本編に入る前に、まずはお知らせから。
ペンタトニックスの新しいミュージックヴィデオが15日に公開されました。
ホリデイ・アルバム「 A Pentatonix Christmas 」に収録されたカヴァー曲「 Up on The Housetop 」です。
原曲は1864年に作られたクリスマス・ソングで、ジャクソン5をはじめ多数のミュージシャンにカヴァーされています。
デンマークの世界的玩具メーカー「 レゴ LEGO 」とコラボしたもので、すべてアニメーション仕立て。
グーグルのストリート・ヴューのように360°見渡すことができます。
[OFFICIAL VIDEO] Up on The Housetop - Pentatonix (360 Version)
なお、11日に公開されたばかりの「 Coldest Winter 」は250万回突破。
約1ヶ月前に公開された「 God Rest Ye Merry Gentlemen 」は1100万回突破。
YouTube で100万回を超えるのは大変だと言われていますが、う〜ん、凄いねぇ!
(追記 12月21日)
また新しいミュージックヴィデオが20日に公開されました。
これも「 A Pentatonix Christmas 」に収録された賛美歌「 O Come, All Ye Faithful 」。
日本では「 神の御子は今宵しも」という曲名で知られていますが、作者・制作時期などは不明のようです。
[OFFICIAL VIDEO] O Come, All Ye Faithful - Pentatonix
=================================================
今年も早や半月を残すばかりとなりました。
年を重ねるごとに時間の経過が早くなって行くようで、それは非常に困りものなのですが…
それはさておき、間もなくクリスマス ですねぇ、うひひ。
我が家の暦では、クリスマスとは年に1度の ”ケーキの日”
もっと正確に言えば、カットされていない丸ごとのケーキを、躊躇せずに買える唯一の日。
え? イエス・キリストの誕生日?
知り合いにイエスさんという人はおりませんが… きゃはは!
私にとっては、誰かの誕生日とか記念日などとは全く格が違う ”甘党の神に身も心も捧げる神聖な日”
視点を変えて別の解釈をすれば ”甘党の悪魔に、尻尾を振って魂を売り渡す邪悪な日”
もっと簡潔な言葉で言い替えますと、ケーキを思う存分貪り食べる日なのです。
筋金入りの極甘党としましては、泣く子も黙るエキサイティング・ホリデイなのであります!
でも、口の回りを生クリームだらけにして、ただ単にケーキを貪り食べるだけでは大人げないというもの。
雰囲気を盛り上げてくれる、厳かな、軽やかな、素敵なBGMなど聴きながら貪り食べるのが大人というものですよねぇ。
そこで YouTube からピックアップして、私なりのホリデイ・アルバムもどきを編成してみました。
一応、ホリデイ・アルバムと銘打っていますので
もちろんクリスマス・ソングやクリスマス・キャロルも入ってはいますが
それだけでは月並みですので、選曲・アレンジに煌めくようなセンスを発揮している
アメリカの若きア・カペラグループ ペンタトニックスを見習って
クリスマスと関係ある・無しに拘らずに選んでみました。
選曲は難航し、結局17曲という長丁場になってしまいました。
それでは、父と子と精霊の御名において、ケーキを思う存分貪り食べましょう! アーメン。
◆ The Wexford Carol Yo-Yo Ma + Alison Krauss
チェリストのヨー・ヨー・マ Yo-Yo Ma が多くのミュージシャンとコラボしたアルバム「 Songs of Joy & Peace 」の収録曲。
原曲はアイルランドの伝統的なクリスマス・キャロルで、いかにもケルティックな雰囲気を持っています。
ヴォーカルはアメリカのシンガーでフィドル(ヴァイオリン)奏者でもあるアリソン・クラウス Alison Krauss 。
Yo-Yo Ma, Alison Krauss - The Wexford Carol
◆ Milonga del Angel Astor Piazzolla
アルゼンチンの作曲家・バンドネオン奏者アストル・ピアソラ Astor Piazzolla の曲「天使のミロンガ」
タンゴをベースに様々な音楽手法を取り込んだ曲の数々は、タンゴの枠を超えて豊かな表情を織り成していますが
「タンゴの破壊者」「踊れないタンゴ」などと、タンゴをよく知る人々には不評だったそうです。
Astor Piazzolla-Milonga del Ángel
◆ Hymn Adiemus
Hymn とは賛美歌の意味ですが、日本盤では「静寂」という曲名がつけられています。
アディエマス Adiemus は男性2人組の音楽ユニットで
特徴的な女性ヴォーカルは、南アフリカ出身のミリアム・ストックリーが2000年まで参加していました。
デルタ航空のCMで使われた「Adiemus (聖なる海の歌声)」で一世を風靡。
