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日本の音楽産業はどう変わるのか - ポスト iPod 時代の新展開

2008-01-30 00:35:46 | Books
デジタル・オーディオ・プレーヤーがポータブル・プレーヤーの主流となり、コンテンツの購入がパッケージ販売から音楽配信という形の無いものへと変わりつつある今日この頃。本書はそのタイトルが示すとおり音楽産業はこの先どうなっていくのだろうという主題を掲げ、過去・現在・未来の流れを軸に経営学的な見地から考察した一冊である。先日の「iPodは何を変えたのか?」ではユーザの心理的側面に迫った分析が興味深かったが、「日本の音楽産業はどう変わるのか」はその性格上、客観的かつ冷静な目で情勢を概観するに終始している。そのため読み物としては面白みや意外性に欠け、僕のような単なる興味本位で読み始めたような読者には少々堅苦しく感じるかもしれない(専門用語に関しては巻末に注釈が付いており、この辺りの配慮はありがたい)。個人的には各章のまとめにもう少し力を入れてくれると読みやすくなると思う。とはいえ読者の大半が何らかの形で音楽ビジネスに係わっている者と推測されるわけで、必要とあらばそれらは読者が自身で行うものなのであろう。

何はともあれ音楽産業の動向について少しでも興味のある方は読んでおいて損はないと思う。個人的には基本的な事柄(例えば国内におけるアルバムの価格設定、アーティストの発掘から販売までの流通の仕組みなど)についての知識を得ることができた。



Firehouse / Good Acoustics (1996)

2008-01-29 06:38:42 | Music > HM/HR
Firehouse といえば、いよいよ今春 Night Ranger とのカップリングで来日公演を行いますね。実を言いますと、リアルタイムでの彼らは思いっ切りスルーだったんです。その頃はもう少し "メタル然" としたサウンドが好みで、"Don't Treat Me Bad" の PV を初めて観たときも、今までのバンドの二番煎じのように思えたんです(苦笑)。もっと公平な目で見られれば良かったんですが、僕自身まだ若かったし、頭もガチガチに固かったですからねぇ。加えてこの手のサウンドなんていつでも聴けると思っていたのも事実。まさかその後、HM/HR 不遇の時代が来るとは思ってもいませんでした(苦笑)。

そんな彼らに再び興味を持ったのは、ひょんなキッカケで聴いた本作でした。「そういえばそんなバンドあったなぁ」くらいの軽い気持ちだったんですが、これが物の見事に僕の琴線に触れてですねぇ、「このメロディセンスは付け焼刃じゃなかったんだ」と改めて見直した次第です。いやそんな言い方はバンドに失礼ですね。多分僕の見る目がなかったんです・・・(苦笑)。

"Seven Bridges Road" は Steve Young のカバーですが、おそらく Eagles のライヴ盤に収められているヴァージョンが出自でしょうね。僕自身大好きな曲ですし、この選曲にはちょっとグラっと来ました。本作を聴いた時点ではオリジナル・アルバムは未聴でして、知っている曲といえばシングル・カットされた数曲だったんですが、それらも含めて見事なアコースティック・サウンドに仕上がっていると感じましたね。正直アコースティック・ヴァージョンのほうがオリジナルと思えるくらい聴き込みました。逆に初めてオリジナルを聴いたときはエレクトリック・ヴァージョン?みたいな感じでしたね(苦笑)。

どの曲も出来も素晴らしいですが、本作の "Here For You" は Firehouse の中で一番好きな曲かも(笑)。



裏山にて

2008-01-28 06:27:05 | Diary
裏山から眺めた早朝の富士山。その日の朝はいつになく空気が澄んでいて、彼方の山影が驚くほどくっきりでした。富士山の右上にはうっすらと月も浮かび上がっています。写真はバス停までの道程、ケータイで撮ったもの。写りはイマイチですが、肉眼で見た景色はこの土地に移り住んで六年、トップクラスの鮮やかさでした。

