さて、せっかく現場で見たので、菊花賞の回顧をしたいと思います。
まず、当日忙しくて予想を上げられなかったので、後付ですが前日時点の予想を。
◎13.ドリームパスポート
○12.メイショウサムソン
▲1.トーホウアラン
△5.アドマイヤメイン
ポイントとしては、以下の2点でした。
・筋骨隆々なダービー上位2頭は3000という距離に対してやや微妙ではないかということ。
・ドリームパスポートは距離が持たないというのが世間の定評だが、絶対にそんなことはない。これまで3着を外したことのないほどオールマイティな適性を持っており、しかも薄身の馬体はむしろステイヤーでは?
これを踏まえた上で、結果をおさらいします。
1着ソングオブウインド…正直、この馬が予想段階でも、パドック段階でも当落線上の馬でした。他のエルコン産駒はすべて楽に切れたのですが、ラジオNIKKEI賞のスタミナレースで2着しているこの馬をどうしようか迷い…結局きることにしてしまいました。
そして、パドックでも、他の17頭の評価を下したあとに、1頭だけ保留となっていたのがこの馬でした。デキはラジオNIKKEI賞よりも良く、スッキリしたデキであったので気になっていましたが・・・
結果的に馬券に組み入れることはできませんでした。。。形としては、アドマイヤメインの離し逃げによる、スタミナレースの恩恵を受けることができた、ということでしょう。
しかし、ザッツザプレンティの時といい、デルタブルースの時といい、こういう少し穴目の馬がスタミナ能力で押し切ってしまうのがこのレース、ということを忘れてはいけませんでした。ダービーは完全に力勝負のレースですが、菊花賞は適性の味付けが濃いレースということを覚えていたいと思います。
2着ドリームパスポート…本当は満足してはいけないのですが、この馬が2着してくれたことは大きかったです。単純に前哨戦1着というのに飛びついたわけではなく、距離がもたない、という見解にアンチテーゼを示せたという点です。
まあ最終的にはやはり硬い走りが仇となってしまいました。後ろから勢いをつけたソングオブウインドに食い下がるも最後先着を許す形となってしまいました。
しかし、距離を厭わずタメキレをきちんと発揮できる。しかも着をきちんと守れる馬なので、今後も大いに使える馬であると思います。来年、スローなら天皇賞(秋)にも手が届いても不思議ではありません。
3着アドマイヤメイン…確かに強くなった馬です。しかし、スケール感で走るこの馬が頭に来る事がどうしてもイメージできませんでした。
乗り方としてはほぼ完璧に乗っていると思います。というか、この形でないとベストパフォーマンスを出せません。そして菊花賞で相当のアドバンテージをもてる、4角先頭。しかしそこから問われた「ステイヤーとしての本質」という点で敗れてしまいました。
正直馬体は春ほどのインパクトが少しなかったのが気になります。立て直してくれば、今後は面白いでしょうね。
4着メイショウサムソン…パドックで見た感じ、馬が硬くなっていると感じました。また、肉付きに関しても、ダービーの時の筋骨隆々、ムチムチ、といった感じには幾分劣る、デキとしては8分の状態でした。
この馬について間違えたのは、このような形でもなんとか着を確保してくれるだろう、と踏んでしまったことですね。この馬も本格化後は全く連を外さず行っていることを信用しすぎた感じです。でも、やはりオペラハウス産駒。使ってこそ良くなるこの産駒の特徴を引き継いでしまっています。デビューからずっと8週以内のローテで、使って使って徐々に造られていったこの馬にとって、一度緩められた馬体は、休み明け2走目でもまだ万全ではなかったのですね。
馬の形がステイヤーではないのだから、もっと敏感に弱点を掴み取るべきでした。3冠に簡単に期待している場合ではありませんでしたね。
以下はその他の馬について。
フサイチジャンク…デキは抜群でした。しかし、未だに重賞連対もなく、何も示せていないこの馬を、このハイペース適性が問われる場で買う気はさらさらありませんでした。もう一度、オープンからしっかりやり直して欲しいと思いますね。まだまだ鍛錬が足りません。
トーホウアラン…そういう意味では、この馬もあまり示せていない馬です。確かに京都新聞杯勝ち馬は好走することがあるレースですが、今年はドスローで有力馬がけん制しあう競馬。京都の厳しさを問われているわけではなかったということですね。デキの良さに飛びつき過ぎました。
こんなところでしょうか。
ひとつだけ言いたいのは、決してメイショウサムソンはプレッシャーにつぶされて自分の競馬ができなかったわけではないと思います。ああいう乗り方しかありません。体が菊に対応できる形ではなかったのではないかと思います。あくまで私個人の見解ですが。。。
まず、当日忙しくて予想を上げられなかったので、後付ですが前日時点の予想を。
◎13.ドリームパスポート
○12.メイショウサムソン
▲1.トーホウアラン
△5.アドマイヤメイン
ポイントとしては、以下の2点でした。
・筋骨隆々なダービー上位2頭は3000という距離に対してやや微妙ではないかということ。
・ドリームパスポートは距離が持たないというのが世間の定評だが、絶対にそんなことはない。これまで3着を外したことのないほどオールマイティな適性を持っており、しかも薄身の馬体はむしろステイヤーでは?
