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Alone / Heart with Carrie Underwood

2009-09-26 00:34:43 | Music > Rock/Pops



Heart のステージに Carrie Underwood が飛び入り。Ann Wilson と名曲 Alone をデュエットします。Carrie の若々しく張りのある声も素晴らしいけど、やはりアン姐さんの凄まじい体格いや声量には圧倒されますな。真横で見つめる Carrie がほとんど一ファンの眼差しというのも微笑ましい(笑)。

Ramos Hugo / The Dream (2008)

2009-01-10 14:25:27 | Music > Rock/Pops
本家があれだけの作品を送り出してきた今、Hugo Valnti と Josh Ramos が組むことはどれほどの意味を持つのだろう。そんな想いを胸にこの作品と向き合いました。言葉は悪いですが、二人には Journey の穴埋め的存在としてその代役を期待し続けてきたことは事実。それが無意識に贔屓目な評価となって表れていたような気がするんですね。ところがここに来て突然その下駄がなくなり、Journey ライクであることのアドヴァンテージは僕の中から失われつつあると。しかしそれはよりフラットな視点で彼らを見つめ直すいい機会にもなりました。

そんな動揺を隠せない書き出しではありますが(笑)、アルバムのオープニング・ナンバー "You're Not Alone" を聴いて数々の不安は吹っ飛びましたね。いきなりエッジの効いたギター・リフが炸裂、かなりの MHR 路線に顔がほころびました。そうなんですよ、きっと彼らにはコイツをやってもらいたかったんです。AOR よりもっとハードで熱いサウンドをね。本家のようなスケール感はトレードオフされた形になりましたが、小粒ながらもパワフルなサウンドは彼らの持ち味になりうるのではないでしょうか。ミックスを担当する Dennis Ward が本当にいい仕事をしてくれました。

Journey が開拓したメロディック・ロック路線を踏襲してもいいと思うんです。ただそこをベースとして据えたとき、どういった形で二人のアイデンティティを確立していくか、真価が問われるのはこれからです。今後も彼らの活動には注目していきたいですね。



Jimi Jamison / Crossroads Moment (2008)

2009-01-04 11:53:03 | Music > Rock/Pops
 
Jim Peterik が全面参加したことで話題となった元 Survivor のヴォーカリスト Jimi Jamison の最新ソロ・アルバム。サウンドはまさに Peterik マジック。捨て曲などあろうはずがありません。ただ雰囲気としては Survivor というより Pride Of Lions に近いかな。ピアノは引っ込み気味でギター・リフが主導ですからね。バックのメンバーとアレンジの影響もあると思うけど、おそらくは Jim の作曲スタイルも少しずつ変化を遂げてきているのでしょう。Jimi のヴォーカルは往年のように突き抜けるような高音を前面に打ち出したものではないですが、年を重ねた分、太く厚みのある声になり、これが今の彼の魅力となっています。

Survivor ファンにとってはタイトル・トラックの "Crossroads Moment" が聴きどころでしょう。キーボードは完全に Survivor を意識しています。もろ 80年代の音ですからねぇ。Jim もファンの心理をよくわかってらっしゃる。確信犯が仕掛けたニヤリ間違いなしのキラー・チューンですぜ。そういえば Journey の新作も 80年代を意識したようなサウンドでしたね。我々の世代からすれば懐かしい音であり、グルっと回って今の若いリスナーにとっては新鮮な音なのかもしれませんね。そうそう、キラー・チューンといえば哀愁たっぷりの "Behind The Music" も本作のハイライトの一つですよ。これが本当のマジックなんだとジーンと来てしまいましたもの(またその余韻を上手いこと "Lost" が引き継ぐんだ、まったくニクイ流れだよ)。

最強の声と最強の楽曲、長らくファンが待ち望んでいたものがここにあります。本家の Survivor が混迷を極めている中、その昔、主流を成していた二つの傍流が再び出会ったことは何を意味するのでしょうか。



David Roberts / All Dressed Up... (1982)

