ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

5Terre (5つの土地巡りバスツアー)

2015-06-28 | 
昨日の続きも書かぬまま、
今朝は6時にアパートを出て、
中央駅から出発するバスツアーに行ってきました。

というのも、昨日も異常な暑さで、
サンタ・マリア・ノヴェラ教会(フィレンツェ一押しお薦め)
を出た広場で、こんな広告を見てしまったのです。


う、う、海だ~~!!
バスツアー!歩かなくてもいい!
絶景だ~~!
しかも10パーセントオフだ~~!
即決でしたね。
(この時点でアレッツォは諦めました。
さよなら、ピエロ・デラ)

チケットを買った時に、
列車もボートも含まれますと説明を受けても、
その時は、へ~そうなんだ~くらいにしか思いませんでした。
とにかく一瞬でもいいから、
猛暑のフィレンツェから離れたい、
「芸術」「歴史」から離れたい一心 でした。

ツアーは大型バス2台になるほどの盛況ぶり。
私たちのガイドはジョニー・リー・ミラー似の好青年。
英語とスペイン語を彼がひとりで担当します。
謎の美少女一人旅、
ヴァルセロナから来た熟年姉妹か友人か?
はじめは母と息子かと思ったが実は恋人同士だったカップルとか、
集合の度にみんなを待たせて名前を呼ばれてた、
たぶんフランス人であろうオサリバン夫婦とか、
背の高さで私に頼りにされた恋人同士とか、
ユニークな面々で、
思いもかけなかった、
わたしにはサバイバル・ゲームとしか思えなかった、
過酷な旅の始まりです!

バスが高速に入って、
イタリアの郊外の風景を見ているのは気持ちよかった。

でも、ジョニーの説明が始まった時に、
母娘は思わず顔を見合わせました。

ひとつめの村に着いたら、ここで一旦バスとはお別れして、
汽車で二つめの村に行き、
そこから大型ボートで3つめの村に行き…

は~~?バスを降りる??

昨夜は疲れ切っていて、
自分たちが行くところのことも何も調べないまま、
海だね!!と大喜びで参加した浅はかな親子。
帰ってきて、娘が調べてくれたところによると、
「5つの土地」とは、イタリア北西部の断崖を切り崩して
作られた村々でユネスコ文化遺産でした。

①猛暑
②溢れる観光客
③断崖=急な坂だらけ
④ボート=揺れる=船酔い
条件は揃いました。

しかも驚いたことに、ツアーは二つめの村で二手に分かれて、
元気な方達は山歩きをして最後の村で待ち合わせ?
半数はこちらを希望したのにもびっくり!

バスを降りて、狭くて急な坂道を歩き始めた時には、
私たちは再びフィレンツェに帰れるのか?
と本気で心配になりました。




この坂道だけの村で毎日生活している人々。
汽車を開通するまでは隣の村に行くのも船だけだったんですよ。
すごいですね!


次の村までは汽車で移動。
オサリバンがこない。
集合場所でオサリバンの名前が呼ばれるたびに、
わたしはジョニー(ガイドさんの仮名)がジョークを言ってるのかと
思うほど、見事にオサリバンは遅れた。

ジョニーを見てる右手の素敵なマダムは、
サンフランシスコから来たIT関係のお仕事をしている方で、
とても親しみやすく私たちに声をかけてくれました。


でも見て!海は本当にきれいでした!

このボートに乗るって、どこを降りるんだ?

ともかく出発!