意味を持たない架空の言葉による歌詞を使い、一種の民族音楽的な響きを持つ曲で知られています。
Adiemus-Hymn
◆ What's Going On Playing For Change
プレイング・フォー・チェンジ Playing For Change は、世界中の100人を超えるミュージシャンが参加し
複数のミュージシャンが各パートを受け持って演奏しているように編集して1曲を仕上げるという
アメリカの音楽プロデューサーであるマーク・ジョンソンが立ち上げたプロジェクト。
日本では大和証券グループのCMに使われた「 Sittin' On The Dock Of The Bay 」などで、ご存知の方も多いと思います。
この曲はアメリカのミュージシャン マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye のヒット曲のカヴァー。
What's Going On | Playing For Change | Song Around The World
◆ Ave Maria ( Caccini ) Slava
俗に言うところの三大アヴェ・マリアは、バッハ/グノー、シューベルト、そしてカッチーニのものですが
この「カッチーニのアヴェ・マリア」は、実は16世紀イタリアの作曲家ジューリオ・カッチーニの作品ではなくて
本当は旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフの作ったもの、というのが真相だそうです。
この曲は、カウンターテナーのスラヴァ Slava が取り上げたことで一般に広く知れ渡ったようです。
Caccini Ave Maria ( remix ) by Slava Kagan-Paley
◆ Nothing Can Come Between Us Sade
何とも妖艶でミステリアスなハスキーヴォイスがあまりにも印象的過ぎるせいか
シャーデー Sade はソロ・シンガーだと思い込んでいる人が多いようですが(かく言う私もそうでした)
イギリスの4人組のバンドで、ナイジェリア出身のヴォーカリスト シャーデー・アデュはメンバーの一員。
前作のアルバム「Soldier of Love 」から6年。
寡作なバンドではありますが、そろそろ新作を期待したいところです。
Sade - Nothing Can Come Between Us
◆ Shalion 河井英里
90年代にフジテレビで放映された情報番組「ワーズワースの冒険」のテーマ曲「シャ・リオン」
作曲家大島ミチルの作品で、ヴォーカルは惜しくも早世した河井英里。
「無国籍なイメージ」を目指して作ったとは作者の弁ですが、何とも摩訶不思議な雰囲気を醸しています。
意味不明の歌詞は、イギリスの詩人ウィリアム・ワーズワースの或る詩を逆読みしたものらしいです。
Shalion -- Kawai Eri
◆ Summer Wonderland Ronan Keating 他
そうでした! 南半球では、クリスマスは夏なのでした。
これはニュージーランド航空が制作したCM用で、ミュージックヴィデオではありませんが
ちょっと一息入れるつもりで気楽にご覧下さい。
クリスマス・ソングの名曲「 Winter Wonderland 」をリミックスして行くストーリーになっています。
日本語字幕付き。
アイルランドのミュージシャン ロナン・キーティング Ronan Keating と
ニュージーランドの俳優ジュリアン・デニソン Julian Dennison が出演。
【ニュージーランド航空】サマー・ワンダーランド
◆ The Long And Winding Road Paul McCartney
ビートルズ最後のアルバム「 Let It Be 」収録ヴァージョンとは別ヴァージョンです。
この曲は、1991年にリリースされたポール・マッカートニー Paul McCartney 来日記念盤2枚組アルバム
「 Flowers In The Dirt - Special package」の収録曲で、そのために新たにレコーディングされたものだそう。
「 Let It Be 」収録ヴァージョンのアレンジが気に入らなかったポールでしたが
ビートルズ解散から年月を経て心境の変化があったのか、これはそれをベースとしたアレンジがなされています。
PAUL McCARTNEY - THE LONG AND WINDING ROAD (Special Version)
◆ L'appuntamento Ornella Vanoni
イタリアン・ポップスの代表的シンガーであるオルネッラ・ヴァノーニ Ornella Vanoni 最大のヒット曲「逢い引き」。
BS日テレの番組「小さな村の物語 イタリア」のテーマ曲として知られています。
ヴィデオの冒頭に出てくる赤い車は、イタリア自動車史上屈指の名車ランボルギーニ・ミウラ。