2008-12-30 00:46:17 | Music > Rock/Pops
 
先日ラジオでたまたま流れた "All In The Name Of Love" を耳にしたのがキッカケ。Toto からの影響が強そうなハードポップで、これは聴き流せないぞと(笑)。タイトルは聞きそびれたんですが、サビが思いっきり "All In The Name Of Love" の連呼でしたからねぇ。あとは DJ とゲストのトークから David Roberts なる人物の曲らしいことまでわかりました。帰宅後に調べてみるとマニアの間では有名な AOR アーティストのようですね(なんと今年に入り、26年ぶりの 2nd アルバムの発売に合わせ来日まで果たしていたとのこと)。参加アーティストは錚々たる顔ぶれ。何のことはない Toto に似ているのではなくご本人たちが演奏されているのですね! 高揚感たっぷりのリーディング トラック "All In The Name Of Love" を始め、Christopher Cross を彷彿させる爽やかさの "Boys Of Autumn"、ちょっぴり "Hold The Line" っぽい出だしの "Someone Like You" あたりが印象的です。全体的な雰囲気としてはさほどハードポップ感は強くなく AOR 寄りですね。とても心地の良いアルバムに出会えました。

さらにもうちょっと調べたところ、Bad English や Starship に楽曲提供も行っているのですね。"Tough Times Don't Last" には John Waite や Jonathan Cain の共作者としてしっかりクレジットされていました。色々と繋がるものですねぇ(笑)。



Journey / Revelation (2008)

2008-11-25 06:22:06 | Music > Rock/Pops
おそらく先月一番聴いた一枚。かなり "遅ればせながら" でしたが、予想を上回る完成度の高さにしばし酔いしれていました。個人的には前任者のアルバムも大好きだったんで Steve Perry 無き後の新生 Journey にはわりと肯定的なほうなんですが、それを差し引いても素晴らしい出来であることは本国におけるチャートアクションも裏付けていますよね。

方向性としてはメロディック・ロックの王道路線一本に絞ったような気がします。Steve Augeri 時代のアルバムには Bad English の流れを汲むアメリカン・ロック・スタイルもふんだんに盛り込まれていましたが(前作の "Every Generation" なんて Augeri の声なのに John Waite が浮かんでしまう・・・)、今回はブルージーなグルーヴは控えめに、高揚感のあるメロディが前面に押し出されています。僕を含め、これを待ち望んでいたファンも多かったのではないでしょうか。とはいえ、あくまで Perry の声にこだわり続けるファンがいることも事実。amazon のレビューでもその手の意見をいくつか見かけましたが、何をどう感じるかは各人の自由なので僕には何ともいえません。ただそれが障壁となって素直に聴けないだけならちょっと勿体ないよね・・・。

Arnel Pineda については新加入が公式アナウンスされた頃、ネットで動画を見まくったので歌の上手さは認識していたつもり。バックバンドとのレベル差が歴然としていましたからね。ただカヴァーが主体で、どれもオリジナルそっくりに唄いこなすものだから、Journey のフロントマンとして本人のオリジナリティが出せるのかが心配でした。まあそれもアルバムを聴いたら吹っ飛びましたけどね(笑)。それこそ "Greatest Hits" 盤ではかなり Perry を意識しているようですが、新曲のほうは Journey という伝統に敬意を表しつつも、彼自身の艶やかで伸びのある声をアピールしているように感じました。

未来は誰にも予測がつかないものですから "安泰" という言葉はないでしょうけれど、この歌唱力と最高の楽曲を引っさげた Journey が末永く続くことを願って止みません。そう思わせるだけのアルバムでしたね。



Asia / Phoenix (2008)

2008-05-06 00:13:39 | Music > Rock/Pops
巷で話題の Asia の新作 "Phoenix" を聴きました。雰囲気としては間違いなく 80年代のサウンドをパッケージ化した感じですね。ゲフィン時代の音色そのままだったのでビックリしました。楽曲のクォリティに関しては賛否両論あるようですが、すでに20年以上の歴史を持っているナンバーと比べてしまうのは少々酷な気もします。長い年月をかけて咀嚼され、結果隅々まで味わいつくされているわけですから、これを超えたと思わせるにはそのプラスαの分も含めて、上を行かなければならないでしょう。僕としてはそこまで過度の期待はしていなかったし、当時の空気を今に運んでくれる "詠時感" を味わうことが第一の望みでした。そういう意味でいうと今回の再結成は 80年代越えはできなくとも、まずまずの結果を残してくれたのではないかと思っています。少なくとも僕自身は懐かしさに溢れた "時へのロマン" を感じることができました。

