ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

哲学の道そぞろ歩き

2021年01月19日 | Weblog
コロナ渦、観光客の途絶えた京都。
銀閣寺まで来た流れで、哲学の道を散策して南禅寺へ向かいました。

雪が降ったり止んだり、厳しい寒さです。

これほどすれ違う人の疎らな哲学の道は初めてです。


とても素敵な塀の意匠。超モダンな豪邸。哲学の道にかかる橋はほぼ私道ならぬ
プライベート・ブリッジです。


冬枯れの景色の中、青々とした竹は瑞々しい景色。


最初に出会ったのは迷いハト。極寒の日に、こんな所で何してるの?
しばらく睨み合い。


木登り猫。陽射しを求めて登ってみたのでしょうか。


野良はコタツではなく陽だまりでまんまる。


カモのカップル2組。見ていると下流に流されていきました。


大きなカーブを越えると、南禅寺までもうすぐです。
ここは崖が迫っていて、野鳥が飛び交っていました。


疎水沿いの道を過ぎて、少し歩くと立派な門。
庭好きが超憧れる、小川治兵衛作庭、野村碧雲荘です。
未だ一般には公開されていません。


豪壮な石組!


道路にいきなり門が登場。
ここから先は南禅寺境内です。


野鳥と戯れながら南下した哲学の道。
今日の収穫は:
エナガ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、黄セキレイ、セグロセキレイ、ジョウビタキ、マガモ、ハト、スズメ、カラス、トンビ、コサギ、アオサギ

次は南禅寺をご紹介します。











慈照寺ー銀閣

2021年01月19日 | Weblog
今日は久しぶりに完全オフの日。
ということで、徒歩圏内で行ける庭=まさかの銀閣!に出かけました。
今出川通りをひたすら真っ直ぐ進めば良いので、楽勝です。
道中は魅力的なランチスポット満載。
自分の勘を信じて、素食カフェRENさんにエントリー。
ベジタリアンメニューですが、しっかりお腹一杯になります。
こちらのプレートと薬膳スープがセットになっています。


ここまで来ると、銀閣まで目と鼻の先。
超名店(3度予約叶わず)「草喰なかひがし」を横目に・・・
銀閣参道です、が、ほぼシャッター街。
本日、13時に空いている店はゼロでした。


道行く人も疎らなりけり。
しかし、ゆっくりと銀閣を拝観出来るまたとない機会です。
ほぼ独り占め。
朝から粉雪が舞い散り、かと思えば燦々と陽射しが降り注ぐ不思議な気候。

銀閣のシンボル(個人的設定)
銀沙灘から向月台と銀閣。


銀沙灘、実はこんなに盛られてます。壮大なスケール。
盛る事で角度を調整し、反射した月明かりをうまく室内に取り込んだのでしょうね。
向月台はもはやUFOとの交信装置にしか見えません。


国宝の東求堂。水面の揺らめきが壁に反射しています。
こういった自然の情景が、室町の人々の心に響く深度は計り知れなかったのではないかと思います。


銀閣の前に広がる錦鏡池と美しい庭。




展望所からは慈照寺全景、さらには市街まで見渡すことが出来ます。随分高台に位置していると実感。


ゆったりのんびり銀閣散策。冬枯れの京都もまた風情があって素敵です。
慈照寺庭園については、常緑樹と苔が多いので、冬でも枯れた印象はありません。
庭園鑑賞に限って言うと、華やぎがない方が庭そのものに対峙出来ると私は勝手に思っています。


散歩はここからさらに哲学の道を通って南禅寺まで。
人気のない哲学の道は野鳥と出会える最高のルート。
野良猫や孤独を楽しむ鳩、疎水に流されるマガモなど、満喫しました










スペシャルランチ@京都

2021年01月12日 | Weblog
分福がお休みだからといってひたすらの〜んびり寛いでいるわけではありません!
今回はとある講座に出席した方々のためのスペシャルランチを用意しました。
分福で提供しているヘルシープレートの豪華バージョンです。


⭐️すっかり写真を撮り忘れてしまったので、受講生の方が撮影したカットをご提供いただきました。

<献立>
お惣菜+メインのプレート(写真)
◎4種野菜の蒸し炒め、バーニャカウダソース添え
◎ヤーコンと金時人参、豚肉のきんぴら
◎レンズ豆とトマトのマリネ
◎ナスの韓国風冷菜
◎香味蒸し鶏
スープ・・・堀川ごぼうとカリフラワーのポタージュ
ご飯・・・鮭ときのこの炊き込みご飯

