気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く19 その4  吊橋とトンネル

2021年06月15日 | ゆるキャン△

 アプトいちしろ駅は、大井川鉄道井川線の多くの駅がそうであるように、無人駅です。ホームから外へ出るには、上図の通路から踏切を経て奥の駅舎の通用口を通ります。原作コミック第11巻15ページ3コマ目のアングルで撮りました。

 

 駅舎を出た地点も、原作コミック第11巻15ページ4コマ目のアングルで撮りました。各務原なでしこはここから「いちしろキャンプ場」に向かいますが、私もそのコースを歩いてみました。

 

 駅を出てすぐ右手に、線路越しに吊橋が見えました。あれが各務原なでしこが最初に行った吊橋か、と気付きました。

 

 その吊橋へは、駅の手前の踏切を渡ってゆきます。駅の方向を見ると本線から右に分かれる駐機線が見えますが、そこにさっきまでアプト式電気機関車が待機していたのでした。駐機線は上図の踏切の後ろ側にもあって、そこにアプト式電気機関車が待機している場合もあるようです。

 

 なかなか頑丈そうな、金属製の吊橋です。車も通れるようです。

 

 原作コミック第11巻16ページ1コマ目のアングルで撮りましたが、作中シーンは広域ワイドの魚眼レンズで撮ったような描写なので、普通のデジカメですと上図のように吊橋部分を撮るのがやっとでした。左側の踏切部分は完全に撮れませんでした。各務原なでしこが「おぉ おっきな吊り橋」と呟いているシーンです。

 

 そして「リンちゃん達ここにも来たのかな」と呟いている場面がこのアングルです。

 

 吊橋を見た後、各務原なでしこはキャンプ場へ急ぎますが、そのルートは踏切を戻って線路に沿って南へ入る上図の場所になります。原作コミック第11巻16ページ5コマ目のアングルです。

 その前の4コマ目にはアプトいちしろ駅からキャンプ場を経て長島ダム、そして長島ダム駅までのナビマップふうの図が描かれていますが、実際に各務原なでしこが歩いたコースではなくて主要路のみが大まかに描かれるだけです。なので、各務原なでしこが作中で訪れている場所を回る場合は、別のルートをたどらないと距離的にも時間的にも大きくオーバーしてしまいます。

 事前に国土交通省の長島ダムの案内サイトで調べたところ、長島ダム駅で次の列車に乗るまでに1時間18分のタイムがあります。原作コミック第11巻16ページ5コマ目で各務原なでしこも「次の便まで一時間ちょっと」と思っていますが、それは正しいです。そして「急ぐぞー」と元気に走ってゆきます。

 その通り、実際に歩く場合は本当に急がないと間に合わないコースです。アプトいちしろ駅からキャンプ場を経て長島ダム、そして長島ダム駅までを最短の散策路を歩くだけでも約1時間かかります。平坦な道を歩くのではなく、地形的にはダムの下の川ぞいからダムの上までの高低差約110メートルを登らないといけないのです。山登りに慣れて足も速いほうの私にも、ちょっとキツイです。
 そのうえキャンプ場に寄ったり、聖地スポットの見学や撮影などをこなしていったりすると、とても1時間18分のタイムにおさまらないのです。今回の聖地巡礼でとても心配だった案件が3つあったのですが、その一つ目がこれからたどる長島ダム散策ルートをちゃんと「次の便まで一時間ちょっと」の間に回れるのか、ということでした。

 結果的には、長島ダム駅に着くまでに要したタイムは1時間16分でした。列車の時刻には間に合いましたが、早足で歩いてこのギリギリの結果でした。作中では、各務原なでしこがまだ長島ダム上で見物している時に次の便が駅に近づいてきて、25ページ3コマ目で「って電車もう来てるし!」と大慌てで走ってゆきますが、普通に見物して歩いていたら間違いなくそうなるな、と実感出来ました。

 以後、時間を明記しながらたどったコースの状況を紹介します。皆様の巡礼の参考になれば幸いです。

 

 9時56分にアプトいちしろ駅を出て、吊橋を見て、再びコースに戻り、上図の案内板を見ました。原作コミック第11巻15ページ6コマ目にて描かれるのとは少し違うようですが、ちょっと前に古い案内板が整理されてしまったとかで、コース上で見られたのはこの真新しい案内板でした。

 

 真新しい案内板の所で道は折り返して北に向かい、トンネルへと続きます。

 

 原作コミック第11巻17ページ1コマ目で「ドォォォォォォ」の不気味な効果音付きで描かれるトンネルがこれです。各務原なでしこが「えっ・・・?」と絶句していますが、私も同様でした。実はこういう暗い場所が苦手なのです。

 このトンネルは、かつての井川線の廃線跡のそれです。長島ダムが建設される前は、線路はここからトンネルを経て現在よりも低い位置を通っていました。それが平成14年のダム建設とダム湖の成立によって水没するため、線路を新たに高い位置に敷き直したのが、現在のアプトいちしろ駅から長島ダム駅までの急こう配の区間であるわけです。
 それで、もとの線路の跡は長島ダムの下にトンネルや軌道跡の形でいまも残され、現在は子供たち向けのミステリーハイキングなどのコースとして活用されています。

 そして、各務原なでしこが作中で歩いたルートも、そのミステリーハイキングなどのコースを途中まで利用していることが実際に歩いてみて判明しました。

 

 トンネルの中ほどに三ヶ所ほど、こういう手作りのお化けの人形みたいなのが置かれてありました。人が近づくとセンサーが作動していきなりライトやネオンが付き、パッと明るくなって上図のように人形たちが人を驚かせるわけです。これ、個人的にはマジで心臓に悪かったですね・・・。

 

 なにしろ、トンネル内はライトが全く無いので、300メートルぐらいは真っ暗闇の中を歩かないといけないわけです。各務原なでしこは愛用のランタンに点火して灯りにしていますが、私はタブレットのライトを点灯し、足元と左右を照らして安全を確かめつつ慎重に歩きました。

 地面には線路もところどころ残って露出しています。つまずいたら危ない。側壁は荒削りの岩肌のまま。そして右にカーブするトンネルですから、まっすぐ歩いていたら左壁にぶつかってしまうので、左手を外に伸ばして壁に当たれば右寄りに進みました。
 そのうえ、個人的にはこういう暗闇がものすごく怖い!もう本当に恐怖でしかなかった、各務原なでしこが怖がっていたのと同じでした。そのうえでの各所のお化けの人形出現でしたから、たぶん私も、原作コミック第11巻19ページ4コマの各務原なでしこと同じ表情になっていたと思います。

 

 やっと出口に近づきました。もうこれマジで怖かった。全然ゆるくない・・・。時間が限られてるのに、安全優先で必要以上にゆっくり歩いていましたから、普通は3分ぐらいで通れるところを5分以上かかりました。
 これでちゃんと次の便の時刻までに長島ダム駅に着けるのか、という不安が大きくなってきたのは言うまでもありませんでした。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く19 その3  アプトいちしろ駅

2021年06月14日 | ゆるキャン△

 千頭駅のアプト式列車のホームに入りました。金谷駅からの普通列車で千頭駅に着いたのが9時1分、その12分後の9時13分にこのアプト式列車が発車するので、あまりゆっくりもしていられませんでした。しかも老人会の団体らしき50名ぐらいが列車の大半の席を占めつつあったので、まずは良い席を確保するのが先かな、と考えました。

 

 これがアプト式列車ですか。遊園地の列車みたいなサイズです。さきほど乗ってきた旧近鉄車輌の三分の二ぐらいか、もう少し小さいかな、という感じでした。
 大井川鉄道の公式サイトの「大鉄車輌図鑑」によれば、これはクハ600形、平成2年に井川線に導入された運転席付きの客車であるそうです。最初はこれで走るのかと思いましたが、私たちが乗り込んだ後に先頭にディーゼル機関車DD20形を連結していました。

 

