中韓FTA交渉が仮調印の段階を迎えている。
韓国が主要農産物について中国に対して相当な関税障壁を設けた上での仮調印と報道されている。古来、中華(漢族が世界の中心)思想の強国に対して辺境の弱小民族は、中華王朝に対して貢物を送って国家の安全を保とうとした。貢物の見返りは、王の称号による属国待遇の維持と国土の保全に加え貢物に数倍する土産物であった。朝鮮(李王朝)も日清戦争まで清王朝に外交権まで差し出して、王朝の存続のみを願った歴史を持っている。韓流ドラマでは美しく描かれている李氏朝鮮においては日韓併合時点での識字率4㌫程度で、一般国民は農奴としての抑圧と貴族からの簒奪にあえいでいた。今また、中華に朝貢して日本叩きに同調することによって国家を維持しようとする日清戦争前夜の歴史が繰り返されようとしている。おりしも、自民党の二階氏が3000人を帯同して中国詣でを行うようである。頭越しのピンポン外交による米中接近に慌てふためいて日中国交正常化を急いだツケを、今になって尖閣問題で支払っている歴史の教訓を忘れた、疑似朝貢の愚行と言わざるを得ない。
中華思想に対して『日出る国・・』とした聖徳太子の精神は忘れ去られたのだろうか。
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