The Johnny Hiland Band / Loud And Proud (2007)

2009-02-22 22:44:47 | Music > Country
 
2004年に Steve Vai 主宰の Favored Nations レーベルからリリースされたデビュー作では Mr.Big のリズム・セクション Billy Sheehan と Pat Torpey をバックに超絶カントリー・ロックを聞かせてくれた Johnny Hiland。カントリーのみならず幅広いジャンルのスタイルを吸収したハイレベルなプレイには正直度肝を抜かれました。そんな衝撃から丸三年、今度は自身のバンド名義で正真正銘ロック・ギター界に殴り込みを掛けてきたのが本作です。のっけからディストーションを効かせたギター・サウンドでフルピッキングの高速リックが飛び出してきます。おまけにタッピングやらアーミングやら HM/HR 系ギタリストも顔負け。アルバムには十八番のカントリー・インストはもちろんのこと、しっとりとしたアコギの小品、自身が唄うヴォーカル曲も収録されており、懐の広さは相変わらずです。個人的にはラストの "Chicken Pickin' Heroes" で Ricky Skaggs, Steve Wariner, Vince Gill の黄金トリオと共演しているのが感涙モノでしたね。

最近はソロ・アルバムにカントリー・スタイルの楽曲を収録するロック・ギタリストが増えてきました。カントリー奏法もマスターすべきスタイルの一つとして認識されつつあるのでしょうね。「ちょっとだけカントリー・リックに興味を持ったけど誰から聴けばいいかわからない」という人は是非本作を聴いてみてください。かなりロック寄りの作品ですから違和感なく耳に入ってくると思いますよ。



デジタル歩数計

2009-02-15 10:51:52 | Diary
近頃「体が重いなぁ」なんて思っていたら、予想以上に体重が増えていましてね。これではイカンと駅から家までの帰路、バスは使わず歩くことにしました。早足で四、五十分ほどの道程です。歩くのは好きなのでこの程度なら全然苦になりません。音楽を聴いたり、雑然と思案をめぐらす時間にもちょうど良いですしね(笑)。いつも半年くらい続けるんですが、たいてい気が付いたら体重が落ちていたという感じです(無精者なんであまり体重計に乗らないんですよ)。

以前はただひたすらストイックに歩くだけだったんですが、今回は歩数計を使って少し遊んでみることにしました(ちなみに「万歩計」という呼称は登録商標だそうです)。とはいえ僕は歩数計を持っていないので、まずはそれを買うところから始まります(笑)。調べ始めてすぐにわかったんですが、最近の機種は iPod でお馴染みの加速度センサーを搭載していて、ポケットやカバンに入れていても正確に計れるんだそうです。ベルトに正しい向きで取り付けないと計測できなかった時代を思えばすごい進歩ですよね。加えて各社とも多機能化に注力しているようで、防犯ブザー付きや生活防水を謳っている機種、PC と連携してデータ管理ができる機種、デザインの洗練された機種など本当に多種多様です。どれも一長一短でかなり迷いましたが、最終的に候補として残ったのはシチズンの TW600 という製品。無論これにしてもメモリーできる日数が少ないことや PC 連携機能がないことなど幾つか不満な点は残りますが、トータル的なバランスでみると一番優れているように感じました。さすがはベストセラー商品です(笑)。

実はカートに入れる直前にどんでん返しがありました。購入を決めたのが先月末だったんですが、二月の頭に TW600 の上位機種となる TW700 がリリースされるという情報を入手しましてね。早速シチズンのサイトを覗いてみたんですが、どうも TW600 の不満点がすべて解消しているようなんです。ただし漱石さん二名分ほど上乗せ(苦笑)。歩数計に五千円も払うかというところでちょっと迷いましたが、中途半端にケチって後から後悔するのもバカバカしいので、勢いでコイツに決めました。ちなみに色はブルー。

使ってみての感想は歩数計としての機能はほぼパーフェクト。唯一気になったのはストラップの取り付け口ですかね。右側に付いていてくれたほうが個人的には使いやすかったなぁ。マニアックな要望であれば microSD のドライブになってくれればなんてのもありますが・・・苦笑。結局不満といってもその程度しか出てこない完成度なんですよ。まあ値段がもう少し安ければ文句なしだったんですけどね。

さあ歩いて歩いて歩きまくるぞ!

P.S. 「ジョグノート」のようなサイトに参加してみるのも面白いかも!