 車内はこんな感じでした。普通に立つと頭が天井スレスレになりますので、ぶつけやしないかと、自然に前かがみ気味の姿勢になってしまいました。賑やかな老人団体の面々に囲まれるような形で、上図左側の片側1席に座りました。
 近くに船の操舵輪のようなハンドルがありましたが、それが運転席のようでした。機関車が牽引しない場合にここで運転するのでしょうか。

 

 目的地までの約40分の乗車中、幾つもの橋を見ました。吊橋や鉄橋など色々な形の橋が大井川にかかっていて、風景のなかに溶け込んでいます。上図は奥泉駅の近くの泉大橋です。ひときわ鮮やかな赤が、下をくぐる車輌から見上げる時にもっとも印象に残りました。

 

 目的地のアプトいちしろ駅に9時53分に着きました。ここで降りて、各務原なでしこが歩いたコースをたどるのがこの日の巡礼ルートでした。時刻表では9時56分発となっていて、それまでに列車の後尾にアプト式電気機関車を繋ぐ作業が行われます。

 

 そのアプト式電気機関車を繋ぐ作業が、観光の目玉の一つになっています。既に多くの乗客が列車の後尾へ向かっていました。原作コミック第11巻14ページにて、各務原なでしこが三重県からのお姉さん二人組に「合体見てかんの?」と誘われて見に行きましたが、その「合体」というのがアプト式電気機関車を繋ぐ作業でした。

 

 駅の待機線よりアプト式電気機関車のED90形がゆっくりと列車の後尾に近づきつつありました。大勢の観光客がそれを見守っていました。日本で唯一のアプト式電気機関車が運行されているのがここ大井川鉄道で、その運行区間がアプトいちしろ駅から次の長島ダム駅までの急こう配の区間にあたります。

 

 なので、その「合体」ことアプト式電気機関車を繋ぐ作業そのものも、日本ではここだけしか見られません。だから観光客も珍しがって見物し、撮影しているのでした。

 「合体」連結の際の独特の金属音も面白かったです。原作コミック第11巻14ページにて「ブッピガン」の効果音が描かれ、114ページ3コマ目で三重県からのお姉さんも「ブッピガン一緒に見たなあー」と話していますが、私自身の聞いた感じでは「ヴッ、ガガアーン!」というような音でした。

 

 車掌さんも手慣れた所作で機関車に合図を送り、素早く連結作業をこなしていました。毎日の全ての列車にこの連結作業を行うのですから、大変なものです。
 アプト式電気機関車は次の長島ダム駅で切り離して、千頭駅行きの列車に繋ぎかえて、ここアプトいちしろ駅に戻ってきて、また切り離して、次の井川行きの列車に繋ぐ、という繰り返しです。

 私自身はここから各務原なでしこの歩いたコースを探って長島ダム駅まで行くので、長島ダム駅でまたアプト式電気機関車の切り離しおよび連結の作業を見られるのだろうな、と思いました。

 

 連結作業が完了してアプト式電気機関車が後尾に繋がりました。車掌さんが大声で乗車を促し、観光客たちが急いでめいめいの乗車席に戻ってゆきました。

 

 日本で唯一のアプト式電気機関車の台車です。堅牢そうな変わった構造です。急坂を上り下りするためのラック歯車を装備していて、線路の中央にある第三の凹凸レールに歯車を噛ませて運行されます。そのラック歯車のデザインが車体に黒く描かれていて仕組みが分かります。

 

 9時56分きっかりにゆっくりと発車してゆきました。たった3分で「合体」と再乗車を完了しています。見事なものです。

 

 ホームから駅舎出入口へ向かいつつ、列車を見送りました。どうやら、この駅での下車は、私だけのようでした。普段はここで降りる人はあまり居ないのだな、と悟りました。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く19 その2  千頭駅へ

2021年06月13日 | ゆるキャン△

 近鉄特急・・・いや大井川鉄道の千頭行き普通列車に乗りました。御覧のとおり内装は近鉄特急時代のままです。窓のカーテン、リクライングシート、豪華な普通列車ですね。

 

 今回購入した大井川周遊きっぷです。作中で各務原なでしこが購入した「奥静周遊きっぷ」のモデルで、値段は同じ4900円です。購入日より二日間有効です。今回は大井川鉄道エリアを一泊二日でまわり、宿は寸又峡温泉郷の旅館にとりましたので、寸又峡へのバスの往復もこれ1枚でOKな大井川周遊きっぷは便利です。

 仮に、今回の二日間の巡礼で利用する鉄道とバスの運賃を全て通常料金で支払うと、合計6880円にもなります。大井川周遊きっぷですと1980円もお得です。

 

 とにかく、嬉しくて楽しくて仕方がないホシノでした。1度は予定を中止し、その後4度も計画を後送りにした大井川鉄道エリアへの巡礼にやっと臨めるわけですから、テンションが上がるのも無理はありませんでした。列車が近鉄特急車輌であったのも良かったです。

 奈良に居た頃には、よく吉野へ遊びに行って、大峰奥駈道ハイキングを楽しみましたが、その思い出も鮮やかに甦ってきて、楽しい気分が倍加したのでした。自然に奥駈道ソングを口ずさんでしまいました。

 よっしの、お、お、み、ねの、おくがけみちを、か、け、てー・・・・。
 かーぜはどこからー、ふいてるのでしょうーかー、とーおーくでよびかーけーる、こえがー、きこえるよ・・・。
 あーおぞらーのしたー、ひざしをうけとめたー、よーしのやまの、きーぎーが、だれかーに、てをふるー・・・。

 

 7時47分に金谷駅を出発しました。途中の多くの駅で古い建物を多く見かけました。大井川鉄道は、ほとんどの関連施設が国鉄時代からそのまま使用されていて、以前に行った天竜浜名湖鉄道と似た趣きをみせています。静岡県下の地方鉄道は歴史的風情も濃い面白味に満ちたところが多いです。

 

 さすがは茶どころ静岡県、藤枝茶、川根茶の広々とした畑がずっと広がっていました。京都府民としては和束茶や宇治茶が、といいたいところですが、個人的には藤枝産の「かぶせ茶」が好みだったりします。「かぶせ茶」とは、煎茶と玉露の風味を合わせたような深みのある茶のことです。

 

 そのうちに車窓の景色が大井川のそれに転じてゆきました。大井川に沿って走っている鉄道ですから、川の景色がメインになります。
 今回は好天続きの時期でしたので、御覧のように流水量も少なくて、広い川底の大部分が白く浮かび上がっていました。これが梅雨や台風や豪雨の時には氾濫すれすれの激流になったりするそうですから、自然の猛威というのは測り難いです。

 

 塩郷駅の近くで吊橋を見ました。原作コミック第11巻の第63話にて各務原なでしこ、志摩リン、土岐綾乃の3人が渡った塩郷の吊橋です。今回の巡礼行ではこの吊橋にも立ち寄る予定でしたので、あー、こんな長いのかー、と眺めていました。全長220メートル、大井川に懸かる吊橋としては最長です。

 

 しばらくウトウトしていて、ハッと我に帰ると、上図の崎平駅の駅名標が目に入りました。いつの間にか、千頭駅の前の駅に着いていたようでした。金谷駅を出てから既に一時間20分ほどが経過していました。

 

 9時1分、終点の千頭駅に着きました。ホームの向こうに古めかしい感じの客車が駐機しているのが見えました。大井川鉄道ではこのような昭和初期に製造された旧型客車がいまも現役で使用され、各種の形式あわせて18両があるそうです。まさに鉄道車両の博物館ですね。

 

 千頭駅のホームに降りて、乗ってきた近鉄特急・・・いや普通列車を撮りました。ここは吉野駅か、橿原神宮駅か、と錯覚してしまいそうになりました。
 原作コミック第10巻126ページ4コマ目と同じ3番線ホームではなく、1番線ホームに入りましたが、似たようなアングルで撮っておきました。

 

