドリュー・ロイド・ウェバーの母上に一年間ピアノを習っていたらしく、この映画では歌ばかりかピアノまで披露してくれます。

なんだろうなあ?
素直に楽しめるロマコメとそうでない映画の違いって。
人によってそれぞれなんだろうけど、
私の場合、作り手のあざとさが少しでもかいま見えると気持ちが退いてしまう。
こうすればお気に召しますか?と観客の顔色をうかがうような作品は苦手。
これだけスターを持ってきて、こんな状況で、これだけ洒落た会話なら、
文句ないだろう!と云わんばかりの映画もけっこうあるんです。
そうじゃなくて、たった2時間だけど映画を見て笑って泣いてリラックスして、
ほんの少し気持ちが軽くなって生きてるのもそう捨てたもんじゃないと思わせてくれるような映画がいいなあ。
今日の映画はまさにそんな映画でした。
うわっ!絶賛じゃん(笑)