ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

お返事

2006-03-11 | 映画
Mayさんのコメントを読んで思ったこと。
「恋愛小説家」のJ・ニコルソンの台詞は
もちろんネットからお借りしたものです。
私が聴き取れるわけがない(笑)
scriptで検索するとけっこうたくさんありますよ。ありがたや。
でね、昨日はあんなこと云われたらいちころ....
なんて書いたけど、ほんとかなと思ったわけ。
現実にあり得ないこと考えてもしょーもないけど、
実際あんなこと云われたら
「何云ってるの、この人?」って感じじゃないかな(笑)
「世界中で僕だけが君の素晴らしさを知ってる。
それが僕には誇らしい」なんて.......ねえ?
私が”いちころ”なのは、映画の中のあの台詞であって、
現実ではどうかな?
むしろあんな歯の浮くような言葉を朗々と語れる男なんて
あんまり好きじゃないかも。
男は無口で武骨なくらいがいいと日々思ってるわけだから(笑)

私がロマンティック・コメディが好きなのは、
現実からは遠く離れたところに物語があるから。
でもね、極端なシチュエーションでありながら、
微かに、そっと撫でるくらいに、こちらの世界にも触れてくる
その絶妙なバランス...絶妙な距離感。
そこがたまらなくいいんだ。
例えば、車のシーンで、J・ニコルソンがヘレン・ハントのために
座席を前に動かすよね?
自分のお腹がハンドルに食い込みそうになりながら(笑)
ああいうシーンで映画は観客に触れてくる。
そしてまたずっと向こうに行ってしまう。
そこがたまらなく好き。
歯の浮くような台詞も名優が語ると説得力をもち、
観客の頭をチラクラうっとりさせて、
あ~面白かったと劇場をあとにする。
外に出たら「今夜の夕飯なににしよう」で、
J・ニコルソンの云ったことなんかすっかり忘れてしまう。
でも、映画ってほんとに素敵!!

*おまけ*
[AS GOOD AS IT GETS]という原題については
ココを読んでみてください。