私のガルパン車輌プラモデルの第137作目は、久しぶりの知波単学園チームの車輌にしました。知波単学園チームといえば九七式中戦車チハですが、私の計画においては新旧それぞれ3輌ずつを作ることにしています。旧砲塔タイプのほうはこれまでに西絹代搭乗車、細見静子搭乗車、の2輌を作りましたので、残る1輌は上図の久保田りんの搭乗車に決めました。
久保田りんは、劇中ではチーム二番槍の細見静子の率いるグループに属しているらしく、細見の搭乗車に随伴または追随するか、もしくは動きをあわせての行動が目立ちます。一年生の福田はるから呼び捨てで呼ばれているので、久保田りんも一年生と思われます。
地理や数字に強く、理論派とされていますので、猪突突進型のメンバーが多いイメージのある知波単学園チームにおいては、福田と並んで未来の有力メンバー候補となっているのかもしれません。
久保田りんが車長を務める九七式中戦車チハ旧砲塔型です。最終章第2話の対大洗女子学園戦にて追撃戦の最中に湖畔にて崖面に隠れたあんこうチームⅣ号戦車に撃破されています。従来の突撃戦法に染まることなく、地図を読んでの冷静な判断を行なっていたメンバーだけに、もう少し長く戦っていれば、福田はるが単騎での別行動に移った後の戦闘にて何らかのアシストを成したかもしれないな、と思われます。
なお、久保田搭乗車の車体の迷彩塗装パターンは、上図で見ると、ガルパンアハトゥンクにて紹介される4種のうちのCパターンであることが分かります。砲塔右側面の縦の黄帯がほぼ真っ直ぐに下にひかれる、前部フェンダー上の茶色と土色の塗り分け、等の特徴で確認出来ます。
その久保田りんの搭乗車を、上図のドラゴンのキットで製作してみることにしました。九七式中戦車チハの1/35スケールキットはタミヤ、ファインモールド、ドラゴンの3社からリリースされており、それぞれに新旧の両方の砲塔タイプを出しています。
それで、この3つのメーカーの製品を作り比べて楽しもうと考え、全てのキットを早い段階で揃えていました。まず公式キットのファインモールド品から作り、ついでタミヤ品を組んだため、ドラゴンの品は最後になりました。サークルのAFV部会の大先輩の一人で日本軍車輌マニアのD氏に「チハのプラモはドラゴンが秀逸やから、タミヤやファインを作ってからドラゴンを作ったほうがええ」とアドバイスされていたからでした。
「チハのプラモはドラゴンが秀逸や」とのD氏の見解は、実際にドラゴンのキットを開封して中身を見てみると何となく理解出来ました。古いタミヤの製品に比べてモールドが明確で、なにか日本軍車輌独特の質感のようなものも表され、薄手で繊細なファインモールド品と比較するとパーツの肉厚が程よく出ていてガッチリした質感がただよっていました。
プラモデル製品としては最も新しい時期の発売ですから、先行のタミヤ、ファインモールドに比べて作り応え、精密感などが勝っているように感じられたのも、自然な成り行きであったかもしれません。
組み立てガイドは、いつものドラゴンの縦長の折り畳みスタイルで、表紙にランナーパーツ一覧図が載っています。
ステップ1では車輪を組み立てます。ステップ2では車体前部の上面装甲部を組み立てます。
ステップ1で組み立てる車輪のパーツ群です。上と右に転輪関連、下の左から中央辺りに誘導輪、起動輪、上部転輪が並びます。
組み上がりました。サスペンションアームに組み付ける転輪だけは、塗装してから組み立てますので、上図の状態で保管しました。
ステップ2で組み立てる車体前部の上面装甲部のパーツ類です。
組み上がりました。前照灯はクリアパーツ、銘板はエッチングパーツでした。 (続く)