 改札口へと向かいました。列車はホームのかなり手前で停車しましたので、降りてからしばらくホームを歩くことになりました。

 

 改札口です。原作コミック第10巻126ページ6コマ目に上図の右半分が描かれます。右は外へ出る改札口ですが、左はアプト式列車千頭駅への連絡改札口で、今回ともに乗ってきた乗客のほぼ全員がアプト式列車に乗り継ぐようで、そちらに列をなして検札を受けていました。

 作中で各務原なでしこはいったん外へ出ています。そして駅舎内でダムカレーの看板を発見し、駅舎の向かいの観光売店にて豚串を見つけたりしていますが、私の巡礼ではアプト式列車に乗り継ぐので、検札の列の後尾につきました。

 

 なので、自撮り記念撮影しようと思っていた、上図の日時パネルで撮る暇がありませんでした。巡礼日記録のために撮っただけにとどまりました。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く19 その1  大井川鉄道へ

2021年06月12日 | ゆるキャン△

 2021年5月9日の朝、宿の東横イン静岡藤枝駅北口にて6時前に起床、上図の弁当の朝食をいただきました。
 本来はロビーにてバイキング方式で提供される朝食ですが、コロナ対策の一環として部屋に持ち込み可の弁当スタイルになっていました。幾つかの種類があって、サラダやサンドイッチやおかずセットなどもあり、好きなだけ選べるのは魅力的でした。部屋に持ち帰り、テレビのニュースを見ながらゆっくりと食べました。

 今日から待ちに待った、大井川鉄道および寸又峡エリアの聖地巡礼一泊二日のスケジュールに入りますので、しっかり食べておきました。腹が減っては戦は出来ぬ、だからです。

 

 宿を7時に出て、JR藤枝駅に向かいました。徒歩1分足らずの至近距離に宿があると朝が大変に楽です。

 

 7時9分発の浜松行き普通列車に乗りました。

 

 12分後の7時21分に金谷駅で降りました。ここで大井川鉄道の金谷駅へと移動しました。

 

 JR金谷駅のすぐ東隣にある、大井川鉄道金谷駅のこじんまりとした駅舎です。原作コミック第10巻114ページ1コマ目にそのまま登場しています。各務原なでしこと同じく、私も「乗りかえ乗りかえ」モードでした。

 

 原作コミック第10巻114ページ2コマ目にて描かれる駅舎内です。各務原なでしこが「奥静周遊きっぷください」と申し出た窓口は、今回は閉鎖されていて改札口にて窓口業務が行われていました。
 まずは切符を購入しました。作中では「奥静周遊きっぷ」ですが、実際には「大井川周遊きっぷ」で、購入日より二日間有効となります。大人一人4900円であるのは作中の「奥静周遊きっぷ」と同じでした。

 

 とうとう来ましたよ。コロナ禍にて5度も計画を中止または後送りにした大井川鉄道行きでしたが、6度目のチャンスはもう絶対逃がしたくない、と思いまして、断固決行と相成りました。

 

 おや、近鉄・・・?あれ近鉄の特急じゃないか・・・。

 

 奈良に30年住んでいた私なので、近鉄の特急車両を見間違えるはずはありません。16000系ですな。ちょっと懐かしいです。確か、今も同型車輌がまだ近鉄京都線を走っている筈です。
 で、これが原作コミック第10巻114ページ3コマ目にて描かれ、各務原なでしこが「何だかレトロな電車だ」と思って乗り込んでいますが、レトロじゃなくてまだ近鉄でも現役ですよ・・・。

 

 ほう、降車口が最前列の扉のみ、ですか。金谷、新金谷、千頭の3駅では全部の扉が開くのですか・・・。つまりこの3駅以外は無人駅なので、最前列の扉にて運転士が検札するというわけですな。JR身延線の普通列車と同じシステムですね。

 

 いやー、久しぶりに近鉄特急を見た気がします。作中の列車と同じであるのも嬉しいです。

 後で知ったのですが、近鉄の16000系電車の初期製造グループの廃車分のうち、1997年に第1・第2編成、2002年に第3編成の計3編成が大井川鉄道に譲渡され、その後第1編成が廃車、第2編成は休車となってまもなく南海6000系電車の導入により廃車となるそうなので、いまはこの第3編成だけが運行されているそうです。

 

 懐かしい近鉄特急の車輌と共に記念撮影。奈良に居た頃は、橿原神宮行きとか吉野行きとかのコレに何度か乗りましたね・・・。  (続く)

 

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継続高校チームの15輌の陣容は?

2021年06月11日 | ガールズ&パンツァー

 周知のように、最終章第3話における無限軌道杯の第3試合にて、継続高校チームは規定数の15輌をもって大洗女子学園チームとの対戦に臨みました。御覧のようにフラッグ戦の形式で、フラッグ車はミカたちの搭乗するBT-42が務めています。BT-42は1輌だけですから、後の14輌は別の車輌があてられているようです。

 

 第3話では試合の途中までが描かれており、BT-42以外の車輌としては上図のT-26軽戦車が複数登場しています。私が数えたところでは10輌ぐらい揃っているようです。雪原での待ち伏せが2輌ほど、凍った川沿いでの撃ち合いで2輌、村落での対峙でBT-42と共に3輌、雪だるまの中から3輌か4輌、だったかなと記憶していますが、重複や見落としがあるかもしれません。

 ですが、BT-42以外の14輌が全てT-26軽戦車ではない点だけは間違いありません。ヨウコの搭乗する車輌が内部構造からみてⅢ号突撃砲G型であることがほぼ確定視されていますし、他にも未登場の車輌があるかもしれません。
 将棋に例えると、数の多いT-26軽戦車は「歩」のような駒であり、フラッグ車のBT-42が「王将」にあたります。ヨウコの車輌は狙撃を担っているようなので「飛車」または「角」に当たるでしょうか。

 すると、あと2、3輌ほどの「金銀桂香」に相当する車輌が居るとみて間違いないかと思います。KV-1であるか、他の戦車であるかは、現段階では可能性の問題に尽きるでしょう。
 いずれにせよ、第4話が公開されるまでは、全てが推測の域を出ません。いつものように一年余りのブランクを空けるのではなく、たまには迅速に製作公開して正解を示して欲しいころです。

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その8  藤枝の夜

2021年06月10日 | ゆるキャン△

 三島駅から静岡駅へ移動中の新幹線こだま739号の車内です。ゆるキャン△聖地巡礼の静岡県エリアでは、新幹線に乗る機会が多いので個人的には楽しいです。
 静岡県内に新幹線の駅は6つありますが、ゆるキャン△聖地巡礼に関しては全ての駅が範囲に入っていて利用頻度も多いです。ゆるキャン△聖地巡礼を車やバイクで楽しむファンが多数を占めるために、いままであまり言及されていませんが、これは観光振興の観点からすれば重要な点だと思います。

 静岡県内の新幹線の駅は、東から並べると熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松となりますが、これまで私自身がゆるキャン△聖地巡礼でまだ利用していないのは新富士だけです。熱海は伊東および伊豆高原方面、三島は西伊豆および南伊豆方面、掛川は天浜線方面、浜松は浜松磐田方面への最寄駅となります。そして静岡は身延や甲府への特急「ふじかわ」の発着点です。
 そしてこの6駅に「のぞみ」は停まりませんから、「ひかり」か「こだま」を利用しますが、運行便数が多いのは「こだま」ですので、だいたいそれに乗る事が多いです。

 ですが、「こだま」も新幹線ですから、移動の早さはダントツです。これを生かして宿を新幹線の駅前に予約することで、聖地巡礼の所要時間、移動の手間を大いに節約出来ますが、実は費用の面でも車やバイクより安い場合があります。公共交通機関利用での聖地巡礼の一部になっていますから、移動中は居眠りもOKで楽です。個人的にはそれが一番大きいな、と思います。

 

 静岡には17時18分に着きました。ここで東海道線に乗り換えました。

 

 17時28分発の浜松行き普通列車に乗りました。

 