タイトル画像を含めた映像のかなりの部分は、アマルフィ・ポジターノなどのあるアマルフィ海岸で撮られています。
Ornella Vanoni - L'appuntamento
余談ですが、1972年に放送されたイタリア・フランス・スペイン合作ドラマ「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」
そのテーマ曲「 Muovesi L'Amante 」を歌ったのもオルネッラです。
NHKで放送された当時、我を忘れるほど夢中で観ていただけに、今でもこの曲が強く心に焼きついています。
興味のある方は、YouTube でご覧下さい。(ヴィデオのタイトルは La Canzone di Leonardo となっています )
https://www.youtube.com/watch?v=XUEKuhSIQTA&index=2&list=RDQdB3Sil1CWQ
ドラマの中では、晩年のレオナルドがこの曲を口ずさむ場面も出てきます。
おそらくアフレコではなく、レオナルドを演じたフランスの俳優フィリップ・ルロワが実際に歌っているものと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=3Y2G-XKkspM
◆ Concierto De Aranjuez 冨田勲
冨田勲のシンセサイザーによるホアキン・ロドリーゴ Joaquín Rodrigo の「アランフェス協奏曲第2楽章アダージョ」
原曲はギター協奏曲で3楽章から成り、この第2楽章は様々にアレンジされて最もよく知られています。
この曲は第2楽章全曲ではなく、主要部分を取り出してアレンジされています。
アルバム「宇宙幻想」収録曲。
Isao Tomita - Concierto De Aranjuez
◆ The Essence of Asia by Yuna Yuna
マレーシア政府観光局が、観光キャンペーン「 Malaysia Truly Asia 」のために
2014年に制作した初のキャンペーンヴィデオの5分ヴァージョン。
ヴォーカルはマレーシア人のシンガー ユナ Yuna。
アジアン・テイストというのか、エキゾチックというのか
幻想的でメランコリックな雰囲気が漂っています。
The Essence of Asia by Yuna (5mins)
◆ Black Is The Color Of My True Love's Hair Peter Hollens & Avi Kaplan
おそらく、このブログでこの曲を取り上げるのは3回目くらいになります。
元々はスコットランドの古い伝承歌のようですが、アメリカへの移民によって歌い継がれ
ニーナ・シモンをはじめ多くのミュージシャンによって様々にアレンジされています。
1人で多重録音して作るア・カペラを得意とするピーター・ホーレンズ Peter Hollens がアレンジし
ペンタトニックスのアヴィ・カプラン Avi Kaplan とコラボしたものです。
Black Is The Color Of My True Love's Hair - Peter Hollens & Avi Kaplan
◆ Dance of the Sugar Plum Fairy GlassDuo
チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」の中の1曲。
ペンタトニックスのカヴァーが2度目(2年連続)のグラミー賞を受賞したのは今年2月のことでした。
これも様々なアレンジが存在しますが、今回はグラスデュオ GlassDuo という男女2人のユニットによるグラスハープを。
ヴィデオの解説文によると、イタリア・ボローニャのサント・ステーファノ聖堂の回廊での演奏だそうです。
「セッテ・キエーゼ(7つの教会)」と呼ばれる、教会の集合体として知られる古い聖堂です。
Sugar Plum Fairy by Tchaikovsky - Glass Harp LIVE (HD)
◆ Inspiration Gypsy Kings
テレビドラマのエンディング・テーマ曲は、今までどれほどの数が作られたのか分かりませんが
ずっと強烈な印象として残り続けるものは、そう多くはないと思います。
これを時代劇「鬼平犯科帳」のエンディング・テーマに採用した慧眼には、いまだに感服するばかりです。
フランス・プロヴァンス地方出身のジプシー・キングス Gypsy Kings は
親戚関係にある2組の家族によって構成される、フラメンコ・ラテン音楽系グループです。
Gypsy Kings - Inspiration [HD]
◆ Hallelujah Pentatonix
11月上旬に、この曲の作者であるカナダのシンガーソングライター・詩人 レナード・コーエン Leonard Cohen が他界しました。
このミュージック・ヴィデオの公開から間もなくのことで
ペンタトニックスはツイッターに哀悼のコメントを寄せていました。
YouTube 視聴回数は。約2ヶ月にして8000万回!