これを踏まえた上で、結果をおさらいします。
1着ソングオブウインド…正直、この馬が予想段階でも、パドック段階でも当落線上の馬でした。他のエルコン産駒はすべて楽に切れたのですが、ラジオNIKKEI賞のスタミナレースで2着しているこの馬をどうしようか迷い…結局きることにしてしまいました。
そして、パドックでも、他の17頭の評価を下したあとに、1頭だけ保留となっていたのがこの馬でした。デキはラジオNIKKEI賞よりも良く、スッキリしたデキであったので気になっていましたが・・・
結果的に馬券に組み入れることはできませんでした。。。形としては、アドマイヤメインの離し逃げによる、スタミナレースの恩恵を受けることができた、ということでしょう。
しかし、ザッツザプレンティの時といい、デルタブルースの時といい、こういう少し穴目の馬がスタミナ能力で押し切ってしまうのがこのレース、ということを忘れてはいけませんでした。ダービーは完全に力勝負のレースですが、菊花賞は適性の味付けが濃いレースということを覚えていたいと思います。
2着ドリームパスポート…本当は満足してはいけないのですが、この馬が2着してくれたことは大きかったです。単純に前哨戦1着というのに飛びついたわけではなく、距離がもたない、という見解にアンチテーゼを示せたという点です。
まあ最終的にはやはり硬い走りが仇となってしまいました。後ろから勢いをつけたソングオブウインドに食い下がるも最後先着を許す形となってしまいました。
しかし、距離を厭わずタメキレをきちんと発揮できる。しかも着をきちんと守れる馬なので、今後も大いに使える馬であると思います。来年、スローなら天皇賞(秋)にも手が届いても不思議ではありません。
3着アドマイヤメイン…確かに強くなった馬です。しかし、スケール感で走るこの馬が頭に来る事がどうしてもイメージできませんでした。
乗り方としてはほぼ完璧に乗っていると思います。というか、この形でないとベストパフォーマンスを出せません。そして菊花賞で相当のアドバンテージをもてる、4角先頭。しかしそこから問われた「ステイヤーとしての本質」という点で敗れてしまいました。
正直馬体は春ほどのインパクトが少しなかったのが気になります。立て直してくれば、今後は面白いでしょうね。
4着メイショウサムソン…パドックで見た感じ、馬が硬くなっていると感じました。また、肉付きに関しても、ダービーの時の筋骨隆々、ムチムチ、といった感じには幾分劣る、デキとしては8分の状態でした。
この馬について間違えたのは、このような形でもなんとか着を確保してくれるだろう、と踏んでしまったことですね。この馬も本格化後は全く連を外さず行っていることを信用しすぎた感じです。でも、やはりオペラハウス産駒。使ってこそ良くなるこの産駒の特徴を引き継いでしまっています。デビューからずっと8週以内のローテで、使って使って徐々に造られていったこの馬にとって、一度緩められた馬体は、休み明け2走目でもまだ万全ではなかったのですね。
馬の形がステイヤーではないのだから、もっと敏感に弱点を掴み取るべきでした。3冠に簡単に期待している場合ではありませんでしたね。
以下はその他の馬について。
フサイチジャンク…デキは抜群でした。しかし、未だに重賞連対もなく、何も示せていないこの馬を、このハイペース適性が問われる場で買う気はさらさらありませんでした。もう一度、オープンからしっかりやり直して欲しいと思いますね。まだまだ鍛錬が足りません。
トーホウアラン…そういう意味では、この馬もあまり示せていない馬です。確かに京都新聞杯勝ち馬は好走することがあるレースですが、今年はドスローで有力馬がけん制しあう競馬。京都の厳しさを問われているわけではなかったということですね。デキの良さに飛びつき過ぎました。
こんなところでしょうか。
ひとつだけ言いたいのは、決してメイショウサムソンはプレッシャーにつぶされて自分の競馬ができなかったわけではないと思います。ああいう乗り方しかありません。体が菊に対応できる形ではなかったのではないかと思います。あくまで私個人の見解ですが。。。