噂のオサリバン。白い帽子。

娘、船酔い中。(大事には至らず、ほっ)


着きました!モンテロッサという有名な避暑地。


ここでランチタイム。

別グループのボストンから来た新婚(でも熟年)のカップルと同席。
2週間の休暇でイタリアに来て、
明後日には奥様は親戚のいるアイルランドへ!
とても気さくなご夫婦で楽しいランチタイムでした。

こんなふうに人と触れ合うことがほとんどなかった私たちにとって、
この過酷なサバイバルのツアーは、心温まるたびでもありました。
娘が「チー坊たちがドイツ・チェコのツアーでご一緒した
人たちといまでも仲良くお付き合いしてるのがわかるね。
たった1日だけでもみんなが一緒だと安心だし、
なんともいえない絆ができるね」と言っていました。

次の村には汽車で移動。
オサリバンが来ない。

最後の小さな村に着いた時にジョニーが言いました。
ここは小さい村で、
今日は特にひどい人混みだ。
Fight!(苦笑しか出ない。)

でも素敵なお店がいくつか。
ここで姉たちに素敵なお土産を買いました。お楽しみに。




過酷ではありましたが、
きっと一生忘れないバスツアーでした。

海岸で娘が姉のためにと拾った石。













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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (キャサリン)
2015-06-29 08:02:08
キャー な な な なにこのバスツアーサイコーじゃん!面白ーい!過酷なビックリツアー忘れられない母娘旅の1日にとだね!そんなに暑いとは。私たちが4年前に旅した中欧の旅も暑くてまいったけどさ。世界中が気候変になんだね。そうだよツアーの旅でいろんな人と触れ合うのも旅の喜び。「イタリアの海の石欲しいよね」ってmayと言ってたの。ヤッターヤッター!! イタリアの石・うれしーいなー。naoありがとうね。下の地図コピーに包んでもらえたら 私たち二人嬉しすぎです。ありがとう・ありがとう。暑いイタリアもあと4日 二人でゆっくりさ。鐘の音聴いてのんびりしてきてね。車窓から・船から・いろんな風景ステキだったね。見せてくれて ありがとう。元気でね。バイチャ
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Unknown (キャサリン)
2015-06-29 08:24:26
今、コリコさんと 大笑いでしゃべてて サイコーでした。「芸術」と「歴史」から離れたい。で参加した母娘の顔見合わせてる表情が目に見えるようでサイコーだよねと。え お土産 いいのにね・ななな なんだろう。「あの写真のあれだよ これだよ」と楽しませてもらってたよ。ありがとう。なにより 「イタリアの海」の石・約2名はきっと大興奮でーす。チャンチャン グラテイエ。
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Unknown (corico)
2015-06-29 08:40:06
遥かイタリアで芸術三昧の妹&可愛い姪=二人の姿を思い浮かべることで、ジメジメした梅雨を乗りきってっている私たちーーにとっても、一服の清涼剤のような今日のブログ。最高!!!
歴史と芸術から離れたい、というコメントにまず大笑い。そりゃそうかも。ハンパじゃない浸り方だもんね。そして選んだのがこのサバイバルツアーか!楽し過ぎだろ!?
ジョニーのfightに腹を抱えたわよ。
で、また、歴史と芸術に戻って、残り数日、FIGHT!!!
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海、バンザイ!!!!!! (May)
2015-06-29 21:51:07
そう来なくっちゃっ
イタリアに来たら、海でしょっっっ!
海、行かないのかな~と思ってたのよ。
嬉しい!!!!!ありがとう
アラン・ドロンを気取ったのか?古いね。

人だかりの中、坂道を上り、船に酔い、
ボロボロ(おそらく)になった後の海は
格別だったのだろうな~。

広告を見て、色々内容聞いていたら参加しなかった
かも知れないね。面白いね。

それにしてもオサリバン!!!!!遅れすぎでしょっ!!!
けだるい感じでステキだけど、団体行動向きでないね。二人でまったり回ってくだされ。よろしく。

旅仲間とのおしゃべりもいいね~言葉ができるからこそですね。素晴らしい!!!!!

いや~それにしても海、やはりいいですね。
(私は昨日、鉾田市の海行き、貝拾いました。
車で行き、楽しちゃったよ。ごめんなすって。)

イタリアの石、素敵

キャサリンさんから奪い取ろう!!よろしく。

もう少し、イタリアを楽しんでね。
チャオ☆
       
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