野菜たっぷりのスーパーヘルシー&ボリュームランチです。
関西の方と関東の方&男性女性が混じっていたので、味付け少々悩んだのですが、結果大好評でした!
「講座も良いけど、ご飯を食べに来たい」とおっしゃっていただけたのは名利に尽きます。

まだどこで何が買えるのか把握出来ておらず、少しメニューが制限されてしまいました。
とはいえ、神宮丸太町界隈にヴィーガン料理の八百屋さんとオーガニックスーパーがあるので、恵まれていますね!
究極、烏丸御池の「八百一」さんまで繰り出せば、野菜はほぼ揃います。
出町桝形商店街も開拓の余地ありです。
地物やオーガニックの野菜は元気があって料理も楽しいです

分福の通常営業は23日からです。
とうとう出てしまった緊急事態宣言を受けて、
火曜日〜土曜日 20時クローズ
日・祝日 18時30分クローズ
上記時間帯でしばらく営業いたします。

これからあと3回、イベント用の食事を用意します。
自由度が高いので、張り切り過ぎて結局自分の首を絞めている・・・、それっていつも通り
献立考えなくっちゃ!





黒茶屋@秋川渓谷

2020年07月27日 | Weblog
都民には不自由な今年の夏。
それでも、ちょっとだけでも行楽気分を味わいたい、というのは皆共通の願い、かな?
私は回遊魚タイプなので、少しでも時間があれば動き回りたくなってしまいます。

というわけで、思い立って秋川渓谷の「黒茶屋」に出かけてきました。

再訪ですが、前回はお食事に間に合わなかったので、今回は満を持して事前予約。
出発前のギリギリでしたが、コロナの影響かすんなり予約完了。

いきなり水車がお出迎え。ここ、東京です。


広大な敷地内には母屋以外にもお土産処やカフェがあり、深い緑と渓谷美が清々しいです。


お食事の部屋が池泉回遊式の庭園をこの字型で囲む形になっています。



母屋の入り口。




通された個室の窓からの景色。


竹かごの中に彩り豊かな前菜が詰まっています。


川魚のお造り。


ふっくら焼かれた鮎。




朴葉焼き


最後におやきがとどめを刺しに来ます。


磨き込まれた廊下。


敷地内にはお休み処も各所に設けられています。



渓谷沿いのカフェ。あんみつやコーヒーが頂けます。


小さな滝が目の前に!


杉並区から車で約1時間。
夏の深い木々の緑と渓谷の清々しい空気を味わえるスモールトリップ。
オススメです



癒しの温泉宿 「那須別邸_回」@那須塩原

2020年07月15日 | Weblog
山形と東京の丁度中間地点に位置する那須。
かみのやま温泉からの帰路、ロングドライブの疲れを癒すべく「那須別邸 回」に1泊お邪魔させていただきました。

カーナビで案内されたルートでは辿り着けず・・・、スマホで再探索して到着しました。
宿の方が道路でお出迎えして下さいました。いつ到着するかお伝えしていなかったのに!

宿のエントランス。木々に包まれているようです。


こちらもコロナ対策で、客室稼働率を半分に抑えて営業されているとのこと。
チェックインは客室でご対応いただきました。

とてもモダンな客室。公式ホームページでは満室だったのですが、ダメ元でお電話したところ一部屋あります!と「其の七」というお部屋にご案内いただくことに。超ラッキー!
大きく取られた窓からの緑が鮮やかです。


右奥側に寝室、さらに奥に部屋風呂があります。
こちらも源泉掛け流し。格子戸を開けると半露天になります。

ちなみに、格子戸にはガラスが入っていないので、虫が入る余地あり。
朝、巨大なカタツムリが天井にへばりついていました。ま、こちらの方がお邪魔している感じですからね。

お部屋でご用意下さっていたお茶菓子。
抹茶のパウンドケーキ(!)と豆菓子。


恒例の館内探索。
パブリックスペースはコロナ渦でクローズしていますが、入ることは可能。
といっても消灯しているので何となく雰囲気を感じる程度。

こちらラウンジ206。デザイナーズチェアが配され、大人のための空間といった雰囲気。
ここで提供される「夜のあんみつ」を楽しみにしていたのですが、クローズでありつけず、悔やまれます・・・。