[OFFICIAL VIDEO] Hallelujah - Pentatonix
◆ We are the World USA For Africa
1985年、アフリカの飢餓救済キャンペーンのために45人のミュージシャンが集結して作られた曲。
作詞・作曲はライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソン。
参加者は、レイ・チャールズ、ボブ・ディラン、ダイアナ・ロス、スティービー・ワンダー、ウィリー・ネルソンなど多士済々。
かつてチャーリー・チャップリンが所有していたハリウッドのA&Mスタジオでレコーディングが行われ
この映像とは別に、レコーディングの様子を記録したメイキング・ヴィデオも撮影されて放送されました。
USA for Africa - We are the World
それでは皆さんに神のご加護がありますように!
ブォン・ナターレ!
そして、私には甘味の神の恵みが浴びるほどありますように!!
ブォナッペティート!!
色気より食い気!!
花より団子!!
ブォナッペティートォォォ〜〜!!
-------------- Ichiro Futatsugi.■
ペンタトニックスの新しいミュージックヴィデオが15日に公開されました。
ホリデイ・アルバム「 A Pentatonix Christmas 」に収録されたカヴァー曲「 Up on The Housetop 」です。
原曲は1864年に作られたクリスマス・ソングで、ジャクソン5をはじめ多数のミュージシャンにカヴァーされています。
デンマークの世界的玩具メーカー「 レゴ LEGO 」とコラボしたもので、すべてアニメーション仕立て。
グーグルのストリート・ヴューのように360°見渡すことができます。
[OFFICIAL VIDEO] Up on The Housetop - Pentatonix (360 Version)
なお、11日に公開されたばかりの「 Coldest Winter 」は250万回突破。
約1ヶ月前に公開された「 God Rest Ye Merry Gentlemen 」は1100万回突破。
YouTube で100万回を超えるのは大変だと言われていますが、う〜ん、凄いねぇ!
(追記 12月21日)
また新しいミュージックヴィデオが20日に公開されました。
これも「 A Pentatonix Christmas 」に収録された賛美歌「 O Come, All Ye Faithful 」。
日本では「 神の御子は今宵しも」という曲名で知られていますが、作者・制作時期などは不明のようです。
[OFFICIAL VIDEO] O Come, All Ye Faithful - Pentatonix
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今年も早や半月を残すばかりとなりました。
年を重ねるごとに時間の経過が早くなって行くようで、それは非常に困りものなのですが…
それはさておき、間もなくクリスマス ですねぇ、うひひ。
我が家の暦では、クリスマスとは年に1度の ”ケーキの日”
もっと正確に言えば、カットされていない丸ごとのケーキを、躊躇せずに買える唯一の日。
え? イエス・キリストの誕生日?
知り合いにイエスさんという人はおりませんが… きゃはは!
私にとっては、誰かの誕生日とか記念日などとは全く格が違う ”甘党の神に身も心も捧げる神聖な日”
視点を変えて別の解釈をすれば ”甘党の悪魔に、尻尾を振って魂を売り渡す邪悪な日”
もっと簡潔な言葉で言い替えますと、ケーキを思う存分貪り食べる日なのです。
筋金入りの極甘党としましては、泣く子も黙るエキサイティング・ホリデイなのであります!