マウス

2008-01-27 08:41:25 | PC > Hardware
何度も落下したせいか、最近愛用のワイヤレス・マウスの調子が悪くなってきました。特に左ボタンのクリックが酷くて、人差し指の第一関節が逆方向に曲がらんばかりの力を入れないと反応しません。そのくせ力を入れすぎると勝手にダブルクリックになったり・・・(苦笑)。中を開けようにもネジは見当たらないし、ボディのハメコミ具合もよくわからないっす。これを機に光学式のワイヤレスからレーザー式の Bluetooth マウスに乗り換えようかと思案中。単なるワイヤレスだとマウスのためだけに貴重な USB ポートが占有されてしまいますが、Bluetooth であれば他の対応機器も接続できますからね。Bluetooth については以前ひとしきり調べたことがあるんですがそれっきり。今回はその再燃といったところでしょうか(笑)。

ちょっと見ない間に Bluetooth も進化しているんですね。USB アダプタのサイズなんか驚くほど小さくなっています。今使っているワイヤレス・マウスのレシーバーは 5cm ほど横に突き出してしまうのですが、Planex の BT-MicroEDR2 や Princeton の PTM-UBT3S あたりなら 1cm と出ないでしょう。USB ポートが右側面手前に付いているノート PC なので、マウス操作の面でも恩恵に与るところです。ちなみに Bluetooth マウスは Sony の VGP-BMS33 あたりを狙っていますが、まだまだお値段がちょっと高めです。もう少し安ければ躊躇せずにカート行きなんだけどなぁ(笑)。




Rik Emmett / Raw Quartet (1999)

2008-01-19 09:25:24 | Music > Rock/Pops
Airtime 以来、僕の中では密かに Rik Emmett ブームが再燃中。しかも来る6月に行われるスウェーデン・ロック・フェスティバルでは Rik Emmett, Mike Levine and Gil Moore の三人が集結し、再結成 Triumph として出演するとの情報が! Rik の原点回帰がここまで強いものだったとはまったく思いも寄りませんでした。今回は再結成を祝し、彼のディスコグラフィーから全編ブルージーな楽曲で占められた 1999年リリースのソロ・アルバムを取り上げたいと思います。

Rik のギターというとオールラウンドなスタイルが魅力的ですが、サウンドは今ひとつ個性に欠けるのが残念。正直、本作のようにアルバムのカラーを統一してしまうと、そのあたりの弱さが露呈してしまうのではないかという危惧がありました。しかしそんな心配はどこ吹く風、アルバムはブルーズ・ロックという枠を飛び出さない程度にバラエティ豊かです。アーティストが方向性を絞ったアルバムというのは、似通った曲が並ぶ単調な作品が多いものですが、さすがは Rik Emmett、懐の広さを活かし上手くまとめてきました。個性的なヴォーカルは健在ですし、唄メロもこの路線にしてはかなりメロディックだと思います。ただ一点、アルバムの性格上、テクニカルなギター・プレイは控えめですので、ギター・ファンはお間違えなきよう・・・(笑)。

本作に漂うブルージーな雰囲気は手を替え品を替え様々なアプローチで演出されます。アルバムはネオ・ロカビリー調のゴキゲンなナンバー "Perpetual Motion Love Machine" に始まり、ソウル系の "Walkin'"(ハモンドがカッコいい)、オーセンティックなブルーズ・ロック "Gasoline"、ラグタイム風の "Hogtown Rag"、ちょっぴりハードなファスト・チューン "All On Board"(Billy Idol っぽい!)、しっとり系のインスト "The Last Goodbye" と起伏に富んだ流れで聴く者を飽きさせません。さらに後半も七変化は止まらず、躍動感溢れる "C'mon Along"、アコギの渋さ全開の "Crazy Woman"、ワウ・プレイが印象的な "Head Case"(Steve Vai がやりそうな感じ)、三拍子のスローなブルーズ "Too Little, Too Late"、Cinderella が好みそうなスライド・ギターの "Come Clean"、そしてラストはヒーリング調の "Navajo Sunrise" と、すべてを書き出してみても似通った曲がまったく無いことに驚かされます。ブルーズひとつやるにしても本当に引き出しの多いアーティストですね。