別邸という名の通り、「山水閣」という温泉旅館がプロデュースした宿。
隣接している山水閣のお風呂も使えます。
こちらは山水閣の温泉の湯上り処。素敵です。


今回、客室を半分しか稼動させていないということで、お食事は隣のお部屋でのご案内。
なんという贅沢。



豆乳鍋でしゃぶしゃぶします。


朝食もお隣のお部屋で。



全てのお部屋が違う趣なので、次回は別のお部屋も挑戦したいです。
都内から2時間強、アクセスの良さも魅力です。
夜のあんみつも名残惜しいので、リベンジ必至です。
那須の御用邸と同じ源泉ということで、皇室ファンには嬉しいのかな







癒しの温泉宿 「名月荘」山形

2020年07月13日 | Weblog
2020年7月にお邪魔した山形、かみのやま温泉の「名月荘」。
お料理が評判の、全20室程の小さな温泉旅館です。
東京から450km、車で約6時間のドライブです。

コロナの影響で接客、サービス等手探りの対応も余儀なくされているかと思います。
本来はウェルカムサービスが提供される入り口すぐの囲炉裏。



レセプションエリアはご挨拶のみで、受付や館内の説明はお部屋でご案内いただきました。
今回利用したお部屋は蔵王ビューが楽しめる「鼓」。





お部屋は和室とダイニングキッチン、そして源泉掛け流しの半露天風呂付き!
いつでも好きなタイミングで温泉を楽しめるなんて、贅沢です〜。
掛け流しの部屋風呂は一部のお部屋のみだそうです。
ラッキーでした。

夕飯までまだ時間もあるし、館内探索へ。
パブリックスペースにはデザイナーズ家具や風格のあるアンティーク家具が配され、こだわりが随所に見られます。

レセプションフロアの家具は北欧スタイル。蔵王連山を眺めながらゆったり過ごせます。


こちらは大浴場に続く回廊。エスニックな家具が素敵。


そして湯上り処はヨーロピアン。
流れのあるお庭をL字型に囲む、読書にぴったりの空間です。



こちらは談話室。重厚な家具がずらり。



蔵はギャラリーになっていて、地域所縁の作家さんの作品が販売・展示されています。


お風呂も一通り浴び、いよいよ夕食です。
10品プラスデザート、山形の旬の食材が次々と並び、見た目にも麗しいコースです。



熱々の出汁を注いでいただく蓮根葛豆腐。出汁の味わい絶妙でした。


A5ランク山形牛、ミディアムレアで焼いていただきました。


迫力!のどぐろの塩焼き。ふっくらした焼き上がり、ポテンシャル最大限引き出されています。


名物のうどんは平太もちもち麺。


デザートは季節のフルーツと梅蜜煮。
今はサクランボ最盛期。
紅秀峰、濃厚な甘みが弾けます。

あ〜、もう大変なお腹いっぱい。
旅行も元気な内にとつくづく実感。

そして朝食。
海の幸、山の幸、処狭しと器が並びます。

しかも、御釜が2つ!
白米の食べ比べという酔狂なサービス!!
「つや姫」と「雪弁慶」をご用意いただきました。

今回、名月荘さんには2泊お世話になりました。
肩肘張らないフレンドリーなサービス、素敵でありながら寛げる空間、おいしいお食事に温泉三昧と、ゆったり贅沢な時間を過ごすことができました。









煌めきの街、アントワープ<第10回 ストリートの誘惑>

2020年03月30日 | Weblog
歴史的建造物が至る所に見られるアントワープの街並はとってもフォトジェニックです。
ふと見上げると、天使がこちらを覗き込んでいたり、美しい彫像が玄関を飾っていたり。

