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ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

関東大卒フリーターを放置プレイすべき理由

2007年05月27日 | 格差社会を考える
mixiの「格差社会を考える」コミュに投げた文章の加筆です

>つまりね、○○さんの言うような生き方は、まさに今この瞬間においては正しいといえるかもしれない。だけど将来的に何かあったときに、その生き方の責任を自分で背負って生きられるほど、人間は強くないんですよ。
そして他人も、苦しんでる人間を「自己責任だろ」と放置するほど強くない……と、少なくとも僕は信じたい。そうなったときに迷惑なのは、彼らのような放置できない善良な人間たちなんです。



それが戦後民主主義といわれるものの行き着く先ですよ。
大人:「いつまでもフラフラしてないで、ちゃんと働け」
若者:「俺たちの自由ジャン」

大人:「定職についてないのに、バイクをローンで買うなんて。そんなんだから、ネットカフェに住むことになるんだよ」
若者:「俺たちの自由ジャン」

何してようが、「俺たちの自由ジャン」で済んじゃうわけでしょ?
「年金を払わないのも、自由」「新卒でフリーターになるのも自由」「フリーター漂流にあるように、正社員にならないかと声をかけられても、今は好きにしたいですからと断り続けるのも自由」

本来、公教育とは、子供が社会が規範や価値観に従って生きていけるように、教育を施すという意味もあるはずです。
公教育を通じて公人として振舞えるようになる
しかし、それを公教育側が自らリベラルと称して放棄しました。

努力を積んで、収入を上げて、贅沢を慎み、貯金する
という美徳は、「するもしないも自由」になってしまいました。

今の社会では、受験勉強するのも、ゲームするのも自由です
たぶん、授業中に席を立ったり、低偏差値高校だと授業を中退してアルバイトに行くのも「自由」みたいです。

その自由の代償は本人に帰着しないとつじつまが合いませんよね?
社会が責任を取る必要があるとすると、その行動の矯正機会を社会が与えられている場合に限ると僕は思いますよ。

たとえば、酒で身を滅ぼすとか、ギャンブルで身を滅ぼすとかいう人たちがいるとする。
基本的に本人の責任で回避できるから、酒もギャンブルも「成人」しかしちゃいけないことになっているんです。
酒やギャンブルの責任を自分でとれないような「幼児大人」が本当に世の中にいるとしたら、「大人」として許される行為を免許制にしないといけないですね。

とりあえず、パチンコ屋とかは年収証明を見せて年収300万円以下立ち入り禁止とかね

フリーター、ニートは正社員の椅子を確保できる人以外は選択禁止
シベリアで強制労働とまではいわないにしても、政府が決めた職場で労働して衣食住を保障されるとか

でも僕たちはそういうことをよしとしない
職業選択の自由もあるし、住居の自由もある
でも、仕事がない島に住む自由を認める代わりに、その島に移住して仕事がなくても自己責任ですよ。
それはあらゆる場合に適用されるルールだと思うんですよね


それは、この日本社会は自立的に思考して行動できる人たちによって構成されている という建前的前提にたっているからです。
その建前を放棄しないかぎりは、放置プレイでいいんじゃないですか?

ここを下手に救済すると、本人たちもその後輩たちも
「なんだ自分たちには「遊び免許」があるんだ」
と錯覚してしまいます

いまだにフリーターでいいや という人が結構いるのは、勘違いしている人が多いからです

彼らには「遊び免許」などなかったのですから、職業訓練という「社会人免許講習」をすることはあっても、無免許運転を追認してはいかんと思うのです

自分の好きにならないから「生きにくい」なんて雨宮処凛氏の言うように思っている人たちを追認して社会にいいことがあるとは思えません
いままで「自由ジャン」だと思ったいたのが、どうも年を食って学校の庇護から外れると思うようにいかなくなる。それを「生きにくい」と感じる。
それは、自由の代償や自由の責任を取る能力を若いうちに身につけなかったからです。



