いなほ保育園の十二ヶ月

2010-01-03 11:35:52 | Books
画一的な教育方法に迎合せず、無許可というリスクを負いながらも子供達の可能性を信じる道を選んだ保育園のお話。一年あまりの取材が聞き書きという形で綴られる。

何が違うって "覚悟" が違う。とにかくその一語に尽きる。「形だけうちのまねすると大変です」という言葉からは実践と経験に裏付けされた自信が窺える。「韓国の幼稚園」というお話、"破れお堂" と呼ばれることに対する本音の告白には思わず目頭が熱くなった……。

この保育園の方法論が最良なのかはわからない。しかし読んだ者に何かが強く印象付けられることは確かである。私はそれだけでも読む価値のある一冊だと感じた。

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