二ヶ月ほど前になりますが、"「捨てる!」快適生活" という本の記事を書きました。長年、心の中にわだかまっていた疑念が晴れ、今でも読んで良かったと思っています。本書はそんな当時、友人のくろもあくんが僕に紹介してくれた一冊。図書館での予約数が多かったため、今になってやっと借りることができました(笑)。本の知名度や出版年から察するに、この "「捨てる!」技術" が本家で、"「捨てる!」快適生活" はその類似書として出版されたものでしょうね。どちらも「モノを捨ててスッキリさせよう」という趣旨のもと、著者なりの理論が展開されていくわけですが、両者の大きな違いとしては "「捨てる!」快適生活" が「モノが増えていく原因」や「モノを捨てられない心理」に焦点を当てた内容であるのに対し、"「捨てる!」技術" のほうはモノを捨てるためのテクニックの紹介が中心で、より実践的であることに重きを置いています。
個人的なことをいえば、自分の求めていた答えは "「捨てる!」快適生活" で見つかりました。モノに固執することがいかに自分の人生を束縛していたか。これに気付けたことは捨てるためのテクニックを学ぶ以上に大きな収穫でした。「なぜ自分は上手にモノを捨てられないのだろう」と思い悩んでいる人は、是非 "「捨てる!」快適生活" を手に取ってみてください。ちょっとした悟りが開けるかもしれませんよ(笑)。また「モノで溢れる現状をなんとかしたい」という人には具体的なテクニックが学べる "「捨てる!」技術" がお薦めです。消費行動研究家という肩書きを持つ著者だけあって、"捨てる" という行為に対する考察は非常に論理的で、システマティックに物事を進めていくことが好きな方は共感する部分も多いのではないでしょうか。実践力に自信のある方なら、本書を指針として、身の回りを計画的に片付けてみてはいかがでしょう。ただ一言だけ言わせてもらえば、いくら見事な自説を説いたとしても、世の中には "わかっていても出来ない" という人が多く存在することも事実であり、本書で示されているテクニックが必ずしも根本的な解決にはつながらないということです。"「捨てる!」快適生活" に比べると「捨てられない心理」に対する踏み込みの甘さが目立ち、"技術は学べど心晴れず" という人も出てくるでしょう。もちろんこれは冒頭でも書いたとおり、趣旨の相違からくるものですから、当然といえば当然なのですが・・・。つまるところ、同じ "捨てる" を学ぶにしても、自分自身が何を解決したいのか、ハッキリさせておく必要があるということです。その中で自分に見合った「捨てる!」本を探し出していけばいいのではないでしょうか。
"「捨てる!」快適生活"読んでみます。
ボクの求めていることもこっちのほうに書いてありそうな気がします。
最近は、「もったいない」というより、「売れるんじゃないか」と、思ってしまって、なかなか物が捨てられません。
だけどヤフオクには、出品の手間が多少かかるので、
なんとなく億劫になり、いらないものがたまっていきます。
どうしたものでしょうか。。。
"「捨てる!」技術" が学校の講義なら、"「捨てる!」快適生活" はまさにカウンセリング、悩み相談って感じだよ。
もったいないって感覚はよくわかります。ただ二束三文の利益を得るためにそれを思い悩む気持ちがずっと続くことを考えると、スパッと処分してしまい、スッキリした気持ちと時間を手に入るのもひとつのやり方だと思います。もちろん利益はないけど、コスト0で問題が解決したと考えれば、損した気分にもならないしね。結局は「モノは考え様」ってことなんだと思いますよ(笑)。
僕は読まなくなった本は図書館に寄贈したりしています(状態のいいものに限る)。そうすることでオクや古書店で小銭を得る代わりに、ちょっとだけ幸せな気持ちにさせてもらってます。まあ所詮自己満足なんだろうけど、それでもいいんです。「誰かの役に立ちたいから譲る」とかそんな格好の良いことではなくて、ただ自分がそういう気持ちになりたくて、自分のためにやっていることだから(笑)。
モノに対する考え方って間違いなくその人の人生観も被ってくると思います。"「捨てる!」快適生活" ではその辺りも説いてくれますよ~。
そう考えた事は、一度もなかったのですが
大きく関係しているように思えます。
どんどん、溜まっていくだけでなく、
自分の決断力も鈍っていくうな。。
読まなくなった本を図書館に寄付はいいですね^^
捨てるというのは、もうなくなるというニュアンスが強いですが、寄付はリサイクルの意味。
循環のいい響きですね^^
いつもコメントをいただける○○さんですよね?(笑)
モノを手に入れることで満たされる気持ちというのも確かにありますし、モノはモノでしかないとすべてを割り切ってしまうのも何か淋しい気がします。ただモノに振り回されて本質を見失ってしまうことがどういうことなのかは少しだけわかった気がします。結局行き着くところ人生観や価値観の問題で、何が良くて何が悪いのかとは別の話であり、この手の本は読む人によって色々な意見があると思いますね~。
大した本を持っていっているわけではないんですが、図書館といえどオールマイティではないですし、日頃お世話になっている分のちょっとした恩返しという感じでしょうか(笑)。