尊敬する人

嘘みたいに昨日と同じ天気。
魚沼は霧の国になったように視界が悪い。
今日は暇と思ってたら、同級生が電話してきた。
彼は両親の次に尊敬する人物。
三日に親父さんがなくなった。
多感な頃声を掛けてくれた。
家族の団欒に誘ってご飯を食べさせてくれた。
夫婦ってこんなに仲がいいのだと思わせてくれた。
他人はよく言わなかったけれど僕には無い家庭の風景。
奥さんが亡くなったと聞いたとき幸せのあの頃が蘇って悲しかった。
線香も上げなかった。
後々じぶんの親父達が裁判で争っていた。
親達の叶う相手じゃ無いのにと思ったが子の言う言葉ではないと黙っていた。
やはり裁判には負けた。
親父さんの努力は僕の心に引き継がれているよ。
父には悪いけど。
そして息子が弁護士になった。
40過ぎの国家試験合格。
逢ったとき店の顧問弁護士になってもらった。
無料で。
今日も小さな、店で一番人気があるピザと茶4杯で顧問弁護士を頼んだ。



激震ピザ。
コシヒカリの粉ともちごめの粉を少し入れ、二種類の小麦粉も入っている。
ピザソースとカグラナンバン味噌ソース、結構人気な一品。
前に出た今食べたい日本の百枚のピザの本に選ばれた。
地震の翌日、倒壊した家の木材の焚き火で炙って食べた釣吉ラーメンのチャーシュー、
震災の思い出から名づけた。



チーズをのせてピザ窯焼き、出来上がり。
焼き上がりを写そうと思ってるうちに込んできて忘れてしまった。


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魚市場で盗撮

雨が降り続き、雪から霧が立ち上がり牛乳瓶を洗ったような色合い。
雪が溶けるのいいのだが、春の訪れが早まり、待ちわびた春の喜びが少なくなるのではと心配の面がある。
魚野川は雪解けで増水し、雪が流れている。
川魚もも醒めて動き出すだろう。
まだ除雪隊の待機が有り、朝食が必要。
市場に行ってうるさいセリ人の目を盗んで魚を写してきた。
自分でも鯛と鱒を買って南蛮海老も買った。



桜鱒も青森産。
煮魚や味付けして焼魚。
フキノトウ田楽も飽きたので昨日見たケンミンショウのカツ丼タルタルソースを上げて見ても好いか。




自分のお昼は二八蕎麦。
そうめんと十割手打ち蕎麦を一緒に茹で、冷してもりで食べた。
生若芽を茹でたのが有ったので麺の上に。
茹で時間が違うので時間を当然ずらして鍋に投入。
蕎麦の香りと旨み、そうめんのつるつる、これが結構気に入った。
夏は親父ギャグ二八蕎麦。
これを売ろうかなと言うと、板長がおおさぶいと言った。


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ミッキーの御馳走 ２

鹿肉をロースト用に味付けしておいたが出す機会を逃してしまった。
臭いもいまいちになってきたので焼いてミッキー用にした。
ところが焼きあがったのを食べたら美味しかったのでがっくり。
芯温が60にすれが良かったと後で後悔した。
使えないことは無いが意にそぐわない。




マキ猫、薪猫、マキばーの野良猫が三匹。
薪小屋に住み着いている。
マキ婆に付いて来たので二階から声を掛けたら、ちゃんと腹を出して従いますのでと挨拶した。
二匹はしたが、後一匹はしなくて、姿を見ると消えてしまう。
間違ってるかもしれないがきっとあれが猫の挨拶だったと思ってる。
昼間はダンボールに布団を敷いた中に入って寝てばかり。
魚のあらや残り物をやるから太って大猫になってしまった。