 この日の宿泊地の藤枝に17時47分に着きました。予定より約一時間早く着きましたが、伊豆堂ヶ島へのレンタカーでのドライブでかなり疲れましたから、早めの到着はむしろ良かったです。

 

 藤枝駅の北口から徒歩1分足らずの、上図の位置に宿がありました。

 

 宿は東横イン静岡藤枝駅北口でした。もともとこのホテルチェーンの会員で、出張や観光でもよく利用していますので、宿泊代もお得な会員限定サービス価格でした。どこでも朝食が無料で付きますが、夕食は無いので外で食べることになります。

 

 この日の夕食は、宿から徒歩3分足らず、藤枝駅北口の商店街にある、上図のラーメン専門店「すぎ多」でいただきました。あらかじめネットで調べて、これが美味しそうだな、と思っていたからです。

 

 御覧のように豚骨ラーメンがウリのお店です。個人的にはラーメンは醤油系よりも豚骨系が好きなので、こういうラーメンがあると一度は味わいたくなってしまいます。

 

 店内はカウンター席のみであるようで、テーブル席は見当たらなかった気がします。あらかじめ券売機で発券して注文するスタイルでした。

 

 豚骨ラーメン、780円なり。

 

 好みの味でしたので、美味しくいただきました。旅で疲れた夜は、なぜか塩分が欲しくなりますので、ラーメンもなかなかいけます。

 

 ですが、麺だけでは物足りないので、まかない丼350円もあわせていただきました。発券機の前で店員さんに「まかない丼とは?」と尋ねたら、「チャーシューの丼です」と教えられましたので、それでいこう、と購入しました。

 ともあれ、美味しくいただいて、疲れもやわらぎました。宿に戻った後は、風呂に入り、記録をまとめ、明日の行動予定を再チェックして費用および所要時間の試算も重ねました。明日からがこの春の一連のゆるキャン△聖地巡礼の本番なので、とにかく気合を入れて計画の見直しを行ないました。
 そうして21時には就寝しました。普段は22時半ぐらいに寝るのですが、明日からの巡礼行動が今日のそれよりも重要でスケジュールも詰まっているため、とにかく体を休めておこうと決めたからでした。

 以上で巡礼一日目のレポートを伊豆堂ヶ島編として括ります。翌日からの二日間の大井川鉄道エリア巡礼レポートは、新たに大井川鉄道・寸又峡編として綴ります。  (了)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その7  西天城高原牧場の家から

2021年06月09日 | ゆるキャン△

 沢田公園を13時46分に出発、国道136号線を黄金崎のある宇久須まで戻り、県道410号線に右折して、西天城高原まで登りました。上図の「牧場の家」に着いたのは14時18分でした。
 このルートが、原作コミック9巻70ページで皆が移動していたルートに当たります。3コマ目に「牧場の家」が登場します。アニメ2期にも出ていると思うのですが、ちょっと記憶がありません・・・。

 

 西天城高原の広がりは思ったよりもなだらかでした。天城と聞くと険しい地形を連想してしまいますが、西天城高原は伊豆スカイラインに繋がるなだらかな丘陵地帯なのでした。

 

 西には、登ってきた県道410号線の西の起点である宇久須の南の、安良里の港町が遠くに見下ろせました。

 

 デジカメの望遠モードで引き寄せて撮りました。戸田の御浜岬に似た安良里の砂嘴がよく見えました。

 

 西天城高原の「牧場の家」は、高原ドライブウェイ近くの休憩所施設、レストランの名前でした。西伊豆ゆるキャン△コラボ企画の5つのパネルの一つがここに置いてあるということで、今回初めてやってまいりました。

 

 入口をまっすぐ進むと戸口ですが、左に曲がるとテラスに出られます。

 

 で、テラスには斉藤恵那が居ました。これで5ヶ所のパネル全てを回りました。今日のミッションは完了です。

 

 作中では「牧場の家」の前を通過しただけですが、パネルが置かれていると、ここに立ち寄ったのかと錯覚してしまいそうです。
 とりあえず休憩して、カフェにて黒米ソフトをいただきました。350円なり。

 

 「牧場の家」を14時44分に出発、西天城高原の県道59号線、風早峠からの県道411号線、船原峠からの県道127号線西伊豆スカイラインを原作コミック9巻70ページからのルートそのままにひたすら走り、15時23分に上図の達磨山高原レストハウスに入りました。朝来た所に戻ってまいりました。

 

 富士山は、まだうっすらと見えていました。これで満足して帰れる、安全運転で行こう、と思いました。レンタカーを18時までに返却しなければならないので、早めに下山して三島へ戻ることにして、15時35分に出ました。

 

 レンタカーを返却したのが16時34分、歩いて三島駅に着いたのが16時40分でした。予定では17時半頃としていたので、50分ほど早く帰り着いたわけです。この日の宿を藤枝に予約していたので、藤枝までの時刻を検索し、早めに着くべく新幹線を利用することにしました。

 

 16時55分発のこだま739号で三島駅を出ました。 (続く)

 

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知波単学園の華は九五式軽戦車か

2021年06月08日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン最終章第3話において、印象に残った戦車およびキャラクターを挙げよ、と言われればおろらくは継続高校のT-26軽戦車と新登場のスナイパー、ヨウコに大方の意見が集まるようです。ですが、知波単学園の九五式軽戦車とその乗員たちも相当の印象を残したと思います。

 むしろ、このトリオの凄すぎるほどの活躍ぶりがもっともっと称えられてしかるべき、と思います。ガルパンでもトップレベルの操縦テクニックを見せた操縦手の長谷川タツ、大洗では優れた命中度を誇る歴戦のアヒルさんチームを相手に互角の撃ち合いを展開し最後の撃破点をもぎ取った砲手の平井花子、この二人に全てを託して的確かつ勇敢な指揮を執った車長の福田はる。多くの戦車とその乗員が活躍するガルパンでも、特定の車輌と乗員の戦いぶりが徹底的に描写された事例は稀です。

 主役の大洗女子学園チームの戦車でもここまで細かく描かれたのはあんこうチームぐらいしか思い浮かびません。車長10人全員の氏名が公表されて10輌のそれぞれのドラマが描かれた知波単学園チームにおいても、際立った描写がなされて大勢の観客を惹きつけた筈です。

 九五式軽戦車のすさまじいほどの機動ぶりも注目に値するものでした。歴戦のアヒルさんチーム八九式中戦車を相手に息づまるような一騎打ちのバトルを繰り広げてくれました。そのうえで相手に白旗を上げさせたのですから、感動せずにはいられません。お見事、の一言に尽きます。

 知波単学園チームの主力は7輌を占める九七式中戦車で間違いはなく、また水上には2輌の特二式内火艇が在って光彩を放ちましたが、それらの必死の活躍も、九五式軽戦車の縦横無尽の奔走振りには及ばなかった、と思います。知波単学園の華は、やっぱり九五式軽戦車だったのだ、と思います。

 その単騎別行動が、結果的には西隊長以下の冷静な判断材料を失わせて前のめり気味の血気盛んな戦いぶりを助長させ、まだカメさんチームのヘッツァーが健在であるという重大な事実を忘れさせてしまって、最後の隙を突かれるという呆気ない結末を招くに至りました。

 これを逆に捉えますと、この福田車こそがチーム全体の参謀役というか、頭脳であったことを改めて気づかせてくれます。これを切り離して八九式中戦車に向かわせたのが唯一の痛恨のミスであった、という解釈に繋がりますが、それでも知波単学園の華は、やっぱり九五式軽戦車だ、という評価は揺るがないでしょう。

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その6  堂ヶ島食堂、沢田公園

2021年06月07日 | ゆるキャン△

 堂ヶ島食堂にて素晴らしいハンドメイドフィギュアを見物した後、席に付いてメニューを見ました。一階店先の看板メニューと違う品々が並んでいたので、ああこちらが現在の提供メニューかな、と思いました。

 

 気になっていたアジの干物定食もちゃんとありました。「デカ!アジ干物定食」1690円、これですよ、これ!