特に今回出会った街並で、お気に入りのストリートがMinderbroedersrui。

少し複雑な交差をしている通りで、アイキャッチの鐘楼が絵になります。

そして瀟洒な建造物。



これは街灯の飾り。


そして街角の聖像。


もう一本、お気に入りの通りが、現代美術館へと通じるKloosterstraat。
この通り沿いにはアンティークショップや個性的なブティックが並んでいます。

とっても鋭角な建物。そして美しい色彩。


怪奇映画に出てきそうなレストラン。


ドアにはこんな意匠が。うなだれて物哀しげ。


あらゆる通りに発見があり、心躍ります。
迷い込むことがワクワクにつながる、魅力的な街、アントワープ。
週末にはマーケットも開かれて、さらなる発見に繋がることでしょう。


煌めきの街、アントワープ <第8回 ショウ・ウィンドウの小宇宙>

2020年03月30日 | Weblog
アントワープを歩いていると、魅力的なショーウインドウが目立ちます。
これぞ「見せる=Show」・・・魅せる窓、お店の世界観が感じられます。
立ち止まり、何のお店かな?と覗き込み、ショッピング。
旅先、緩みがちな財布の紐に拍車がかかります。

こちらはナポレオンの別邸を改装したチョコレートショップ『チョコレート・ライン』。
チョコで作られた像、威厳がありますね。


ノスタルジックなポストカード、結婚式を迎えるカップル向けでしょうか?ロマンチックです。


ヴィヴィッドな色彩、見ているだけで楽しい気分になるお花屋さん。大きなストップサインがなくても足を止めてしまいます。


枯れてしまった花も、アートなあしらい。花への愛情を感じます。






老舗チョコレート屋さん『BURIE』は愛らしいディスプレイ。


アントワープは市中どこまで行っても平坦で、歩きやすい街。
歩けば歩くほど街の魅力を発見し、引き込まれます。
お気に入りのショップやカフェに、きっと出会えるはず!


煌めきの街、アントワープ <第6回 スナイデル&ロコックスハウス>

2020年03月29日 | Weblog
こちらも邸宅美術館。
アントワープ市長であったニコラス・ロコックスが17世紀に家族で住まった邸宅です。
ルーベンスのパトロンであったロコックス、日本人なら(ほぼ)誰でも知っている『フランダースの犬』で知られる聖母大聖堂の祭壇画『キリスト降架』を依頼した人物です。
2018年に改装、リニューアルオープンを迎えた美術館は、デジタル展示も魅力。
入口でiPadを渡されてイヤホン装着、いざ、展示室に踏み込むと、その部屋の解説がスタートします。
iPadを展示品にかざすと、その絵の情報がブラウザに表示され、ズーム機能もあったりなんかしてとっても便利。

白眉は、やはりピーテル・ブリューゲルの絵画ですね!

デジタルマップに指をかざすとズームアップされて、寓意の内容が表示されます。面白い!!!




さらに、リュートやクラヴィコードなど、中世の楽器が展示されている展示室では、モニター上に用意されている3曲から好きな曲を選ぶと、演奏会が始まる仕掛け。録音されたものとはいえ、この空間、楽器を前に中世の音色に包まれる贅沢なひととき。アントワープの文化レベルの高さに感動を覚えます。



そして美しい建築。




是非足を運んで欲しい、素敵な美術館です。

開館時間 10-17
月曜休
料金体系が複雑。通常は大人10ユーロですが、ウェブ割引があります。
*毎月、最終水曜日は無料の美術館が多いです。

煌めきの街、アントワープ<第5回プランタン=モレトゥス印刷博物館>

2020年03月29日 | Weblog
アントワープは文化的色彩が非常に豊かな街。
小さな街中に、多くの美術館がひしめいています。
その中でも異彩を放つのが、こちら『プランタン・モレトゥス印刷博物館』
創業者であるクリストフ・プランタンの邸宅と印刷工房がセットになった博物館です。
2005年に世界遺産に登録されています。

工房はこのような形で保存されています。
16世紀にはネーデルランド最大の印刷・出版社だったそうです。
今はひっそり静まり返っていますが、往時はさぞかし賑やかだったのでしょうね。




廊下の奥の扉を開けると、庭園に通じています。


2月。冬枯れていますが、それでも絵になります。


ベンチを守るスフィンクス。キリっと、しなやかな姿。逆の手すりは雄ライオンが守っています。阿吽のライオンバージョン?


水道の蛇口は魔物の意匠が多いですね。


階段の意匠。ベルギーの左甚五郎作か?






美しい図書室。


開館 10~17
月曜休
入館料 8ユーロ