当時の思い入れもあり、やや甘い評価になっているかもしれませんが、若干辛口なことをいわせてもらえば、もう少しコンパクトにまとめてもらいたかったですね。たっぷり聞かせたいというバンド側の思惑もあったのかもしれませんが、あえて長尺の曲を入れる必要はなかったように思います。なんといっても 80年代の彼らの持ち味はクォリティの高いポップソングを聞かせるということにあったわけですから。

再結成を果たした今思うのは、一時のブームで終わらずに今後もクリエイティヴな活動を続けていってほしいこと。懐かしさだけでなく新鮮さも共存するサウンドを方向性の核として位置付け、第二の黄金期を体験させてくれたらどんなにか嬉しいことだろう。それが今を生きるバンドになった Asia の宿命なのではないでしょうかね。



Shooting Star / Circles (2006)

2008-03-15 10:57:24 | Music > Rock/Pops

Shooting Star:
Kevin Chalfant - vocals
Van McLain - guitars
Shane Michaels - violin
Dennis Laffoon - keyboards
Ron Verlin - bass
Steve Thomas - drums

今風にカテゴライズすればアメリカン・プログレ・ハードというんでしょうか。乱暴な言い方が許されるなら、往年の Journey と Kansas を足して二で割ったようなサウンドです。ヴァイオリンやオルガンが出てくるあたり、前者からの影響を感じますし、Kevin Chalfant のヴォーカルはどうしても Steve Perry を彷彿とさせますからね(笑)。ただ Kansas ほどアンサンブル志向ではないので、ドラマティック性は低いかな。過去の作品を知らないので単純な比較は出来ませんが、本作において核となっているのは間違いなく Kevin の声です。レイドバックしたサウンドとリラックスした雰囲気はお薦め。



Rik Emmett / Raw Quartet (1999)

2008-01-19 09:25:24 | Music > Rock/Pops
Airtime 以来、僕の中では密かに Rik Emmett ブームが再燃中。しかも来る6月に行われるスウェーデン・ロック・フェスティバルでは Rik Emmett, Mike Levine and Gil Moore の三人が集結し、再結成 Triumph として出演するとの情報が! Rik の原点回帰がここまで強いものだったとはまったく思いも寄りませんでした。今回は再結成を祝し、彼のディスコグラフィーから全編ブルージーな楽曲で占められた 1999年リリースのソロ・アルバムを取り上げたいと思います。

Rik のギターというとオールラウンドなスタイルが魅力的ですが、サウンドは今ひとつ個性に欠けるのが残念。正直、本作のようにアルバムのカラーを統一してしまうと、そのあたりの弱さが露呈してしまうのではないかという危惧がありました。しかしそんな心配はどこ吹く風、アルバムはブルーズ・ロックという枠を飛び出さない程度にバラエティ豊かです。アーティストが方向性を絞ったアルバムというのは、似通った曲が並ぶ単調な作品が多いものですが、さすがは Rik Emmett、懐の広さを活かし上手くまとめてきました。個性的なヴォーカルは健在ですし、唄メロもこの路線にしてはかなりメロディックだと思います。ただ一点、アルバムの性格上、テクニカルなギター・プレイは控えめですので、ギター・ファンはお間違えなきよう・・・(笑)。