TNT / The New Territory (2007)

2008-01-15 22:10:30 | Music > HM/HR

TNT:
Tony Mills - vocals
Ronni Le Tekro - guitars
Diesel Dahl - drums
Victor Borge - bass

ギターの音は紛れも無く "ルテクロ" サウンドなのですがね、往年の TNT とはやっぱり別もの。艶やかな Tony のヴォーカルも相変わらずの衰え知らずですが、楽曲のスタイルが異なることもあり、Shy を連想することはほとんどなかったです。プレスのレビューではプロモーション手段として「原点回帰」や「躍動感」、「透明感」といった言葉を多用しているようですが、個人的にそういう形容はできそうにないなぁ・・・。何となくもやっとしたものが晴れない気分ですが、期待しているものとバンドの方向性にズレが生じているのですからしようがない(苦笑)。少なくとも "Intuition" や "Excess All Areas" とプレイリストで同居することはないでしょう。とはいえアルバム自体はミュージシャンシップの高さを伺わせるクォリティだと思いますし、気長に聴き込んでいけば受け入れられないサウンドではないかと・・・(苦笑)。ヤケにあっさりとした記事になりましたが、聴いたばかりの今はそんな感じです(笑)。

P.S. 久しぶりに "My Religeon" を聴き直したらなかなか良かった(相対的にそう感じただけかもしれないけど・・・笑)。




iPodは何を変えたのか?

2008-01-14 07:35:48 | Books
今日 MP3 プレーヤー市場において、そのシェアのほとんどを占める iPod。その誕生は Apple 社の窮地を救い、起死回生のヒット商品となりました。本書ではそんな名機がこの世に送り出されるに至った経緯に始まり、社会や文化、そして人々の人生観にどのような影響を与えてきたのか、現在進行形の革命に秘められた舞台裏など、著者による丹念な取材や調査をベースに綴られます。様々な業界人、文化人、研究家などの言葉も興味深く、とりわけ著者と親交の深いスティーヴ・ジョブズが語る内情は他のライターでは決して知り得ることができない核心に満ちたものです。ある種 iPod を通して彼の人間像に迫った本とも言えるかも知れません。

「人々はポータブル・プレーヤーを使用することで、現実世界を往来しながらも自分の好きな音楽をサウンドトラックに映画の主人公になり切ることができる。視界に入るすべての第三者はあたかもその映画のために存在しているかのように見えてくる。iPod はそんな仮想空間を演出する装置のひとつでもある。」こういった考えにはハッとさせられる部分がありましたね。屋外に出て音楽に没頭することは現実逃避の一種なのかも知れません。他では iPod ユーザが互いにプレイリストを公開しあうことの意味やシャッフル機能が持つ可能性について言及した章が面白かったですね。

文体は決して堅苦しくないので読み物として気楽に読み進められます。ただし「iPod を使いこなそう!」といった類の本とは性格を異にしますのでお間違えなきよう。iPod が持つ魅力の謎に迫りたい方にお薦めです。



Project Z / Lincoln Memorial (2005)

2008-01-10 23:29:56 | Music > Rock/Pops
先日 iPod を使っていたら、突然画面上に大きなアルファベット文字が表われました。何事かと調べてみたところ、これはクイックスクロールと呼ばれる機能の一部らしいです。ホイールの回転速度を早めるとスクロール量が可変することは以前から気が付いていましたが、さらに高速に回転させるとアルファベットで頭出しが出来るんですね(知らんかった・・・)。上手く活用すればリスト後半のアーティストやアルバムに効率良くアクセスできそうです。ただ残念なことに僕の拙いホイール捌きではなかなか表示させることができないというオチ。なんか格闘ゲームで必殺技が出せない気分です(苦笑)。