地温と気温が高いので前の崖の雪は底雪崩。
店の前の積雪計は1３０センチ。
ピークよりマイナス１００センチ。


暮れ前に市場で買った、ニンジンが雪ノ下から出て雪不足になりそ。



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浦佐裸押し合い祭り

今日はひな祭りと娘の誕生日そして浦佐の裸押し合い祭り。
いくつになってもバスデーケーキが楽しみで、数日前に喜作商店に行ってお雛様のケーキを注文した。
親心で大きなケーキを買って喜ぶ姿を見たいのだが、そうじゃなくとも太って医者通いしてる手前下から二番目のサイズ。
いつもは早く店に来るというのがケーキが気になりでんわがない。
市場も休みなのでゆっくり朝食を摂った。東の空は雲が切れて、明るい光が満ちて、駒ケ岳も春の光の衣をまとっていた。
大沢川の雪の上にはゴイサギが立っていた。



もうたっぷり食べて休んでいるのかも。
いつも同じ場所にたたずんでいる。



雪の予報だったが雨が降りだし、浦佐に行った人は残念がっていた。
毎年寄ってくれる人たちと板長が休みなのでそれなり。
ふきのとうの天ぷらが出たり、お酒を飲む人がいたり。
自分と母のお昼は昨日の炉端焼の残り物。
炭火でしっかり焼いた帆立貝と地鮎。
骨をとり細かくして玉葱と卵でコシヒカリチャーハン。
好き嫌いガはきっりしている母が、これ美味しいといってくれた。


昼頃から晴れると思ってた天気もぐずつき、やっと三時頃、西の雲が切れて青空が広がりだした。

傾いた日差しが新道島の山肌を染め出した。



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雪融けが進む

市場で魚を写してたら、セリ人が写真は撮らないでくださいと大声で怒鳴った。
俺の写真は好いけどとポーズをとったので写して魚の画は数枚。
周りの人は後で削除できるからもっととってやれとささやいた。
彼の写真をクロメガネで縁取って載せようかとも考えたがやめた。
帰りに自宅に寄ったら、ミッキーが遊びか餌かと真剣なまなざしで覗き込んだ。
裏の竹やぶを見に来ただけなのに、期待されてしまった。


暖冬大雪、気象庁と違った予測が当たり、湿った重い雪が多く降った。
着雪注意報の雪は杉や雑木に被害を与えたが、竹も曲がり折れてしまった。
200本ぐらい合ったのに三十パーセントは先端を切らなければならない。
焼魚の串や、料理の器にする。
自家用の竹の子はどうなるだろう。



雪融けが進み、魚野川も少し水かさが増え、いたるところに霧が漂っている。
水鳥たちもつがいを組み始め、移動始めだした。
木々の梢も厚みを増しだした。
何となくそわそわした雰囲気、雪に覆われればあきらめも漂うのに。


除雪機も汚れを落とし、磨耗した部品を替え初めて夏眠の準備。



同業者の居酒屋一献さんで総会、後朱鷺さん達と共通メニュー、B級グルメを共同開発することにした。
禁酒はどこへ行ったのかへべれけ。

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弥生一日

雨が降りそうな空で、新道島の山には霧が少しかかっていた。
一日はいつも暇。
市場に行こうかとキキに乗ったらまたエンジンが掛からない。
この前車検を取ったばかりなのに20万キロ近い軽は仕方がないこと。
この前も同じになって、原因がわからないけど治りました、アクセルを踏まないで始動してくださいと言われてそのまま言いつけを守ったのに。
しょっちゅうこれではどうしょうも無い。



カメラの性能試験を兼ね、大沢川を覗いたら、水鳥たちの朝食タイム。
ゴイサギと白サギは何だよーといった雰囲気でとりあえず岸の雪面に非難した。
いつも屋根にとまってるサギ二郎。



娘を迎えに自宅に行った。
時間的余裕が有るので久しぶりにミッキに逢った。
綱を放して雪の上に一緒に行った。
嬉しくて雪の上をゴロゴロし始めた。


お父さん一緒に遊ぼうと吠えまくった。
勝手に一人で遊びなというのだが。


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