本作に漂うブルージーな雰囲気は手を替え品を替え様々なアプローチで演出されます。アルバムはネオ・ロカビリー調のゴキゲンなナンバー "Perpetual Motion Love Machine" に始まり、ソウル系の "Walkin'"(ハモンドがカッコいい)、オーセンティックなブルーズ・ロック "Gasoline"、ラグタイム風の "Hogtown Rag"、ちょっぴりハードなファスト・チューン "All On Board"(Billy Idol っぽい!)、しっとり系のインスト "The Last Goodbye" と起伏に富んだ流れで聴く者を飽きさせません。さらに後半も七変化は止まらず、躍動感溢れる "C'mon Along"、アコギの渋さ全開の "Crazy Woman"、ワウ・プレイが印象的な "Head Case"(Steve Vai がやりそうな感じ)、三拍子のスローなブルーズ "Too Little, Too Late"、Cinderella が好みそうなスライド・ギターの "Come Clean"、そしてラストはヒーリング調の "Navajo Sunrise" と、すべてを書き出してみても似通った曲がまったく無いことに驚かされます。ブルーズひとつやるにしても本当に引き出しの多いアーティストですね。




Project Z / Lincoln Memorial (2005)

2008-01-10 23:29:56 | Music > Rock/Pops
先日 iPod を使っていたら、突然画面上に大きなアルファベット文字が表われました。何事かと調べてみたところ、これはクイックスクロールと呼ばれる機能の一部らしいです。ホイールの回転速度を早めるとスクロール量が可変することは以前から気が付いていましたが、さらに高速に回転させるとアルファベットで頭出しが出来るんですね(知らんかった・・・)。上手く活用すればリスト後半のアーティストやアルバムに効率良くアクセスできそうです。ただ残念なことに僕の拙いホイール捌きではなかなか表示させることができないというオチ。なんか格闘ゲームで必殺技が出せない気分です(苦笑)。

いよいよ来月、Jimmy Herring 参加後初となる Widespread Panic の新作がリリースされます。お気に入りのバンドとお気に入りのギタリストのコラボ、一体どんなサウンドを聞かせてくれるのか、今から待ち遠しい限りです。Jimmy といえばフュージョン寄りのアバンギャルドなプレイも魅力的ですが、個人的にはサザン・ロック丸出しの泥臭いギターが好きですね。やはりあのトーンが最も活きるスタイルのひとつだと思うんですよ。"ジャズは死んだ" や "絶滅危惧種" ではインストものがほとんどでしたから、今回はヴォーカルとの絡みも楽しみですね。

そんなわけで、このところ彼の関連アルバムを引っ張り出しては聴き漁っています。Project Z もそのひとつ。過去にデビュー作の記事を書いたことがありますが、本作はそれに輪をかけて難解です(苦笑)。それにしても、これだけ勝手気ままに演奏して楽曲が成り立つんですから、メンバーの音楽的センスといったら半端じゃありません。ドラムは盟友 Jeff Sipe、ベースは Ricky Keller、とここまでは前作と同じ。加えてキーボードに Jason Crosby、サックスに Greg Osby というクインテット編成です。アルバムは最初から最後まで息もつかせぬインタープレイの連続で、その凄まじさにはただただ圧倒されるばかり。これが収録時間いっぱいに詰め込まれているんですから五人のテンションも相当なものです(笑)。

反面、個人的には喜怒哀楽といった感情との繋がりに乏しく、言葉で表現しにくい音楽であることも確かです。ですから突然 "聴きたい" という衝動に駆られるようなアルバムとはちょっと違いますね。どちらかというと徹夜明けのように心身共に疲れ切っていて、心がメロディもリズムも敬遠してしまうようなときに聴くことが多いです。淡泊で無機質なアバンギャルド性が、そういうときにちょうどいいんですよ(笑)。



Cheyenne Kimball / The Day Has Come (2006)

2008-01-08 06:45:42 | Music > Rock/Pops
ちょっと前まではこの手の音楽は苦手だったんですよね。隙間という隙間に音を詰め込んだオーバー・プロデュースなサウンドが暑苦しく感じられてしようがなかった(苦笑)。でも耳って慣れてくるもんですねぇ。自分のライブラリに Avril Lavigne や Kelly Clarkson なんかが並んでいるのを見るとそう思わずにはいられません(笑)。