でも、口の回りを生クリームだらけにして、ただ単にケーキを貪り食べるだけでは大人げないというもの。
雰囲気を盛り上げてくれる、厳かな、軽やかな、素敵なBGMなど聴きながら貪り食べるのが大人というものですよねぇ。
そこで YouTube からピックアップして、私なりのホリデイ・アルバムもどきを編成してみました。
一応、ホリデイ・アルバムと銘打っていますので
もちろんクリスマス・ソングやクリスマス・キャロルも入ってはいますが
それだけでは月並みですので、選曲・アレンジに煌めくようなセンスを発揮している
アメリカの若きア・カペラグループ ペンタトニックスを見習って
クリスマスと関係ある・無しに拘らずに選んでみました。
選曲は難航し、結局17曲という長丁場になってしまいました。
それでは、父と子と精霊の御名において、ケーキを思う存分貪り食べましょう! アーメン。
◆ The Wexford Carol Yo-Yo Ma + Alison Krauss
チェリストのヨー・ヨー・マ Yo-Yo Ma が多くのミュージシャンとコラボしたアルバム「 Songs of Joy & Peace 」の収録曲。
原曲はアイルランドの伝統的なクリスマス・キャロルで、いかにもケルティックな雰囲気を持っています。
ヴォーカルはアメリカのシンガーでフィドル(ヴァイオリン)奏者でもあるアリソン・クラウス Alison Krauss 。
Yo-Yo Ma, Alison Krauss - The Wexford Carol
◆ Milonga del Angel Astor Piazzolla
アルゼンチンの作曲家・バンドネオン奏者アストル・ピアソラ Astor Piazzolla の曲「天使のミロンガ」
タンゴをベースに様々な音楽手法を取り込んだ曲の数々は、タンゴの枠を超えて豊かな表情を織り成していますが
「タンゴの破壊者」「踊れないタンゴ」などと、タンゴをよく知る人々には不評だったそうです。
Astor Piazzolla-Milonga del Ángel
◆ Hymn Adiemus
Hymn とは賛美歌の意味ですが、日本盤では「静寂」という曲名がつけられています。
アディエマス Adiemus は男性2人組の音楽ユニットで
特徴的な女性ヴォーカルは、南アフリカ出身のミリアム・ストックリーが2000年まで参加していました。
デルタ航空のCMで使われた「Adiemus (聖なる海の歌声)」で一世を風靡。
意味を持たない架空の言葉による歌詞を使い、一種の民族音楽的な響きを持つ曲で知られています。
Adiemus-Hymn
◆ What's Going On Playing For Change
プレイング・フォー・チェンジ Playing For Change は、世界中の100人を超えるミュージシャンが参加し
複数のミュージシャンが各パートを受け持って演奏しているように編集して1曲を仕上げるという
アメリカの音楽プロデューサーであるマーク・ジョンソンが立ち上げたプロジェクト。
日本では大和証券グループのCMに使われた「 Sittin' On The Dock Of The Bay 」などで、ご存知の方も多いと思います。
この曲はアメリカのミュージシャン マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye のヒット曲のカヴァー。
What's Going On | Playing For Change | Song Around The World
◆ Ave Maria ( Caccini ) Slava
俗に言うところの三大アヴェ・マリアは、バッハ/グノー、シューベルト、そしてカッチーニのものですが
この「カッチーニのアヴェ・マリア」は、実は16世紀イタリアの作曲家ジューリオ・カッチーニの作品ではなくて
本当は旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフの作ったもの、というのが真相だそうです。
この曲は、カウンターテナーのスラヴァ Slava が取り上げたことで一般に広く知れ渡ったようです。
Caccini Ave Maria ( remix ) by Slava Kagan-Paley
◆ Nothing Can Come Between Us Sade
何とも妖艶でミステリアスなハスキーヴォイスがあまりにも印象的過ぎるせいか
シャーデー Sade はソロ・シンガーだと思い込んでいる人が多いようですが(かく言う私もそうでした)
イギリスの4人組のバンドで、ナイジェリア出身のヴォーカリスト シャーデー・アデュはメンバーの一員。
前作のアルバム「Soldier of Love 」から6年。
寡作なバンドではありますが、そろそろ新作を期待したいところです。
Sade - Nothing Can Come Between Us
