青森グルメ探検

青森県の美味しいお店を紹介。その他にも、思い出、趣味、日々の出来事などなど書いていこうと思います。

Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語

2012年08月20日 | その他
にほんブログ村 地域生活ブログ 青森情報へ
人気ブログランキングへ
いつも応援ありがとうございます





青森県立美術館で7月21日(土)~9月17日(月・祝)まで、企画展としてArt and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語が開催されています

今回は展覧会用のチラシが2種類用意されており、それぞれに意味が込められています

チャプター1:見上げる/飛行・飛翔の夢
コチラの部屋では、飛行の歴史を各種資料で紹介されており、ライト兄弟が世界初の友人動力飛行に成功した事にも触れる事が出来ます。
またライト兄弟よりも早く飛行機を設計していた日本人の二宮忠八の事にも触れており、彼の展示も見る事が出来ます。



チャプター2:見下ろす/神の視点
写真家松江泰治によって切り取られた青森の風景が見る事が出来、左から『十和田湖周辺』、『岩木山スカイライン』、『三内丸山遺跡』、『青森県美』をモチーフとしており、「自然」と「人間の痕跡」が表現されています。また美術館の屋根の上にもマークがあり、マークの指す方向は北を示しています。




コチラの2枚の写真は、1959年の伊勢湾台風被災地の復興計画として黒川紀章が提案した「農村都市計画」には安全なコミュニティを再興しようとする熱い思いが込められた作品です。
その他には、空から地表を見下ろすことの意味、そして「俯瞰」という視点に込められた人間の意識を様々な作品、資料から探る事が出来ます。


チャプター3:空と飛行機の物語
戦時中に描かれたものから現代作家まで、飛行機をモチーフにした作品を一堂に展示されており、その一つが下の写真。

石田徹也「飛べなくなった人」
彼の代表作で、裕ちゃんの脳裏から離れない作品で、どういう表情で見ていいのか分からなくなったのですが、生きる悲しみに満ちた作品なのかもしれません。
戦時中の記録が描かれている写真もある中で、その中でこれらの写真の説明を読むと面白い事も書いてたりします。
新聞社に飛行機があったりとかって言うのは今では考えられないですよね。

 
松本零士氏の作品とコレクションを公開する「松本零士の飛行機世界」も併設されていたり、昭和初期は飛行機文化だったということを資料からも分かる事が出来ます。



チャプター4:メカニズムとフォルム
航空力学によって規定される造形的な美しさを紹介するとともに、飛行機というモチーフに投影された人間の意識や欲望を様々な作品、資料から検証していくテーマです。

ほんの少し前まで着られていたキャビンアテンドの制服も何処か可愛らしかったりもします。

また、昔実際に使われていたプロペラも展示されており、根元のギアはスピードを調整するため角度が変わるらしく、またプロペラの先端は切断されており、違う武器や道具に使われたのかもしれません。

ロータス102B
飛行機は揚力で飛びますが、こちらは逆の力を利用してダウンフォースを得ており、空気の特性を研究する航空力学はF1マシンのデザインにも援用され、その造形美は世界中の人々を魅了し続けており、実際にレースで使われていたF1マシーンも展示されています。



チャプター5:空を飛ぶこと
空を飛ぶことによって人間の意識がどう変化するのか・・・、その可能性を検証していく分野になるわけですが、この写真にある物は実際に飛ぶ事も可能らしいです。

また糸川英男による回転性能に関するドローイングも展示されており、小惑星がイトカワと命名されたのは日本の探査機はやぶさが打ち上げられて3ヵ月後で、探査機が、この小惑星を探査する事が決定した後のことである事も、担当学芸員の説明にありました。

その他にも、中ハシ克シゲの写真彫刻プロジェクトよりプラモデルを拡大接写して作成した実物大の「零戦52型」と「桜花」や、その展示スペースでは飛行機音が聞こえてきたりするわけですが、中ハシ克シゲさんの声により再現されています。



この展覧会は、「空」と「飛行機」をモチーフとする様々な作品、資料をとおして、そうした人間の意識や感情、欲望の在処を探り、「空を飛ぶ」ことの意味を問い直す企画であり、また飛行機が好きな方や裕ちゃんのように詳しくない方も楽しめる展示になっているので、是非足を運んでみてくださいね

美術館より特別に許可を得て撮影しています。


にほんブログ村 地域生活ブログ 青森情報へ
人気ブログランキングへ
ランキングに参加しています。皆さんのそのクリックがやる気へと繋がるので、良かったらポチッとお願いします。