そんなわけで Cheyenne Kimball です。試聴半分、ルックス半分で興味を惹かれたアルバムです。最初ジャケットを見たときはオルタナ・フォーク・ロック系かカントリー系かとも思ったのですが、思いっ切り今時のガールズ・ロックでした。お子様ランチのフルコースみたいなクドさですが、たまにこういうのが無性に聴きたくなるんですよ(笑)。



a-ha / The Definitive Singles Collection (2005)

2007-09-30 10:24:08 | Music > Rock/Pops
 
アルバムとして持っているのは 2nd まで、シングルも 3rd 発売前にリリースされた "Living Daylights" (映画「007 リビング・デイライツ」の主題歌) まではリアルタイムで聴いていました。僕の中ではすっかり過去のバンドとなっていた a-ha ですが、ミレニアムには再結成アルバムを発表、今も精力的に活動しているそうです。

本作は彼らのヒット曲をまとめたベスト・アルバムで、僕の目当ては "Hunting High And Low" のシングル・ヴァージョンでした。数年前、同曲の PV を観て以来、気になっていたんです。若干ドラマティックな味付けがされている程度で、露骨に異なるアレンジではありませんが、ほんのりとアップしたスケール感が心地良いです(笑)。郷愁を誘うオリジナル・ヴァージョンも捨てがたいですし、ここは気分によって聴き分けたいところですね(笑)。

彼らの歴史をシングルで辿ると、やはり初期の若さ溢れる楽曲が際立っていると思いますが、現在に至るまでの成長過程が思いの外自然であったことは大きな収穫でした。たまにとんでもない進化(退化?)をするバンドがいらっしゃいますからねぇ(苦笑)。長らくポーズ状態だった a-ha ですが、再び 3rd から聴き始めてみようかな~。



Andrea Corr / Ten Feet High (2007)

2007-09-26 00:00:22 | Music > Rock/Pops
 
CORRS 好きが高じてつい手を出してしまいました。世評通り、The Corrs とは全く異なる音楽性ですね。躍動感や高揚感とは縁遠く、主導権を握っているのは反復的なリズムによって生み出される抑揚を排したグルーヴ。ソロ・アルバムということで実験的な要素を押し出したのかもしれません。何曲かでは CORRS との共通点を見出だせますが、そのものズバリのサウンドを期待すると肩透かしを喰らいます(苦笑)。

この手のスタイルに対する免疫が薄い僕にとっては、非常に感情移入しづらいアルバムでした。まるで油が水を弾くように音が傍らを通り過ぎていくんです。何度か繰り返し聴いてみましたが、今の僕には伝わってくるものがなく、覚悟していたとはいえ、充足感を得られないことにちょっぴり落胆(苦笑)。

ヒンヤリとした無機質なサウンドにあって、唯一温かみを感じる部分が Andrea のヴォーカル。音楽性こそ違えど、明朗快活でちょっぴりコケティッシュなその声は本質的に何らか変わりありません。ただそれも彼女の声にせめてもの救いを求める僕の幻想でなければの話ですが・・・(苦笑)。

随分と言いたい放題書きましたが、あくまで主観に基づくものであることをお断りしておきます。人によってはまったく異なる印象を受けるでしょうし、僕自身、時が経てばイメージも少しずつ変わってくるかもしれません。つまるところ「信ずるべきは己の感性のみ」ということで本稿結ばせてください(笑)。



Vertigo / same (2003)

2007-09-08 09:49:01 | Music > Rock/Pops

Joseph Williams - vocals
Fabrizio V. Zee Grossi - bass, guitars, keyboards, programming
Francis Beitez - background vocals
Alex De Rosso - lead guitars
Biggs Brice - drums
Jim Scattolin - additional guitars

Vertigo はイタリア出身のマルチ・プレーヤー兼プロデューサー Fabrizio V. Zee Grossi が元 Toto の Jeseph Williams をヴォーカルに起用したプロジェクトで、本作はその第一弾となるアルバムです。2nd アルバムは以前記事にしましたが、デビュー作は長らく未聴でした。先日 cherry さんのブログで Vertigo の名を見かけ、思い出したようにゲットした次第です(笑)。ちなみに Fabrizio は同時期にほとんど同じメンツで Perfect World という名のプロジェクト作品もリリースしており、こちらは元 Hurricane の Kelly Hansen がヴォーカルを務めています(現在は Foreigner に在籍)。