いよいよ来月、Jimmy Herring 参加後初となる Widespread Panic の新作がリリースされます。お気に入りのバンドとお気に入りのギタリストのコラボ、一体どんなサウンドを聞かせてくれるのか、今から待ち遠しい限りです。Jimmy といえばフュージョン寄りのアバンギャルドなプレイも魅力的ですが、個人的にはサザン・ロック丸出しの泥臭いギターが好きですね。やはりあのトーンが最も活きるスタイルのひとつだと思うんですよ。"ジャズは死んだ" や "絶滅危惧種" ではインストものがほとんどでしたから、今回はヴォーカルとの絡みも楽しみですね。

そんなわけで、このところ彼の関連アルバムを引っ張り出しては聴き漁っています。Project Z もそのひとつ。過去にデビュー作の記事を書いたことがありますが、本作はそれに輪をかけて難解です(苦笑)。それにしても、これだけ勝手気ままに演奏して楽曲が成り立つんですから、メンバーの音楽的センスといったら半端じゃありません。ドラムは盟友 Jeff Sipe、ベースは Ricky Keller、とここまでは前作と同じ。加えてキーボードに Jason Crosby、サックスに Greg Osby というクインテット編成です。アルバムは最初から最後まで息もつかせぬインタープレイの連続で、その凄まじさにはただただ圧倒されるばかり。これが収録時間いっぱいに詰め込まれているんですから五人のテンションも相当なものです(笑)。

反面、個人的には喜怒哀楽といった感情との繋がりに乏しく、言葉で表現しにくい音楽であることも確かです。ですから突然 "聴きたい" という衝動に駆られるようなアルバムとはちょっと違いますね。どちらかというと徹夜明けのように心身共に疲れ切っていて、心がメロディもリズムも敬遠してしまうようなときに聴くことが多いです。淡泊で無機質なアバンギャルド性が、そういうときにちょうどいいんですよ(笑)。



Cheyenne Kimball / The Day Has Come (2006)

2008-01-08 06:45:42 | Music > Rock/Pops
ちょっと前まではこの手の音楽は苦手だったんですよね。隙間という隙間に音を詰め込んだオーバー・プロデュースなサウンドが暑苦しく感じられてしようがなかった(苦笑)。でも耳って慣れてくるもんですねぇ。自分のライブラリに Avril Lavigne や Kelly Clarkson なんかが並んでいるのを見るとそう思わずにはいられません(笑)。

そんなわけで Cheyenne Kimball です。試聴半分、ルックス半分で興味を惹かれたアルバムです。最初ジャケットを見たときはオルタナ・フォーク・ロック系かカントリー系かとも思ったのですが、思いっ切り今時のガールズ・ロックでした。お子様ランチのフルコースみたいなクドさですが、たまにこういうのが無性に聴きたくなるんですよ(笑)。



Sharp Dressed Men: A Tribute to ZZ Top (2002)

2008-01-07 00:05:00 | Music > Country
ZZ Top というと高校時代はリアルタイムの "Afterburner" とその前作の "Eliminator" くらいしか知りませんでしたが、その後テキサス・ブギー時代の彼らに思いっ切りハマりました。当時の MD は今も残っていますが、そろそろ買い揃えようかと思案中(借り直しでもいいかな)。土臭いサウンド、クキクキと掻き鳴らされる Billy Gibbons のギターはやっぱり最高っす! 今回はちょっとヒネリを加えて、カントリー界のアーティストがそんな彼らの楽曲をカバーしたトリビュート・アルバムを紹介します。