 

 焼くのに少し時間がかかります、とありましたが実際には5分ぐらいで運ばれてきました。他のお客さんにも同じ料理を注文している方が何人か居たこともあって、同じメニューの連続調理で時間が短縮されたのかもしれません。

 

 私の大好物の一つ、アジの干物です。本当にデカいです。味も良くてバッチリでした。食事の後は少し休み、13時34分に出て次の目的地へ向かいました。

 

 13時38分、沢田公園に着きました。

 

 犬山あおいのパネルがありました。これで4つ目のパネルでした。

 

 ですが、劇中では沢田公園に来たのは志摩リンだけなので、どうせならパネルも志摩リンにすれば良かったのでは、と思いました。

 

 再び、あの断崖絶壁の上へ登りました。高所恐怖症なのに、いらんことしました・・・。足が震えてへたりこんで、暫く柵にしがみついて、そのまま数分間動けませんでした。

 

 前回は晴れでしたが、今回は曇でした。ああ、今から海に落ちて、水死体になってしまうのか?・・・殺人事件と勘違いされて大騒ぎになって、東京からソアラ・リミテッドに乗った名探偵がやってくるのか・・・。  (アホかお前は)

 

 ああ、獄門島か、それとも悪霊島か・・・。 (アホかお前は)

 

 やっと動けるようになったので、まだ震えが残る足を慎重に踏みしめて石段を降りました。高い、高いんだよ、ここは!マジで怖いんだよ!・・・八つ墓村の祟りじゃ・・・・。 (アホかお前は)

 

 なんとか駐車場に戻って来られました。前回も高所恐怖症ゆえに怖い思いをしたのに、何で今回も同じことやって怖い思いするんじゃろうか、バカか、と自身を罵りました。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その5  キャラクターパネルとハンドメイドフィギュア

2021年06月06日 | ゆるキャン△

 ゆるキャン△ラッピング車を見て撮影した後、近くの階段から地下通路へ降りました。その東側のウインドー内にもキャラクターパネルがあると聞いていたからです。

 

 あっ、これですね。パネルではなくてポスターみたいですね。デザインはアニメ1期の最初のキービジュアルが元になっているようです。

 

 大垣千明と斉藤恵那。

 

 各務原なでしこと志摩リン。

 

 犬山あおいと各務原なでしこ。

 

 ここの展示では5人ですね。堂ヶ島ですから、犬山あかりも加えて欲しかったですね。

 

 その後、上にあがって上図の西伊豆町観光協会に行き、ゆるキャン△コラボキャンペーンについて色々教えて貰いました。担当者のお話によれば、今回のコラボ企画はいちおう来年の3月までで、それまではキャラクターパネルもラッピング車もずっと展示します、ということでした。なお、キャラクターパネルは、夏頃から位置を入れ替える予定だ、ということです。既に一回、一部のパネルを入れ替えたそうです。どのパネルですか、と聞くと「なでしこ」と「恵那」との答えでした。
 今回、黄金崎のこがねすとで各務原なでしこのパネルを見たけれど、あれは入れ替えたばかりだったのか、と気付きました。すると以前は西天城高原の牧場の家に置いてあったんだな、と事前に得た情報を思い出しました。

 

 13時になったので、昼食にしようと上図の堂ヶ島食堂に行きました。劇中にも登場して皆が食事をした聖地の一つです。

 

 前回の巡礼時には「俺の!ぶっかけ丼」を美味しくいただきましたが、今回はこのお店の一番の人気メニューであるという「アジ干物定食」が気になっていて、それをいただこうと考えていました。
 ところが、店先のメニュー看板には、干物定食は金目鯛のそれしかありませんでした。あれ、「アジ干物定食」はもうやっていないのかな、と少しガッカリしました。

 

 店内に入ると、店員のお姉さんが「ゆるキャンの聖地巡りですか?」と笑顔で迎えてくれました。よく分かりますね、と応じたら、「お客さん、さっきあそこでラッピング車を見ておられましたから・・・」と笑っていました。そういえば堂ヶ島食堂からも志摩リンパネルおよびゆるキャン△ラッピング車はよく見えるのでした。
 それを見物した人はほとんどこちらに食事に来られるので、というお話でした。まったく巡礼ファンは全員が同じ行動をとるので分かり易いですね・・・。

 こちらも見ていって下さい、と上図のゆるキャンコーナーらしきテーブルを示されましたが、その上にケースに入ったフィギュアが置いてありました。

 

 あれ?・・・これは、先にこがねすとで見た犬山あおいの立体作品と同じ造形品じゃないか、と気付いて驚きました。店員さんを振り返って訊ねると、「ええ、そうです、松崎の旅館「しんしま」さんの作品ですよ、三つあるうちの一つです」と笑顔で答えてきました。

「えっ、三つもあるんですか、こういう作品・・・」
「ハイ、実は少し前まで別の作品を展示してまして・・・、入れ替えたんです」
「別の作品って、もしかして犬山あおい・・・?」
「いえ、なでしこちゃんですよ」

 そういって、写真を見せて下さいましたが、そこには原作コミック第9巻カバー表紙の、土産をいっぱい抱えた各務原なでしこの姿をそのまま立体化した作品の姿があり、その素晴らしさに絶句してしまいました。聞けば、それは松崎の旅館「しんしま」にて展示されているそうです。こりゃ、いつか一度は「しんしま」に泊まりに行かなきゃならんな・・・、と思いました。

 

 そしてこちらの作品も素晴らし過ぎました。何しろ、ほんの2時間ちょっと前に、戸田の「出逢い岬」の石造オブジェに行ってきたばかりですので、その場所の作中画の立体化作品というのが如何に凄いか、如何に最高であるか、が分かりました。再現度が高過ぎてもう、芸術ですよこれ・・・。

 お店の方は「ハンドメイドフィギュア」と呼んでおられましたが、なるほど良い表現だ、と感心しました。まさに自作の造形ですから「ハンドメイドフィギュア」ですね・・・。

 しばらく見入りましたが、どう見ても材料は石膏か粘土か、という感じなので、芸大でも造形によく使われる素材のひとつ、アートクレイのファンドじゃないかなあ、と思いました。ファンドは、いわゆる石粉粘土の一種で、フィギュアのような細密な造形には適した素材です。私も芸大の授業で何度か使った事があります。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その4  堂ヶ島のゆるキャン△ラッピング車

2021年06月05日 | ゆるキャン△

 堂ヶ島公園にある観光案内所の裏手のテラス上に、志摩リンのパネル、西伊豆町観光協会のゆるキャン△ラッピング車がありました。そこが晴天時の展示位置であるそうです。ゆるキャン△ラッピング車は観光協会の業務用車輌だそうで、使用予定が無い日は展示となっています。

 

 志摩リンのパネル。珍しく笑顔になっています。山梨県側で見た志摩リンのパネルはおすまし顔ばかりなので、静岡県側のこうしたパネルに会うと楽しくなります。

 

 ゆるキャン△ラッピング車、これはなかなか気合が入ってますね。車体全面を包むようにラッピングしてあり、堂ヶ島トンボロを背景とした6人のビジュアルがバッチリ決まっています。

 

 右側面の6人です。6人、というのは犬山あかりが入っているからです。これを5つのパネルに分割して各所に配置してあるわけです。既に黄金崎クリスタルパーク、こがねすと、堂ヶ島で3つを見ましたので、残るは2つになります。

 

 車体前部側面には、なでしこのランタン、リンのビーノが。

 

 ぐるりと回って見ました。

 

 ボンネットには、6人のデフォルメデザインが可愛らしさ倍増で配されていました。ここでも犬山あかりが目立っています。キャーキャーと楽しそうに叫ぶ声が本当に聞こえてくるかのようです。

 

 同じデザインが左側面にも配され、これも堂ヶ島の列島を背景画としています。まさに現地にふさわしいオフィシャルカーです。レンタカーでないのがちょっと残念です。

 