あと、本当に、ギャンブルの年収証明や貯金残高証明は必要だと思います
与野党ともに、ギャンブルに利権があるようで口にしませんが、フリーターが日当1万円の仕事を二日して、レストハウスに帰ってくる途中に全部パチンコですってしまう なんて異常です。 まぁそういう人だから家なき子なんだろうけど・・


そんなに選択の責任が取れるのか?という疑問を持つ人もいるでしょう。
もし、責任が取れない人がいるようなら、政府に身を任せていわれたとおりに行動するかわりに衣食住を保障してもらう 保護 制度が必要だということですよね。

まぁそれは住む場所から仕事まですべて政府組織が決めてくれる、共産主義 なのかもしれません。

仕事に就く能力とか

2007年05月24日 | 格差社会を考える
世の中で仕事を得ること

格差コミュ経由のマイミクさんで、30歳超えフリーターだった人もあまり給与は高くないようですが、正社員に登用されているし、僕はその人はとてもしっかりした人だと思っていたし仕事も見つかるだろうと思っていました。

本当に無事に決まってよかった。

反面格差社会を考えるコミュにいて、書き込みを見ていると
「だから君は給与が高い仕事に就けないんだよ or 正社員になれないんだよ」
と思う人が結構いる。

ある意味、正社員として登用しない企業の人事は見る目があるなぁと。

企業は求める人材の水準を能力・人格ともに高い水準においている一方で、労働市場に新規に参入する人たちは、能力・人格は下がっているように思う

人格ってうそつきとかじゃなくて、対人能力とか積極性とか知的好奇心とか誠実さとかそういう感じ。

僕がビッグイシューを買う販売員さんは僕の顔を覚えていてくれるので、遠くから頭を深々とさげて迎えて下さる
話をしていても丁寧な受け答えをしてくださる。
話を聞くと雨の日以外は販売しているそうです。

今日は早く帰ったので、僕が前回お願いしておいた「富野さんのガンダム」の号を買って帰りました
# でも相変わらずビッグイシューは読むところが少ない

その販売員さんはビッグイシューで毎号一人ずつ販売員さんを紹介しているコーナーに出ていて生い立ちも拝見しているので、昔は荒れていたのが信じられない紳士ぶりです

生い立ちの記述が事実だとすると、人は境遇や経験や人との交流で大きく変化していくことがあるんだなぁと思う。

そういう人に「再チャレンジ」がある世の中であって欲しいと思う。
僕はその販売員さんが、ホームレスを抜け出して販売員さんじゃなくなる日がくるといいなぁと思います

若い再チャレンジが必要な人も、販売員さんのように、何か大きな機転が必要じゃないかなと思います。
チャレンジしようにも、まずは自分自身が変わらないと、昔就職できなかったのに、今なら昔のままの自分でも就職できるべきだ なんてことにはならないと思うんですよね。

平和は子供笑顔から

2007年05月14日 | 格差社会を考える
知人の日記を読んでいて

『世界の武器を楽器に変えよう。』

武器があるから争いは起きる。
武器がなければ争うことができなくなる。

ってのがあって、考えてしまった

実は僕はこのセリフ嫌いなのです
一見善意に見えるこういうセリフに悪意を感じちゃうんだよね。
悪意というより無邪気さ


なんというか、内戦にある人たちって、銃があるから内戦しているのでしょうか?
彼らが僕たちよりも野蛮だから戦争をするのでしょうか?

アメリカがイラクを空爆したように、中国がチベットを占領しているように、ロシアがチェチェンの人々を殺すように、イスラエルがアフガニスタンの人々を殺すように、一方的にできるなら確かに武器が・・ということはあるかもしれない。