◆ Shalion 河井英里
90年代にフジテレビで放映された情報番組「ワーズワースの冒険」のテーマ曲「シャ・リオン」
作曲家大島ミチルの作品で、ヴォーカルは惜しくも早世した河井英里。
「無国籍なイメージ」を目指して作ったとは作者の弁ですが、何とも摩訶不思議な雰囲気を醸しています。
意味不明の歌詞は、イギリスの詩人ウィリアム・ワーズワースの或る詩を逆読みしたものらしいです。
Shalion -- Kawai Eri
◆ Summer Wonderland Ronan Keating 他
そうでした! 南半球では、クリスマスは夏なのでした。
これはニュージーランド航空が制作したCM用で、ミュージックヴィデオではありませんが
ちょっと一息入れるつもりで気楽にご覧下さい。
クリスマス・ソングの名曲「 Winter Wonderland 」をリミックスして行くストーリーになっています。
日本語字幕付き。
アイルランドのミュージシャン ロナン・キーティング Ronan Keating と
ニュージーランドの俳優ジュリアン・デニソン Julian Dennison が出演。
【ニュージーランド航空】サマー・ワンダーランド
◆ The Long And Winding Road Paul McCartney
ビートルズ最後のアルバム「 Let It Be 」収録ヴァージョンとは別ヴァージョンです。
この曲は、1991年にリリースされたポール・マッカートニー Paul McCartney 来日記念盤2枚組アルバム
「 Flowers In The Dirt - Special package」の収録曲で、そのために新たにレコーディングされたものだそう。
「 Let It Be 」収録ヴァージョンのアレンジが気に入らなかったポールでしたが
ビートルズ解散から年月を経て心境の変化があったのか、これはそれをベースとしたアレンジがなされています。
PAUL McCARTNEY - THE LONG AND WINDING ROAD (Special Version)
◆ L'appuntamento Ornella Vanoni
イタリアン・ポップスの代表的シンガーであるオルネッラ・ヴァノーニ Ornella Vanoni 最大のヒット曲「逢い引き」。
BS日テレの番組「小さな村の物語 イタリア」のテーマ曲として知られています。
ヴィデオの冒頭に出てくる赤い車は、イタリア自動車史上屈指の名車ランボルギーニ・ミウラ。
タイトル画像を含めた映像のかなりの部分は、アマルフィ・ポジターノなどのあるアマルフィ海岸で撮られています。
Ornella Vanoni - L'appuntamento
余談ですが、1972年に放送されたイタリア・フランス・スペイン合作ドラマ「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」
そのテーマ曲「 Muovesi L'Amante 」を歌ったのもオルネッラです。
NHKで放送された当時、我を忘れるほど夢中で観ていただけに、今でもこの曲が強く心に焼きついています。
興味のある方は、YouTube でご覧下さい。(ヴィデオのタイトルは La Canzone di Leonardo となっています )
https://www.youtube.com/watch?v=XUEKuhSIQTA&index=2&list=RDQdB3Sil1CWQ
ドラマの中では、晩年のレオナルドがこの曲を口ずさむ場面も出てきます。
おそらくアフレコではなく、レオナルドを演じたフランスの俳優フィリップ・ルロワが実際に歌っているものと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=3Y2G-XKkspM
◆ Concierto De Aranjuez 冨田勲
冨田勲のシンセサイザーによるホアキン・ロドリーゴ Joaquín Rodrigo の「アランフェス協奏曲第2楽章アダージョ」
原曲はギター協奏曲で3楽章から成り、この第2楽章は様々にアレンジされて最もよく知られています。
この曲は第2楽章全曲ではなく、主要部分を取り出してアレンジされています。
アルバム「宇宙幻想」収録曲。
Isao Tomita - Concierto De Aranjuez
◆ The Essence of Asia by Yuna Yuna
マレーシア政府観光局が、観光キャンペーン「 Malaysia Truly Asia 」のために
2014年に制作した初のキャンペーンヴィデオの5分ヴァージョン。
ヴォーカルはマレーシア人のシンガー ユナ Yuna。
アジアン・テイストというのか、エキゾチックというのか
幻想的でメランコリックな雰囲気が漂っています。
The Essence of Asia by Yuna (5mins)