 さらに例のテントマークが大きく入っています。このマークだけで何のアニメかすぐに分かるのが良いですね。

 

 背面ではリアガラス面も使って現地の観光キャッチコピーをここぞとばかりに入れています。夕陽日本一、とにかくこのフレーズをアピールしたいのでしょう。

 

 そして背面でも犬山あかりが大いに目立っています。伊豆キャン編の準主役級キャラクターとして、伊豆シャボテン公園のカビバラさんのアピールに尽力したこともあり、地元伊豆としてはイチオシのメインキャラクターとして扱われているようです。

 

 最後に、天井部分にも何かデザインがあるのかと思い、高い所に登って見下ろしてみました。

 

 ああ、やっぱり天井にもゆるキャン△のロゴマークと青空のデザインがありますね。まさに全面ラッピング車でした。甲府や静岡空港のラッピング車はここまで全面のスペースを使っていませんでしたから、この車輌は本当に見応えがありました。ブルーにオレンジと、配色も絶妙なので、見栄えがしますし写真写りも抜群です。
 そういえば、天竜浜名湖鉄道のラッピング車輌も似たような配色で綺麗に目立っていましたね・・・。  (続く)

 

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「ゆるキャン△」の目次 その二

2021年06月04日 | ゆるキャン△の目次

 

「ゆるキャン△」の聖地を行く16  2021年5月3日
 1 弁天島海浜公園へ
 2 弁天島の本栖高校チーム
 3 静岡パルコから
 4 静岡ホビースクエアへ
 5 楽しい模型の聖地
 6 ゆるキャン△展へ
 7 楽しいゆるキャン△世界
 8 ゆるキャン△グッズの数々
 9 ゆるキャン△スタンプラリー
 10 ゆるキャン△キャラクターパネル巡り
 11 富士川駅へ
 12 道の駅富士川楽座
 13 富士川楽座のゆるキャン△展
 14 富士宮へ
 15 浅間大社と富士宮やきそば

「ゆるキャン△」の聖地を行く17  2021年5月4日
 1 朝のふじさん
 2 身延山ロープウェーへ
 3 新しきゴンドラ
 4 奥之院駅にて
 5 展望所からの富士山
 6 奥之院へ
 7 身延山山頂にて
 8 伽藍境内より門前へ
 9 武州屋
 10 身延山のゆるキャン△ショップ
 11 身延から下部温泉へ
 12 ゆるキャン展示とゆるキャン自販機
 13 再び金山博物館へ
 14 甲州金山の歴史的魅力
 15 博物館のゆるキャンコーナー

「ゆるキャン△」の聖地を行く18  2021年5月8日
 1 達磨山高原、御浜岬へ
 2 出逢い岬、クリスタルパーク
 3 黄金崎、こがねすと
 4 堂ヶ島のゆるキャン△ラッピング車
 5 キャラクターパネルとハンドメイドフィギュア
 6 堂ヶ島食堂、沢田公園
 7 西天城高原牧場の家から
 8 藤枝の夜

「ゆるキャン△」の聖地を行く19  2021年5月9~10日
 1 大井川鉄道へ
 2 千頭駅へ
 3 アプトいちしろ駅
 4 吊橋とトンネル
 5 なでしこの歩いたルート
 6 長島ダムへの道
 7 長島ダム
 8 長島ダム駅
 9 接岨湖へ
 10 奥大井湖上駅
 11 湖上遊歩道を登る
 12 レインボーブリッジ
 13 模型のようなアプト式列車
 14 奥大井湖上駅に戻る
 15 帰りのアプト式列車
 16 楽しいアプト式列車
 17 千頭駅に戻る
 18 カフェうえまるのダムカレー
 19 寸又峡温泉郷へ
 20 寸又峡温泉街にて
 21 寸又峡の温泉と旅館
 22 旅館翠紅苑にて
 23 早朝の寸又峡温泉街
 24 寸又峡プロムナードコースへ
 25 寸又峡渓谷への道
 26 寸又峡の夢の吊橋
 27 夢の吊橋から急な登りへ
 28 飛龍橋へ
 29 飛龍橋にて
 30 大間ダムへ
 31 帰りは気楽に
 32 寸又峡温泉郷の朝
 33 千頭森林鉄道の車輌
 34 寸又峡温泉郷散歩
 35 紅竹食堂の渓流そば
 36 寸又峡温泉郷から千頭駅へ
 37 千頭駅前の川根茶ソフト
 38 塩郷の吊橋
 39 初めての吊橋往復
 40 金谷駅へ

「ゆるキャン△」の聖地を行く20  2021年7月20~21日
 1 浜松メイワンのゆるキャンパネル展
 2 ゆるキャングッズの数々
 3 なでしことリンのパネル
 4 浜松餃子とゆるキャン切符
 5 ゆるキャン車輌との再会
 6 やっぱり楽しいゆるキャン車輌
 7 ゆるキャン車輌のデザインの数々
 8 天竜二俣駅へ
 9 天竜二俣駅にて
 10 ゆるキャン車輌は駐機線へ
 11 掛川城のゆるキャン△パネル
 12 掛川城の竹之丸
 13 掛川古城へ
 14 霊屋と天丼
 15 再び天竜二俣駅へ
 16 2輌のラッピング車輌
 17 静かなるゆるキャン車内
 18 新所原駅へ
 19 さわやかハンバーグ

「ゆるキャン△」の聖地を行く21  2021年7月22日
 1 再び大井川鉄道へ
 2 千頭のレンタルゆるキャン△バイク
 3 両国吊橋
 4 ただの電柱から小山吊橋へ
 5 小山吊橋から接岨峡へ
 6 長島公園へ
 7 接岨峡大吊橋
 8 八橋小道の栃の木橋と桜橋
 9 水楢橋と椿橋
 10 桑の木橋から宮沢橋へ
 11 宮沢橋と犬返り橋
 12 大井川西岸へ
 13 長島公園からいちしろキャンプ場へ
 14 金谷駅まで

「ゆるキャン△」の聖地を行く22  2021年11月27日
 1 三度目の大井川鉄道
 2 アプト式列車再び
 3 90パーミルの急勾配区間
 4 奥大井湖上駅の先へ
 5 終点の井川駅へ
 6 井川大橋へ
 7 井川大橋にて
 8 井川ビジターセンター
 9 井川石油から井川本村へ
 10 井川大仏
 11 井川の夢の吊橋へ
 12 井川の夢の吊橋
 13 堂平駅跡そして廃線小径へ
 14 廃線小径の線路の西端へ
 15 井川ダムと展示館
 16 井川ダムにて
 17 井川駅へ
 18 帰りのアプト式列車
 19 アプト式列車にゆられて
 20 長島ダム駅でのブッピガン
 21 千頭駅へ
 22 帰りも東急車輌

「ゆるキャン△」の聖地を行く23  2021年11月28日
 1 三度目の近鉄車輌
 2 千頭からはレンタカー
 3 七つのタシロへ
 4 畑薙第一ダム
 5 沼平ゲートを抜けて
 6 畑薙湖べりを歩く
 7 畑薙大吊橋へ
 8 畑薙大吊橋を渡る
 9 畑薙大吊橋を引き返す
 10 白樺荘へ
 11 千頭への帰路
 12 千頭の豚串とスムージー
 13 近鉄車輌とジェームスたち

海洋堂「ゆるキャン」プラモケイを作る
 1 「ゆるキャン」プラモケイの概要と視点
 2 製作準備および塗装に関して
 3 犬山あおいを作る 上
 4 犬山あおいを作る 下
 5 大垣千明を作る
 6 各務原なでしこを作る 上
 7 各務原なでしこを作る 中
 8 各務原なでしこを作る 下
 9 志摩リンのビーノを作る
 10 大垣千明と犬山あおいの荷物を作る
 11 志摩リンを作る 上
 12 志摩リンを作る 下
 13 4人と1台