しかし多くの内戦では一方的なんてことはなくて、ベトナムに介入したアメリカですら、自国の兵士の死に怯えていたのです

争いがなくならないのは武器があるからじゃない
争いがあるから鉄の塊に魂を入れて武器にするのです

同胞同士で内戦になってしまっている人、独立戦争をしている人、そういう人たちに「すべての武器を楽器に」というのは愚かで無慈悲です

そういうのって自分たちが他人の暴力による死にさらされていない人の無邪気さだと思うんですよね。

平和なときには何だって言える。
でも、もし内戦になれば人は素手でもそのあたりにある石でもつかんでも戦うでしょう

平和ボケってどうも僕はついていけない。

だから変わりに仏陀の言葉で閉めましょう
「戦いは憎しみによってやまず、愛によってのみ止む」

これは大戦後に、スリランカが日本をかばってくれたときの外相の言葉です

http://blog.goo.ne.jp/fuutennnoneko/e/97b18e243be423c00ab36c4836c12f8d

やっぱり戦争が極力ない世界を目指したいと思う。

でも、そういう方向を目指すときに、憲法や武器を捨てようということが適切な方向かというのは悩みますね。

僕の日記にも書いたけど、武器を楽器にってのは実は嫌いです
9条マンセーな連中も当然嫌い

じゃあ、どうしたら戦争が無くなるかっていうと、世界から絶望するほどの貧困をなくしていくこと、世界を民主化していくことだと思っています

アマルティア・センがいうように、大戦以降、民主主義国家同士が戦争をしたためしはない。
朝日なんかはそういう事実は言わないですが、アジアでの戦争はだいたい片方は共産主義国家です。
ソ連とアフガニスタンとか、ラオスやベトナムや朝鮮戦争とか。

もう一つは、国民が自分の人生や自分の子供の将来に希望が持てる社会では戦争を抑止する圧力はぐっと高くなるはず。
満ち足りた人たちは戦地に行きたがりませんし、子供が未来をもって育つ社会では、大人は今の平和を守ろうとしますからね。

だから、僕はユニセフとかに募金をしています

「俺の住んでいる時代は酷い社会だが、この子はきっと将来幸せになる」と思えば、大人たちは平和を守ろうとすると思うんですよね。
そして子供の幸せを信じられれば大人たちは社会に絶望したりしないと思う。

そういう子供たちの将来に希望をともすことが、「たとえ明日世界が滅びようとも、今日ここにりんごの木を植える」ことだと僕は思うし、それは決して、武器を楽器にとか9条マンセーとかのお花畑の住人の発想ではない、意味のある変革だと思っています

うーん、デモは期待はずれ

2007年05月01日 | 格差社会を考える
不安定生活限界だ フリーターら「生存メーデー」叫ぶ(朝日新聞) - goo ニュース

僕はもともとフリーターがデモを行うことには賛成だったし期待もしていました

mixiの格差社会を考えるコミュにも次のように書き込みました


○○ぽんさんデモ参加お疲れ様です

○○ぽんさんのように、ちゃんと正社員の椅子に座ってから、後続の後輩のために行動できる人こそが世の中を変えていくのだと思います。

世論を形成する共感や賛同は当事者性や視点の低さや自己犠牲がおそらく必要なので、教職員や窓口公務員たちが「格差社会許さない!!」とか言っても説得力が皆無なわけです。

それならば、本人たちが自分たちで「俺たちは不当な目にあっている」ということを述べて世論を形成していくのがたぶん必要だと思いますね。

自己犠牲として炊き出しも募金もボランティアもしないような共産主義者なんかに期待したって世の中かわりませんよ。

上野でホームレスの人に炊き出ししているのは、マルクス主義国家では虐殺されちゃう、教会の方々だったりするわけですからね。

僕はそういう実際の行動を僕は尊いと思うし、インテリが上から無知な人間を煽動して世の中を煽動して思うように変革しようとすることは軽蔑する。

そうやって声に出すことで、不当なことを行いにくい雰囲気を作っていくことは意義あろうと思います
それは搾取とかではなくて、主張はなされなければ、言わずとも分かってもらえるというものではないと思っているからです。

まずは、次回のデモが今回よりも多い人数でよりインパクトや説得力があるものであることを期待しています

お疲れ様でした

もう一つの書き込みは


一部の論調にあるような
「フリーターやニーとは被害者だ」
という出発点は止めて
「フリーターに深夜勤務手当てを払わないのは違法だ」
「フリーターやパートにも失業保険を」
「フリーターやパートにも年休や病休を」
「雇用の継続をしやすい環境や次の職の斡旋などの安定を提供して欲しい」
「医療制度を改革して欲しい」
「低所得でも安心して子供が生める環境を」