アルバムはギター・サウンドを前面に出したパワフルな MHR で、Joseph のヴォーカルもそれに合わせるかのようにハードなスタイルです。本作に Toto 時代のハイトーンを望むことはできませんが、一聴して彼とわかる声はやはり稀有の存在ですね。バックのミュージシャンで気になるのはリード・ギターの Alex De Rosso。一時期、John Norum の代役として Dokken のツアー・メンバーを務めたことがあるギタリストです。それ故、名前だけは知っていましたが、実際にプレイを聴くのは今回が初めてです。で、肝心の腕前のほうですが、正直あまり記憶に残っていません(苦笑)。本作においては、そつなく自分の仕事をこなしているという感じでしょうか。ソロ・アルバムを何枚か出しているそうなので、そちらのほうが気になりますね。

最後に中辛トークを少々(笑)。去年リリースされた二作目でも感じたことなのですが、Fabrizio がプロデュースするサウンドは中~低音域が極端にブーストされており、各パートの輪郭がかなりぼやけています。音にあまり奥行きが感じられず、すべての楽器がダンゴ状態になって耳に届くんですよね(苦笑)。キャッチーな割りに爽やかさがあまり感じられないのは、その辺りに原因があるかも知れません。さりとて楽曲は及第点ですから、Joseph ファンはマストですよ!(笑)



Glass Tiger / Simple Mission (1990)

2007-08-26 00:26:31 | Music > Rock/Pops
 
Glass Tiger というと、ヒット曲満載のデビュー作に話題が集まりがちですが、なかなかどうして、その後の 2nd や 3rd もかなりクォリティの高い作品です。通算三作目のとなる本作では、今まで以上にギターのエッヂが効いていて、ちょっぴりハードな装いも楽しめます。もちろん明るく爽やかなサウンドは健在ですから、デビュー作しか知らない人には是非聴いてもらいたい一枚ですね。

ところでヴォーカルの Alan Frew は最近どうしているのでしょう。彼の声は結構好きなので Glass Tiger 解散後の動向がちょっと気になります。ソロ・アルバムを出したという話は耳にしていますが、まだチェックしていないんですよね。既聴の方がいましたら感想をお願いします。

余談になりますが、"One To One" のサビメロ、Def Leppard の "Animal" に似てません?(笑)



Andy Taylor / Dangerous (1990)

2007-08-20 00:08:43 | Music > Rock/Pops
 
1987年にリリースされた Andy Taylor のソロ・デビュー作 "Thunder" は当時のロック/ポップスの中で10傑に入るほど大好きなアルバムです。Duran Duran といえば "Notorious" (1986) くらいしか知らず、Andy 自身に深い思い入れはなかったのですが、哀愁漂う孤高のヴォーカルとギター・サウンドが琴線に触れました。どこか明るくなり切れず "夜" を感じさせるところに惹かれたんです。そんなデビュー作から三年、クラシック・ロックのカヴァーを集めた 2nd アルバムが本作です。実をいいますと、この作品、つい最近になって聴いたばかりで、完全に後追いです(笑)。

当時、1st とは異なる路線に仕上がっているという話を耳にしたせいか、割りとのんびり構えていたら、あっという間に月日が流れてしまいました(苦笑)。先日 The Power Station の記事を書いて、思い出したようにゲットした次第です(笑)。

サウンドの変化はある程度予想していました。ただ Andy のヴォーカルに関してはまったくの想定外でしたね。ほとんど別人かと思うくらい変化を遂げていて、初めは本人が歌っていると言われても、にわかには信じがたかったです(笑)。哀愁はどこへやら、とにかく Wild & Dirty で押しまくる豪快なヴォーカルと骨太なギターはロックン・ロールの真髄と呼ぶに相応しく、Andy のルーツも垣間見れる作品に仕上がっています(まあ悪くいえば有りがちなサウンドなんですけどね・・・笑)。収録曲の詳細は英語版の Wiki をご覧ください。