「ゆるキャン△」の聖地を行く24  2022年10月20日
 1 富士宮から内船へ
 2 287段の石段
 3 内船寺の表と裏
 4 うつぶな公園
 5 南部橋東詰へ
 6 なでしことリンが会った場所
 7 内船から甲府へ
 8 藤村記念館
 9 甲府城の山手渡櫓門と山手門
 10 石和のさくら温泉通り
 11 石和の足湯ひろばと八田家書院
 12 戦国期居館の面影
 13 塩山の慈雲寺
 14 勝沼ぶどう郷駅の下
 15 旧勝沼駅跡
 16 駅前甚六公園

「ゆるキャン△」の聖地を行く25  2022年10月21日
 1 早川町の草塩にて
 2 早川町湯島の大スギ
 3 奈良田湖と広河内橋
 4 広河内の二つのトンネル
 5 奈良田の里
 6 奈良田の里の温泉
 7 奈良田の鍵屋へ
 8 奈良田の鍵屋カフェと奈良法王神社

「ゆるキャン△」の聖地を行く26  2022年10月21日
 1 身延の永谷屋
 2 身延山の日朝通り
 3 波木井城跡と川窪書店
 4 旧鰍沢中部小学校
 5 大法師公園
 6 ミート高橋と利根川公園ボロ電
 7 伊奈ヶ湖県民の森
 8 エコパ伊奈ヶ湖にて
 9 エコパ伊奈ヶ湖から桃花橋へ

「ゆるキャン△」の聖地を行く27  2022年10月22日
 1 赤坂台ドラゴンパークへ
 2 赤坂台ドラゴンパークから武田八幡宮へ
 3 武田八幡宮にて
 4 武田八幡宮の本殿と若宮社
 5 わに塚へ
 6 わに塚での各務原姉妹の撮影地点
 7 韮崎中央公園のSL
 8 韮崎中央公園の電気機関車
 9 あけの農さん直売所
 10 あけの農さん直売所のレストラン
 11 ラストは韮崎駅

「ゆるキャン△」の聖地を行く28  2023年1月11日
 1 14ヵ月ぶりの大井川鐡道へ
 2 新金谷駅へ
 3 新金谷駅にて
 4 新金谷駅プラザロコのゆるキャンコーナー
 5 新金谷駅プラザロコの1275形蒸気機関車
 6 新金谷駅プラザロコのコッペルとミニ客車
 7 新金谷駅から
 8 門出駅のゆるキャンコーナー
 9 門出の道の駅にて
 10 川根温泉ホテル
 11 川根温泉ホテルから
 12 家山から金谷へ

「ゆるキャン△」の聖地を行く29  2023年1月21日
 1 浜松から金谷へ
 2 再び門出駅へ
 3 門出から千頭へ
 4 千頭駅前にて
 5 音戯の郷
 6 千頭いろいろ
 7 川根温泉へ
 8 トマすき弁当と川根温泉の土産物
 9 川根温泉の幻の塩ラーメン
 10 川根温泉から家山へ
 11 新金谷駅のカフェとプラザロコ
 12 新金谷駅にて

「ゆるキャン△」の聖地を行く30  2023年1月22日
 1 久し振りのゆるキャン車輌
 2 ゆるキャン車輌貸し切り状態
 3 天竜二俣へ
 4 天竜二俣で見た車輌
 5 三ヶ日駅から濱名総社へ
 6 濱名総社とハンバーガー
 7 三ヶ日から新所原へ

 

 それ以降の記事は、(「ゆるキャン△」の目次 その三)に収録しています。
 それ以前の記事は、(「ゆるキャン△」の目次 その一)に収録しています。

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その3  黄金崎、こがねすと

2021年06月03日 | ゆるキャン△

 11時48分、黄金崎クリスタルパークから黄金崎公園の駐車場に回りました。2019年9月の聖地巡礼で訪れた「馬ロック」も再び見下ろして、散策路も途中まで歩いて海の景色を眺めました。

 

 林越しに東の黄金崎キャンプ場を見ました。黄金崎公園とは150メートルぐらいしか離れておらず、遊歩道からも行けるようです。

 

 駐車場の東にある休憩所「こがねすと」に向かいました。原作コミック第9巻30ページ5コマ目に、志摩リンがその横を歩いているシーンがありますが、早朝なので施設内には入らなかったようです。

 

 ですが、ホシノは入ります。入るのでした。西伊豆ゆるキャン△コラボ企画のパネル設置箇所の一つであったからです。

 

 入ってすぐ右の壁に上図のタペストリーが。原作コミック第9巻31ページ目、第48話の扉絵ですね。コミックのはモノクロですので、カラー原画は初めて見ました。画の右上に描かれる灯台は、今は無き仁科灯台?

 

 「こがねすと」は休憩所施設のカフェの名前です。店内は御覧の通りです。店内から黄金崎海岸の景色を楽しめます。

 

 各務原なでしこのパネルがありました。展望窓を背にしているので逆光になってしまいます。店内の反対側に置いたほうが良かったのでは・・・?

 

 ゆるキャン△のミニコーナーも設えてありました。キービジュアルのポスターと、原作コミックと・・・、あれ?

 

 これはフィギュアですかね・・・?フィギュアというより彫塑作品といった雰囲気です。公式発の立体品では見た事がないので、たぶんファンの手作り品でしょうね・・・。

 しかし、これ既視感ものすごくあるなー、と思ってあれこれ記憶をまさぐり、コミックの2巻か3巻のカラー扉絵じゃなかったかなあ、と考えました。コーナーに並べてあるコミックを開いて確かめたところ、やっぱり3巻のカラー扉絵でした。犬山あおいと原作者あfろ氏(グラサン犬)の組み合わせです。

 

 素晴らしいというか、凄い出来栄えです。よく見るとフィギュアのようなプラ樹脂製ではなく、クラフトペーパーを用いたような、紙粘土または石膏の造形みたいな、そういう硬質感のある彫塑作品に見えました。私自身も芸大に行っててこういう作品はよく見ていますので、キャラクター立体像にしては相当手の込んだ、丁寧な造形作業のあとに見入りました。
 これは間違いなく彫塑だ、盛り上げて形を作って削ったり貼ったりしてある、仏像でいうと塑造と乾漆造の併用じゃないか、と感心しました。作者は芸大出か、芸術系専門学校出クラス、それでなくても相当の芸術的センスの持ち主だろうな、と思いました。

 

 見事な作品です。これは芸術です。こんな素晴らしい立体造形は初めて見ました。誰が作ったんだろう、と思いながらカフェのお姉さんに聞いてみると、松崎の旅館の御主人が作られたんですよ、と教えてくれました。旅館の名前は「しんしま」だそうです。
 ああ、なんか聞いたことあるな・・・、と2019年9月の堂ヶ島エリア巡礼での宿泊地探しの候補施設のなかにその名前の宿があったことを思い出しました。その時は西伊豆松崎伊東園ホテルに泊まりましたが、そのもう少し南の那賀川沿いにその「しんしま」があったかな、と思い出しました。

 後日、その「しんしま」の公式サイトを探して見てみましたら、なかなか良さげな旅館のようでした。機会があったら泊まってみたいですね・・・。

 

 12時25分、堂ヶ島公園に着きました。2019年9月の巡礼時にはトンボロを渡るのがメインでしたが、今回はこちらの観光案内所にパネルとラッピング車輌があるということで、公園の駐車場に車を停めて、見に行きました。 (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その2  出逢い岬、クリスタルパーク

2021年06月02日 | ゆるキャン△

 「伊豆のくちばし」と称される御浜岬は、沼津市戸田に所在します。それを北から見下ろせる展望所が、外沢海地区に2ヶ所あります。一ヶ所が「夕映えの丘」、その少し上にもう一ヶ所の「出逢い岬」があります。両者は100メートルぐらいしか離れておらず、同じ丘陵の尾根上に位置します。それで広義的には両者をひっくるめて「夕映えの丘」と呼ぶことが多いようです。