Nickelback / Dark Horse (2008)

2009-02-11 12:25:08 | Music > HM/HR
僕は90年代のオルタナ・ブームに嫌気が差して HM/HR からしばらく遠ざかった口ですから、今でも "オルタナ" という言葉の響きに苦手意識を持っていることは否めません。ただ Nickelback が Def Leppeard サウンドの仕掛け人として知られるプロデューサー Mutt Lange と組むと聞いたときはさすがに食指が動きましたね(笑)。期待というよりは好奇心がほとんどだったんですが、実際に聴いてみて「なるほどなぁ」という感じでした。重厚かつ洗練されたプロダクションはやはり Def Leppard を想起させますね。唄メロもかなりキャッチーで "オルタナ" という言葉の束縛はもはや存在しません。確かに古くからのファンには抵抗があるみたいですが、反対に僕のようなリスナーも掴めるわけでね。過去の作品は全く聴いたことがないんで、一枚くらいは遡ってもいいかなぁなんて思ったりして・・・(笑)。



いま恐竜が生きていたら

2009-02-09 06:41:54 | Books
 
「アフターマン」のドゥーガル・ディクソンが著者ということで興をそそられ読んでみました。最初そのタイトルから「恐竜たちの体内構造は現代の地球環境や植生に適応するのか」といった趣旨の専門的な話が書かれていることも想定していたのですが、それは全くの的外れだったようです(今までの著書からすれば、そりゃそうだ)。文章は簡潔に短く、カラー絵を中心とした構成は出来るだけイメージで伝わるように配慮がされており、小学校高学年以上であれば十分理解できるように作られています。映画「ジュラシック・パーク」以降日本での恐竜ブームは久しいですし、今の子供たちに古代生物への関心を持ってもらうための本としては面白い切り口だと思いますね。そういえば三月から国立科学博物館で「大恐竜展」が開かれるんですよ(こちら)。僕も何とか都合をつけて足を運んでみたいなぁなんて思っています。



"Fretworx" というアルバムに Steve Morse が参加・・・していました

2009-02-08 07:45:02 | Music > Morse
 
Guitar Nine Records のサイトを検索していたら Brian Tarquin というギタリストのアルバム "Fretworx" に Steve Morse の名前を見つけました。これってオフィシャルサイトでアナウンスされていましたっけ? 残念ながら G9 では Out Of Stock でしたが、amazon でも売っていたので早速注文しました。Steve 以外にも Billy Sheehan, Frank Gambale, Andy Timmons, Will Ray(僕の大好きなカントリー・ギタリストでもあります), Randy Coven が参加しています。ボーナストラックとして Steve Vai, Santana, Tommy Bolin の曲が収録されているとのことですが、これはどういうこと?(笑) とりあえず届くのが楽しみです。



Edguy / Tinnitus Sanctus (2008)

2009-02-07 10:01:16 | Music > HM/HR
 
年を跨いでしまいましたが Edguy の最新作を聴きました。「脱ジャーマンメタル」が感じられる意欲的な一枚ですね。まあ本人たちはカテゴライズなんて気にも留めていないのでしょうけれど、聴く側からすれば色々と思うことはあるわけで(笑)。最初ちょっと驚きましたが、僕自身はこの結構ハードロック寄りな作風が好きですね。今までの音と比べれば毛色の違う楽曲も目立ちますが、それでも全体を紛うことなき Edguy サウンドにまとめ上げているところは素晴らしい。基盤がしっかりしているから自由に遊べるわけですよ。反面スピードチューンや高揚感のある曲が少ないので(と僕は感じた)弾けるような感覚はないんですが、その分スルメ的な楽しみ方をしていこうと勝手に思っています(笑)。



あなたはなぜ値札にダマされるのか?

2009-02-01 01:55:36 | Books
 
「あなたはなぜ値札にダマされるのか?」というちょっと挑発的なタイトルに釣られて手に取った一冊。普段ビジネス書なるものはあまり読まないんですが、これはかなり面白かったです。人は誤った判断をしてしまうときにどういう心理状態にあるのか、損得勘定がどう働くのか(こういう分野の研究を行動経済学と呼ぶらしい)。人生で躊躇する場面の多い僕としては「なるほど」という感じでしたね。サブタイトル「不合理な意思決定にひそむスウェイの法則」が示すとおり、本書では「スウェイ」という言葉に焦点が当てられています(原題は "SWAY")。ただそれに関しては別段どうということはなく、個々の話題に関連性を持たせるための副次的な要素に過ぎないでしょう。行動経済学といっても専門用語はほとんど出てきませんし、むしろ雑学的な読み物と捉えてもいいかもしれません。とくに心理学者たちが行った数多くの実験は発想が非常にユニークで、読んでいるだけでも楽しいです。

「○○のための何ヶ条」なんて胡散臭いタイトルの本はそれだけで読む気が失せてしまうんですが、本書のようなビジネス本であればまた手を出してみたいかな。ただ僕の場合、洗練されたビジネスマンを目指しているわけでなく、単に好奇心からそう思うだけなんですけどね(笑)。