気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

知波単学園の華は九五式軽戦車か

2021年06月08日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン最終章第3話において、印象に残った戦車およびキャラクターを挙げよ、と言われればおろらくは継続高校のT-26軽戦車と新登場のスナイパー、ヨウコに大方の意見が集まるようです。ですが、知波単学園の九五式軽戦車とその乗員たちも相当の印象を残したと思います。

 むしろ、このトリオの凄すぎるほどの活躍ぶりがもっともっと称えられてしかるべき、と思います。ガルパンでもトップレベルの操縦テクニックを見せた操縦手の長谷川タツ、大洗では優れた命中度を誇る歴戦のアヒルさんチームを相手に互角の撃ち合いを展開し最後の撃破点をもぎ取った砲手の平井花子、この二人に全てを託して的確かつ勇敢な指揮を執った車長の福田はる。多くの戦車とその乗員が活躍するガルパンでも、特定の車輌と乗員の戦いぶりが徹底的に描写された事例は稀です。

 主役の大洗女子学園チームの戦車でもここまで細かく描かれたのはあんこうチームぐらいしか思い浮かびません。車長10人全員の氏名が公表されて10輌のそれぞれのドラマが描かれた知波単学園チームにおいても、際立った描写がなされて大勢の観客を惹きつけた筈です。

 九五式軽戦車のすさまじいほどの機動ぶりも注目に値するものでした。歴戦のアヒルさんチーム八九式中戦車を相手に息づまるような一騎打ちのバトルを繰り広げてくれました。そのうえで相手に白旗を上げさせたのですから、感動せずにはいられません。お見事、の一言に尽きます。

 知波単学園チームの主力は7輌を占める九七式中戦車で間違いはなく、また水上には2輌の特二式内火艇が在って光彩を放ちましたが、それらの必死の活躍も、九五式軽戦車の縦横無尽の奔走振りには及ばなかった、と思います。知波単学園の華は、やっぱり九五式軽戦車だったのだ、と思います。

 その単騎別行動が、結果的には西隊長以下の冷静な判断材料を失わせて前のめり気味の血気盛んな戦いぶりを助長させ、まだカメさんチームのヘッツァーが健在であるという重大な事実を忘れさせてしまって、最後の隙を突かれるという呆気ない結末を招くに至りました。

 これを逆に捉えますと、この福田車こそがチーム全体の参謀役というか、頭脳であったことを改めて気づかせてくれます。これを切り離して八九式中戦車に向かわせたのが唯一の痛恨のミスであった、という解釈に繋がりますが、それでも知波単学園の華は、やっぱり九五式軽戦車だ、という評価は揺るがないでしょう。

 

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