 私が入った広い方の駐車場は、「出逢い岬」のそれでした。眺望が「夕映えの丘」よりも広く開けていて、カーナビや観光雑誌ではこれを「夕映えの丘」として示していました。

 

 とにかく景色がよくて楽しい場所でした。記念の自撮りでも笑顔を抑えきれませんでした。テンションが上がっているので、どうしても笑ってしまうのです。ですが、笑っていた方が幸せになれますし、福も寄ってくることでしょう。

 

 「出逢い岬」の公園は広くてトイレ施設もあり、北側にも眺望がきくので、上図のように富士山も望まれました。

 

 園地の北側へいくと、初めて見るのに既視感バッチリの石造物があります。ああ、あれだ、と嬉しくなって近づいてゆきました。

 

 ゆるキャン△原作コミック第9巻の80ページ、第50話の扉絵になっているのがコレです。各務原なでしこと犬山あおいが石造物の中心の円環を両手で繋いだダイヤモンドの中に収めて、円環の中には富士山が見えるという、カッコイイ有名なシーンです。

 

 実際に富士山が石造物の中心の円環の中に見えました。まったくもって素晴らしい。

 

 かくしてテンションはマックスへ。最高です。もう何も言うことはありません。はるばるやって来た甲斐がありました。

 

 デジカメの望遠モードで富士山を撮りました。全然見飽きません。

 

 まだ行程の最初の段階なので、あまり長く居られませんでした。名残惜しかったですが、10時42分に車に戻って、次の目的地へ向かいました。戸田街区を南へ抜けて県道17号線沼津土肥線に進み、海岸沿いのカーブ続きの山道を30分余り走り続け、土肥市街を走り抜けました。

 

 そうして11時28分、上図の黄金崎クリスタルパークに着きました。現代のガラス美術をメイン展示に据える美術館施設です。常設展や企画展のほか、万華鏡の体感スポットやガラス作り体験工房、ショップ、カフェなどを併設しています。

 

 その無料見学ゾーンのフリーギャラリースペースに、西伊豆ゆるキャン△コラボ企画のパネル展示の一つ、大垣千明&犬山あかりのパネルがありました。

 

 周知のようにアニメ2期の堂ヶ島トンボロを背景にしたキービジュアルの6人を、5つのパネルに分割して西伊豆堂ヶ島エリアの各所に配置してあり、ここにその一つが設置されていたわけです。
 個人的には、5つのパネルのなかで最も価値があるのがこのパネルだと思います。山梨県エリアでの設置パネルには出ていない犬山あかりの姿が見られるからです。  (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く18 その1  達磨山高原、御浜岬へ

2021年06月01日 | ゆるキャン△

 2021年5月8日、今年のゆるキャン△聖地巡礼の春の陣の後半戦をなすべく、上図の三島駅からスタートしました。前日の退勤後に京都駅へ直行し新幹線で三島駅まで移動、以前に河口湖「へやキャン△」巡礼で利用した三島駅前の東横インに泊まりました。

 この巡礼行は、もともとGW期間中にゆるキャン△静岡エリアの聖地を出来るだけ回るべく4泊5日の行程で計画したのですが、天候不順のため分割する案を選択せざるを得ず、まず静岡県内のゆるキャン企画関連と身延山奥之院登拝を1泊2日で行くことにして5月3、4日の二日間をあてました。
 そして分割コースのもう一方を2泊3日として、伊豆堂ヶ島のゆるキャン△パネル巡りと大井川鉄道巡礼にあてたものですが、伊豆堂ヶ島のほうはレンタカー利用で朝から回る必要があったため、起点となる三島での前夜泊も追加した次第でした。

 

 伊豆半島エリアのゆるキャン△聖地巡礼は、これまでに2回実施しました。2019年8月に大瀬崎、天城峠、稲取高原、下田、堂ヶ島を巡り、2020年8月に伊豆高原、伊東エリアへ行きました。これらによって、伊豆半島のゆるキャン△聖地はほぼ回った形になりましたが、戸田の御浜岬のみは時間の関係で行けていませんでした。

 それで、その御浜岬と堂ヶ島のゆるキャン△パネル巡りを組み合わせて半日でレンタカーで回る計画を立て、もともとは静岡県内のゆるキャン企画関連を回った翌日に行こうと考えていたのでした。ですが、天候不順のため分割して、GW期間後の土日をあてる形で5月8から始めることになったのでした。

 

 今回利用したレンタカーは、三島駅から西へ数分歩いた所にあるタイムズレンタカー三島駅南口店のそれでした。もともとタイムズの会員であるうえに、コロナ禍下の需要喚起キャンペーンの一環としての割引サービスが追加されていたため、料金が通常よりも安くなったのは有り難いことでした。

 

 今回利用した、日産のノートです。初めて乗りましたが、なかなか運転し易くて、音も静かな良い車でした。9時3分に三島駅前から南下して函南塚本から伊豆縦貫道を進み、修善寺インターで降り、伊豆国際カントリークラブの中を通る緑のトンネルの快走路を経て、10時2分に達磨山高原のレストハウスに入った際、その駐車場で撮りました。

 

 この達磨山高原レストハウスには、2019年8月の巡礼のラストに立ち寄っています。その時は天候が下り坂で景色は雲に覆われ、望んでいた富士山の姿も見られませんでした。今回はそのリベンジも兼ねて、戸田御浜岬へのルートの途中にもあたっているこのスポットに再訪した次第でした。

 

 さあ、今回は快晴だから、富士山も見えるかな?と展望所に行ってみました。

 

 おお、見えた。富士山だ・・・。

 

 周囲の景色も遠くまで見渡せました。天候不順のために分割してタイミングをずらして来たのが効を奏した形でした。リベンジ成功となりました。10分ほど眺めた後、車に戻って戸田へ向かいました。

 

 10時28分、第2目的地の戸田御浜岬を見下ろす展望所「出逢い岬」に着きました。その直前に「夕映えの丘」展望所にも寄りましたが、狭くて駐車スペースが一杯になっていたため、100メートルほど上の「出逢い岬」の広い駐車場に入りました。
 上図は展望所の案内板です。伊豆のくちばし御浜岬ですか・・・。なるほど。

 

 地形的には、以前に訪れた大瀬崎を連想させました。でもこちらの砂嘴の先端部には池はありません。内側は天然の良港となって必然的に街区の発展が促されて現在に至ります。

 

 なかなか面白くて楽しい景色です。ここでも10分ほど柵にもたれて眺めていました。海原から吹き上げてくる潮風も心地よかったです。

 ですが、個人的には鎮魂の気持も抱いてきましたので、かつて20、30代に南太平洋各地での戦跡巡拝にて行ったのと同じく、帝国海軍式の敬礼を行ない、1分ほど黙祷しました。

 

 この戸田御浜岬には、戦時中に海軍の特攻基地がおかれました。西伊豆の江浦に本部を置いた第15突撃隊に属する特攻兵器の「海龍」と「蛟龍」が配置され、それらの壕が沢海と御浜の二地区に建設されたそうです。御浜は上図の御浜岬の内側、沢海は「夕映えの丘」のすぐ西側の海岸にあたります。

 「海龍」は特殊潜航艇の一種で、敵艦に対して魚雷もしくは体当りにより攻撃を行う二人乗りの有翼特殊潜航艇です。その専用の壕が沢海に20数本掘られたそうですが、ほとんどが未完のうちに終戦を迎えました。
 「蛟龍」も特殊潜航艇の一種で同じ水中特攻兵器でしたが、「海龍」より大型です。その壕が御浜に10本掘られたそうてすが、それらも未完成のままに終わりました。
 いまでは数ヶ所に壕の痕跡が残るのみで、かつての特攻基地の様相については地元でも知る者がほとんど居なくなっているそうです。なので、終戦直前に数度あった敵機による基地攻撃の詳細や被害についても、もう分からなくなっているのでしょう。  (続く)

 

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