リベルタ・ヴォイスアカデミー

声楽講師:冨岡由理弥(×富岡由里弥)の日々。
対面レッスン(東京・神奈川)&オンラインレッスン(全国・海外も可)

カヴァパリ千秋楽

2014年05月30日 | Weblog
オペラ業界では「カヴァ・バリ」と略されますが
カヴァレリア・ルスティカーナと道化師(パリアッチ)
この2作品が2本立てで上演される事が慣例となっています。

私も昨年の12月にカヴァレリアに出演
させていただきました。

このカヴァ・パリが今日は新国で千秋楽でした。

カヴァレリアは自分が出演した経験があるというのもあり
思い入れがちょっとありましたが
やはり幕が開いた途端の序曲の美しさは引き込まれるものがあります。
あの瞬間にサントゥッツァの悩める心情を
無言の中で演じないとならない場合が多く
とても同情を買います。

演出もとても綺麗でした。
私は舞台の奥行まで見たいので
チケット代に関わらず、あまり一階席では鑑賞しません。
近すぎると声の反響がわからないですし
やはり世界で活躍してる方々の発声は
近くで聴くものではなく遠くで聴かないと
その素晴らしさが半減してしまうという持論なので・・・。
ですので普段から2階または3階のセンターが
お気に入りです

ですので奥行が良く見えて、
舞台を立体的に感じる事が出来ます。
トゥリッドウとサントゥッツァは海外の歌手でしたが
アルフィオとローラ、ルチアは日本人歌手でした。
皆さん素晴らしかったです。
今度また機会があったら、もう一度ローラをやってみたいです。
メッツォの役なのでそもそも私には低くて辛いですが・・・


そして2演目めのパリアッチ。
何気にスルーしてしまいがちな最初のトニオの前口上。
これって本当に重要なシーンだと思うのです。
いわばこの作品の神髄を話すのです。

そしてパリアッチの中で私が一番好きなアリア「衣装をつけろ」
というか私自身がソプラノなのに、この作品の中での一番は
ソプラノのネッダが歌う「鳥の歌」ではないのがミソ^^;

カニオというテノールが歌うこの衣装をつけろは
非常にせつない歌なのです。
自分の愛する妻の不貞を知りながらも
それを押し殺して客前に立たないとならない。
それも道化師として笑っておどけないとならない。
自分を裏切った妻を芝居の相手として。

彼にとってこんな屈辱は無いんです。
これほど悲しい事は無いんです。
プロとして自分を奮い立たせる為に、自分自身に向かって
「Ah ridi Pagliaccio!(笑え道化師!)」と歌うんです。
ここでもう私泣きそうなんですけど(笑

そこでまさかのショックな出来事が・・・。
ショックというよりも、ブログにも何度か書いた事ありますが
私の何よりも嫌いなフライング拍手が・・・・!

なんでそこ?って思いましたが。

それについて書くと長くなるので、次回にします^^;

とにかくとても素晴らしい千秋楽でした!




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