といった、違法を糾弾し、妥当な権利要求をする運動やデモなら広く支持されるんじゃないかと思います。

僕は東京のフリーターを見ていて被害者だとは思わないけど、彼らがフリーターだからといって、不当だったり不法だったりする扱いを受けるのは腹立たしいし企業をとっちめてやれと思う

中国の奴隷的労働者でもできる仕事が薄給(それでも中国の工場労働者の10人分ぐらい)なのは、もう中国と鎖国でもしない限りは不可避です。
しかし、同じ日本人同士で社会保障制度や法整備で社会に温情を作るのはまた別の問題

低賃金であっても、つつましい生活を営めるように社会保障制度のありようは変えていく必要があろうと思いますし、デモなどがそういうことを考えるきっかけになり、いつか各党の具体的なマニフェストになるといいですね。

# 格差社会許さない とか格差社会を正す は公約じゃないから。あれはスローガンとかプロバカンダです

とも書きました

ようは、フリーターやニートの人が具体的な要求をする場としてのデモが世論を動かす原動力の一つになるという期待をしたのですが、完全に期待はずれ

朝日の記事を読む限りは単に、無能な僕たちも時給2000円は欲しいぜ。
って言っているようにしか見えない

子供のわがままと一緒

映像はみてないけど、映像をみたらし人のblogハナの独身生活によると、「マックに住ませろ」とかもうわけのわかんないこといっているようだし。

なんか、その程度の要求しかできないから、キミタチは企業から正社員で働いてくれって要求される人材にならないんだよ

と思う。
少なくとも時給2000円をもらうのにハンバーガーをいくつ売る必要があるか、企業の利益とかも計算してからいってみようよ
と思います

なんかなぁ、このデモ見る限りは、ダメな奴は何をやってもダメ
を立証しているようにも思う。
これじゃワーキングプアーの悲惨さ伝わらないしね。だって楽しそうだもん

雨宮嬢が「最低賃金1500円以上よこせ」「過労死から逃げろ」「住む場所をよこせ」「生きさせろ」」
とか読み上げているらしい。

これじゃ共感なんて得られないと思うし、まぁ、この記事どおりなら、無戦略にストレス発散するためのデモ以上の意義は見出せないと思います。

「生きさせろ」
とかって闘争の用語としてはありそうだけど、別にフリーター死んでないじゃん。
そういうアジテーションはフリーターで死者がでた追悼デモとかで主張するもんだ
とか思う

給与、ちょっと反省と高級とりサラリーマンの話

2007年04月24日 | 格差社会を考える

ふうてんの猫がマイミクの人の日記で金融機関の話があったので、連合系の労組がある企業の労働組合員相手に住宅ローンを貸すのはローリスクでおいしいビジネスだ

と書いたのですが、そのときに自分の年収を年齢×○○万円
と書いたらうちの会社では役員でもそんなのにいかない
と叱られた

最近読んだ「若者はなぜ会社選びに失敗するのか」のP244を見ると
「まず、相場観をもとう。大企業のなかで比べると、30歳で、手取り550万円くらい、額面で650万円くらいが、標準的な年収である。」と書いてあって、猫は非モテで独身なので、扶養手当もないし、不幸にして都市手当てもないので、上記の金額をもらえませんでした。(奥さんありの都内勤務ならクリヤーかな)