初めて聴いたときはあまりのハマり具合に度肝を抜かれました(笑)。ブギーのグルーヴとコンテンポラリー・カントリーのグルーヴが驚くほどマッチしているんですよ。完コピに近いアレンジも多く、ニヤッとさせられること請け合いです(Brooks & Dunn の "Rough Boy" なんて結構キテマス)。ベタなアーティストによる完コピはつまらないですが、畑違いのアーティストだからこそ面白みが増すってもんですね(笑)。そういえば HR/HM 系アーティストによる ZZ Top のカヴァー・アルバムもありましたね(参加メンバーにあまり惹かれなかったのでこちらは未聴)。紹介とか言っておきながら、たいしたことは書いていませんが、どこかで安く見かけたら仲間に入れてやってください。「ここでフィドルかい!!!」なんてツッコミを入れながら聴くのは乙ですぞ~(笑)。




Garth Brooks / In Pieces (1993)

2008-01-06 12:18:06 | Music > Country
実は去年の暮れあたりから、カーステレオと MP3 プレーヤーを繋ぐカセット・アダプターの断線が酷くなってきまして、さすがに聞くに堪えない状態です(苦笑)。出来れば自己修理したいと思っているのですが、今回の断線は L字プラグの根本で起きている模様。この部分の半田処理って特殊なんですよねぇ。自分ではちょっと無理かも・・・。とはいえ、たかが断線で買い直すもの馬鹿馬鹿しいので、別のプラグをコードの途中から付け替えるしかないかな(不恰好になるのは諦めるとして・・・苦笑)。

当時、全米チャートを駆け上り、日本でも洋楽ファンの間でその名が知られるところとなった Garth Brooks。その頃の僕はというと、ブルーグラスにどっぷり浸かっていたのでコンテンポラリー・カントリーとはほとんど接点がありませんでした(苦笑)。Garth のアルバムを聴いてみようと思ったのも、後に彼が僕の敬愛する New Grass Revival の楽曲をよくカヴァーしていると知ったからで、本作でも "Callin' Baton Rouge" というケイジャン・スタイルの NGR チューンを取り上げています。この曲は僕が初めて手にした NGR のベスト盤に収録されており、理屈ぬきに大好きな一曲なんですよね(笑)。本家の四人がゲスト参加しているのも嬉しい!

Garth Brooks といえばカントリーのポップ化に拍車をかけた張本人。米国でのアルバム総売上枚数は The Beatles や Elvis Presley、Led Zeppelin に匹敵するスーパースター級のアーティストです。そんなお方ですから、本作はまさにコンテンポラリー・カントリーの王道といったサウンド。至るところにロックやポップスの要素が詰まった親しみやすいアルバムに仕上がっています。カントリー特有のクセを極力薄め、一般のリスナーをシーンに引き込んだ功績は大きいでしょうね。僕にとっては NGR をカヴァーした一アーティストという存在ですが、非常にリラックスして聴けるお気に入りの一枚です。


Airtime / Liberty Manifesto (2007)

2008-01-05 14:47:42 | Music > HM/HR
小学生の頃、故郷の北海道では「アメリカジャンケン」なるものが流行っていました(場所によっては「軍艦ジャンケン」や「戦争ジャンケン」とか言うらしいです)。まず普通のジャンケンをして仮の勝者を決めます。続けてもう一度 "手" を出し合い、そこで両者の "手" が一致すると仮の勝者の勝ち、"手" が異なればアイコなるというルール。このゲームにおいてグー・チョキ・パーはそれぞれグンカン、チビス、ハワイと呼ばれ、リズミカルな掛け声と共に "手" を出し合うところが結構白熱するんです(笑)。ところでこの "チビス" って言葉、一体何だったのでしょう(笑)。一説には "沈没" が訛ったものと言われているようですが・・・。正月のお笑い番組で「あっち向いてホイ」を見かけ、ふと子供時代の懐かしい遊びを思い出しました。

閑話休題。B! 誌で Airtime の広告を見てから「これは聴くしかない!」と心に決めていた一枚。何といってもあの Rik Emmett がハード・ロック・シーンにカムバックしてきたというのですからね!

