もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

イスラムとオーム

2015年03月20日 | 社会・政治問題

 チュニジアで法人観光客がイスラムテロの犠牲になった。

 旅行につきもののアクシデントと云えばそれまでであるが、イスラムのテロには道義が通じないので予防・対処法が無い。後発の宗教が、教義拡大のために先行の他宗教に対して攻撃的であるのは洋の東西を問わないが、宗教色の薄い又は全くない文化遺産まで偶像崇拝の教義から破壊してしまう狂気は、到底理解できない。女性の人格をも否定する原理主義のイスラム国に合流する西欧社会の女性も後を絶たず、自ら求めて抑圧の世界に身を投じる狂気は無神教の自分には理解を超える行動である。また、オーム事件20年の今でも、名を変えたオーム教団への入信者が後を絶たない現状もある。コーランを狂気に解釈するイスラム宗派を生み出した背景には、あまりにも思想・宗教の自由を保証した現代社会が影響したのではなかろうかとも考えたが、基本的人権などなかった時代のキリスト教や仏教の宗派分裂をみると、宗教の持つ必然かもしれない。しかしながら、簡単に銃器が入手でき、インターネットで爆弾の製作ができる時代背景が、テロを容易にしている一面はあるのであろう。

 日本は、島国・単一民族の特性を生かしての目の細かい水際防御とオームでは失敗した狂信者への対処法を教訓として、市民生活の安全を図るしかないのであろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