それで標準的な額より少なめだなぁと思っていて書いたら叱られた。
どうも世間の認識が狭かったと反省

ちなみに朝日テレビやTBSなどのキー局だと30歳で額面1300万円オーバー、新規参入のない全国紙では朝日新聞、日経、読売で30歳で1000万円オーバーぐらいです

ゴールドマンサックスだと30歳で3000万円~4000万円が平均だそうです。

みずほ銀行だと同期トップで30歳で年収800万円、標準で年収700万円ぐらいみたいです

猫はそんなにもらえませんが、休みをくれて放浪猫になれるので今の待遇は気に入っています

結局何を基準にするかで仕事を選べばいいんだろうなとは思います

楽して高額を稼げるのは共産系が首長になったことがある自治体での給食のおばさんやみどりのおばさんの実働5時間で年収800万円、高額年金と長期夏期休暇つきぐらいで、普通の企業に働いたら、長時間・休み少なめ高年収か、収入も仕事量もそこそこしかないよなぁと思うわけです。

メディアを監視するメディア

2007年04月09日 | 格差社会を考える
テレビは行政、立法、司法の三権力を監視する第四権力だなどと偉そうにいいますが、じゃあ、そのメディアは誰が監視するのか?ということについてまともに答えるメディア関係者ってあまりいないです

そもそも記者クラブという制度と天下り利権で守られた放送法による新規参入がない規制産業ではメディア相互の監視もありえないわけです。

しかし、そういう現状を打破して彼らの行動を監視するのがインターネットを通じた市民メディアである可能性はあります

PodTVでの市民のジャーナリズムですがとても不愉快なTBSの傲慢なちょっと脱法が映像になっています

http://podtv.jp/podtv/PTVK/oa/1229


こういう人をバカにした連中によって作られる映像をみて、政府は間違っている!!とかいえる人って能天気だなぁと思いますです。

フェアトレード2

2007年02月23日 | 格差社会を考える
フェアトレードチョコのスレッドの紹介を以前しました

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15009212&comment_count=86&comm_id=139663

メールを送るのはテンプレートもついているので3分ぐらいでできてとても簡単ですがそれで問題が解決するのかなと

このキャンペーンはアムネスティインターナショナルが主導のようで、極左の日本アムネスティではないようですが、ちょっと批判的に考えてみました

評価軸は現地の子供が幸せになれるか?
という点です

たとえばネスレに抗議をして、ネスレが直接雇用している子供はいないにしても、ネスレと取引のある農園が子供をすべて解雇したとします
これで一応の目的は達成されるわけですが、その子供たちはどうするのでしょう?
農園で働かざる得ないような子供たちが、農園をクビになったからといって学校にいけるとも思えません
ゴミ拾いをしたり、物乞いをしたり児童買春をしたりせざるえなくなるかもしれない

確かに児童労働は望ましくない というのはわかります
しかし、それは働かないでも食べて行けるだけの環境が家族や社会にある場合です

フェアトレードのカカオ農園で働く人に相対的に高い賃金を払うことで、その師弟が働かずに学校に行けるなら意味もあると思います。

しかし単に企業を糾弾しても解決しないと思うんだけどな
背景にある貧困を解消しないかぎり、子供たちは他の「職場」や「食い扶持」を探さざる得ないのではないですか?

たとえばユネスコの寺子屋運動のように、子供に学校で食事を提供すれば、食費が浮く家族も行っておいでというし、子供にも栄養と学力をつけさせてあげられる
という運動は大賛成

フェアトレードチョコにしても、それを買うと現地の人々がどれくらい生活が改善するのかが明確になっていないと、素人の流通で高い流通コストの製品で高い日本の専従職員の給与に消えることになりかねません。
もちろんそれでも、ネスレにメールを送るような人々が罪の意識なくチョコレートを消費することには貢献するのでしょうが、結局はフェアトレードのチョコを買うことが現地にどう貢献しているのかを理解できないならあまり意味がないように思います

それなら明治のチョコを買って、フェアトレードチョコとの差額をユネスコやユニセフや世界食料基金に募金したほうがいいかもしれないですね。

カカオ農園で働く子供たちとフェアトレードとかNPO,NGOとか

2007年02月15日 | 格差社会を考える
フェアトレードチョコのスレッドの紹介を以前しました

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15009212&comment_count=86&comm_id=139663