まだまだ聴き込みが浅いので第一印象から。Triumph 時代ほどのストレートさはなく、ソロになってから打ち出してきたオーバーオール・ギタリスト的な手法をベースに、そのままサウンドをハード・ロック方向にスライドさせたというような感じでしょうか。グルーヴの多様性に富んでおり、オーソドックスだった過去のスタイルに比べるとかなりコンテンポラリーな味付けが施されているようにも感じます。ただ "Surveillance" や "Thunder Seven" がベスト・アルバムの僕にとっては、もう少し煌びやかさを持ち込んでも良かったのではという気がしないでもありません。キャッチーさとフックがちょっと弱いんですよね。それは唄メロにも表れていると思います。もちろんパワフルなロック・アルバムであることは間違いないですし、Rik の美旋律も少なめとはいえ顕在ですよ。スパニッシュ系の小品 "Headstream" に流れる哀愁はさすがの一言です。ただ "Liberty" ではアコギの美しい音色が太過ぎる歪み系ギターの音に埋もれてしまったり、その繊細さが上手く生かし切れていない点が幾つか見受けられます。まあこの辺りのアレンジは時代といえば時代なのかもしれませんが、個人的には残念なところです。

色々言いたい邦題書きましたが、Rik のハード・ロックに対する情熱が失われていないということがわかっただけでも嬉しかったですね。ただ僕なんかは "River Runs Deep" のような曲が出てくると安心してしまうわけで、欲を言えばこの手のサウンドで埋め尽くされたアルバムが聴きたかったかな(笑)。あとはいつかモース先生とギター・デュオのアルバムを作ってもらいたいですね。この二人ならアコギとエレクトリックの絶妙なコントラストのアルバムが出来るんじゃないかと思うんですよ(僕の贅沢な夢の一つです)。



明けましておめでとうございます!

2008-01-03 11:16:42 | Diary
新年明けましておめでとうございます。

去年は後半にかなりペースダウンしてしまいましたが、今年はもう少し時間の使い方が上手くなりたいですね(ブログも出来れば週一くらいで更新したい・・・)。ちょっとどうなるかはわかりませんが、今年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。

今年の正月は年末に買った DS をやりながら家族と一緒にのんびり過ごしておりました。ブログを始めてから日本語に興味を持ち始めたので「漢検DS」がツボでしたね。読めるけど書けない漢字って結構ありますよね。モヤモヤっと頭に浮かぶんだけど、どうしてもハッキリ出て来ないというか(笑)。そういう意味ではかなりトレーニングになります。確かに今は変換キーさえ押せば、後は見覚えのある漢字を選択するだけでいい時代になりましたから、仕事上もそれが枷になるということはあまりありませんが、単なるクイズ感覚でやってもかなり面白いです。結局は自己満足なのかな?

惜しむらくは、丸暗記に徹するしかないということ。例えば上級コースになると、読めない上に意味さえわからない熟語も出てくるのですが、このソフトは単に答えしか表示してくれないため、言葉の意味を理解して覚えるというようなことができません。使えもしない単語をいくら覚えたってしようがないですからねぇ(苦笑)。覚えるためだけの勉強ほどつまらないものはないです。容量的な問題があるのかもしれませんが、次回はこのあたりを改善して欲しいなぁ。

あとは各コースのトレーニングが五問単位でしかできないこと。いちいちコースの再選択をしなければならないのが面倒です。ユーザがギブアップするまで延々と続くモードも用意して欲しかったな。「地獄のエンドレス特訓」みたいなね(笑)。

普段ゲームはほとんどしない僕ですが、DS は結構色んなソフトがあって面白そうですね。アドベンチャーとかは好きなほうなので「レイトン教授」シリーズもやってみたいなぁ(PS の MYST シリーズにハマった口です)。皆さんのお薦めなんかも聞かせてもらえると嬉しいです。