メールを送るのはテンプレートもついているので3分ぐらいでできてとても簡単ですがそれで問題が解決するのかなと

このキャンペーンはアムネスティインターナショナルが主導のようで、極左の日本アムネスティではないようですが、ちょっと批判的に考えてみました

評価軸は現地の子供が幸せになれるか?
という点です

たとえばネスレに抗議をして、ネスレが直接雇用している子供はいないにしても、ネスレと取引のある農園が子供をすべて解雇したとします
これで一応の目的は達成されるわけですが、その子供たちはどうするのでしょう?
農園で働かざる得ないような子供たちが、農園をクビになったからといって学校にいけるとも思えません
ゴミ拾いをしたり、物乞いをしたり児童買春をしたりせざるえなくなるかもしれない

確かに児童労働は望ましくない というのはわかります
しかし、それは働かないでも食べて行けるだけの環境が家族や社会にある場合です

フェアトレードのカカオ農園で働く人に相対的に高い賃金を払うことで、その師弟が働かずに学校に行けるなら意味もあると思います。

しかし単に企業を糾弾しても解決しないと思うんだけどな
背景にある貧困を解消しないかぎり、子供たちは他の「職場」や「食い扶持」を探さざる得ないのではないですか?

たとえばユネスコの寺子屋運動のように、子供に学校で食事を提供すれば、食費が浮く家族も行っておいでというし、子供にも栄養と学力をつけさせてあげられる
という運動は大賛成

フェアトレードチョコにしても、それを買うと現地の人々がどれくらい生活が改善するのかが明確になっていないと、素人の流通で高い流通コストの製品で高い日本の専従職員の給与に消えることになりかねません。
もちろんそれでも、ネスレにメールを送るような人々が罪の意識なくチョコレートを消費することには貢献するのでしょうが、結局はフェアトレードのチョコを買うことが現地にどう貢献しているのかを理解できないならあまり意味がないように思います

それなら明治のチョコを買って、フェアトレードチョコとの差額をユネスコやユニセフや世界食料基金に募金したほうがいいかもしれないですね。

有効求人倍率が14年ぶりの好調

2007年01月31日 | 格差社会を考える
18年平求人倍率 14年ぶり1倍台 失業率は4・1%に改善(産経新聞) - goo ニュース

12月有効求人倍率、1.08倍に上昇=厚労省
2007年01月30日09時05分
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200701300024.html

 [東京 30日 ロイター] 厚生労働省によると、12月の有効求人倍率(季節調整値)は1.08倍で前月から0.02ポイント上昇した。13カ月連続で1倍を超えた。ロイターがまとめた民間調査機関の予測では1.06倍との見方が多かったが、それを上回った。

 正社員有効求人倍率は0.68倍となり、前年同月比で0.03ポイント上昇した。

 有効求職者数(季節調整値)は前月比0.5%減、有効求人数(同)は前月比1.6%増だった。

 新規求人数は、前年比3.4%増だった。産業別にみて増加幅が大きかったのは、医療・福祉(前年比15.6%増)、飲食店・宿泊業(同9.9%増)、教育・学習支援業(同7.2%増)などだった。減少幅が大きかったのは、建設業(前年比12.9%減)や情報通信業(同3.3%減)などだった。

 運輸業(前年比7.2%増)と卸売・小売業(同4.7%増)は、11月の減少から増加に転じた。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)は、愛知県が1.91倍で最も高く、沖縄県が0.42倍で最も低かった。東京は1.41倍だった。

 厚生労働省が同時に発表した2006年平均の有効求人倍率は1.06倍となり、2005年の0.95倍から0.11ポイント上昇した。年平均が1倍を超えるのは、92年の1.08倍以来14年ぶり。


14年ぶりかぁということで調べてみました
いつものWiki 求人倍率 から転用
年 パートタイムを含む パートタイムを除く パートタイム
1972年 1.16 1.15 1.26
1973年 1.76 1.75 2.16
1974年 1.20 1.20 1.28
1975年 0.61 0.60 1.06
1976年 0.64 0.62 1.29
1977年 0.56 0.55 0.95
1978年 0.56 0.55 1.00
1979年 0.71 0.69 1.35
1980年 0.75 0.73 1.35
1981年 0.68 0.66 1.20
1982年 0.61 0.59 1.23
1983年 0.60 0.57 1.40
1984年 0.65 0.61 1.53
1985年 0.68 0.64 1.50
1986年 0.62 0.58 1.44
1987年 0.70 0.64 1.83
1988年 1.01 0.90 3.08
1989年 1.25 1.11 3.93
1990年 1.40 1.26 3.27
1991年 1.40 1.28 2.60
1992年 1.08 1.01 1.75
1993年 0.76 0.71 1.18
1994年 0.64 0.59 1.07
1995年 0.63 0.56 1.14
1996年 0.70 0.62 1.31
1997年 0.72 0.62 1.44
1998年 0.53 0.44 1.16
1999年 0.48 0.39 1.11
2000年 0.59 0.46 1.41
2001年 0.59 0.46 1.42
2002年 0.54 0.41 1.32
2003年 0.64 0.51 1.46
2004年 0.83 0.69 1.47
2005年 0.95 0.84 1.36


でね、見てみると確かに14年前の1992年が1.08でそれ以降ずーっと1倍未満でした。
で1990年~1991年は1.41なのですが、1987年は0.70でそれ以前はもっと低い。

過去を振り返ってみると、求人状態が良かったのって、バブルで狂乱していたころ「だけ」ですね

なんか昔は良かった的のって幻想じゃないかと思います・・・

ちなみに一部から小泉のせいで派遣社員など非正規ばかりの雇用増だといわれそうですが、先に反論しておくと、パートを除く求人倍率でも、左派内閣の村山内閣の1995年の値が0.56ですから、小泉内閣の2005年の0.84の方が正社員の求人倍率も高いんですよね。

ただ、格差が広がるという感覚は確かに1995年のころより強い気がする
数字では表れてこない点かもしれないけど何なんだろうね?

ようは、確かに求人倍率は14年ぶりの好調な値でこれは経済格差是正から大歓迎で、公約通りなんだけど、将来はやっぱり収入の格差が広がるということと、低所得者層が増えるという気がすごくする・・

統計が真実で、僕たちがメディアに踊らされているのか?
それとも、統計をベースにすることや社会科学的な手法は、実社会を反映しないのか?
何なんでしょうね?

格差が広がるのは自民党政治のせいか?

2007年01月22日 | 格差社会を考える
格差社会を考える というmixiのコミュでいろいろと発言しているので、自分の整理のためにもここでテーマ別に書くことにしました

自民党政治の所為かというテーマで今回と次回で書いてみようと思います

自民党政治と直結させるのが科学的な思考ではないと言えるでしょう
イギリス・フランス・ドイツ・アメリカでは労働者の格差が広がっているということは広く知られています

ニートという言葉がイギリス由来であるようにイギリスでは格差の固定化や若年層の雇用が問題になっています。
フランスでは日本の人口の半分しかいないのに、ホームレスの数は増え続け日本の数倍に上ります。
ドイツでも若年層の就職の困難さは増加していますし、日本の派遣労働のようなものが広がっています
アメリカはいうまでないでしょう。
カナダなどは良く知りませんが、街にはホームレスがいるのを見てきました。

このように先進国と呼ばれる日本が属するグループで同じような事象が起きている場合に、その原因を日本固有の特徴である「小泉政権」というものに帰着させるのはとても論理的な思考とはいえません。
仮に先進国で日本だけ、もしくは日本とフランスだけというならその理由が政府の政策によるかもしれませんが、先進国で例外なく起きている以上、日本の政府が第一の理由であるはずがありません。
(しかり社会科学をやっているとかいう人でもそういう非科学的なことを言う人が多々見受けられます)

また、イギリスでは労働党が政権を担っているわけですし、政府が右派か左派かという問題すら主要なファクターではないように思われます。

ではなぜ労働者の収入格差が広がるようになったのか。
次回はそのあたりでつらつらと書いてみようと思います