◆ Black Is The Color Of My True Love's Hair Peter Hollens & Avi Kaplan
おそらく、このブログでこの曲を取り上げるのは3回目くらいになります。
元々はスコットランドの古い伝承歌のようですが、アメリカへの移民によって歌い継がれ
ニーナ・シモンをはじめ多くのミュージシャンによって様々にアレンジされています。
1人で多重録音して作るア・カペラを得意とするピーター・ホーレンズ Peter Hollens がアレンジし
ペンタトニックスのアヴィ・カプラン Avi Kaplan とコラボしたものです。
Black Is The Color Of My True Love's Hair - Peter Hollens & Avi Kaplan
◆ Dance of the Sugar Plum Fairy GlassDuo
チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」の中の1曲。
ペンタトニックスのカヴァーが2度目(2年連続)のグラミー賞を受賞したのは今年2月のことでした。
これも様々なアレンジが存在しますが、今回はグラスデュオ GlassDuo という男女2人のユニットによるグラスハープを。
ヴィデオの解説文によると、イタリア・ボローニャのサント・ステーファノ聖堂の回廊での演奏だそうです。
「セッテ・キエーゼ(7つの教会)」と呼ばれる、教会の集合体として知られる古い聖堂です。
Sugar Plum Fairy by Tchaikovsky - Glass Harp LIVE (HD)
◆ Inspiration Gypsy Kings
テレビドラマのエンディング・テーマ曲は、今までどれほどの数が作られたのか分かりませんが
ずっと強烈な印象として残り続けるものは、そう多くはないと思います。
これを時代劇「鬼平犯科帳」のエンディング・テーマに採用した慧眼には、いまだに感服するばかりです。
フランス・プロヴァンス地方出身のジプシー・キングス Gypsy Kings は
親戚関係にある2組の家族によって構成される、フラメンコ・ラテン音楽系グループです。
Gypsy Kings - Inspiration [HD]
◆ Hallelujah Pentatonix
11月上旬に、この曲の作者であるカナダのシンガーソングライター・詩人 レナード・コーエン Leonard Cohen が他界しました。
このミュージック・ヴィデオの公開から間もなくのことで
ペンタトニックスはツイッターに哀悼のコメントを寄せていました。
YouTube 視聴回数は。約2ヶ月にして8000万回!
[OFFICIAL VIDEO] Hallelujah - Pentatonix
◆ We are the World USA For Africa
1985年、アフリカの飢餓救済キャンペーンのために45人のミュージシャンが集結して作られた曲。
作詞・作曲はライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソン。
参加者は、レイ・チャールズ、ボブ・ディラン、ダイアナ・ロス、スティービー・ワンダー、ウィリー・ネルソンなど多士済々。
かつてチャーリー・チャップリンが所有していたハリウッドのA&Mスタジオでレコーディングが行われ
この映像とは別に、レコーディングの様子を記録したメイキング・ヴィデオも撮影されて放送されました。
USA for Africa - We are the World
それでは皆さんに神のご加護がありますように!
ブォン・ナターレ!
そして、私には甘味の神の恵みが浴びるほどありますように!!
ブォナッペティート!!
色気より食い気!!
花より団子!!
ブォナッペティートォォォ〜〜!!
-------------- Ichiro Futatsugi.■
今週末がクリスマス、と近づいて来ましたが、
なんとまぁ、甘い物がお好き、とは知っていますが、そんなにあのクリスマス・ケーキがお好きですか?
というのか、丸い大きなのを一人で全部食べたい!というガキ的欲求なのか・・、恐れ入りやしたぁ!!
私は日本に行くととにかく和食、魚、とがっつきますので、まぁ似たようなものかと思いますがぁ、
あんまり甘いものを食べたいをは思わない人間ですので、その辺りの驚き、呆れを感じますです。
まぁ、年に一度のクリスマスですからね、お好きなものをしっかり食べて、思い残しが無いように、ははは、されて下さいませ!
竹ちゃん、しっかり食べさせてやってぇ!!
今回の特集は、いつものペンタ一色ではなくあれこれ混ざっているので、楽しませて頂きました。
先日からせっせと動画の音楽のみをダウンロードして自分のアルバムを作っているので、
お陰様であれこれこの記事から飛んで取り込みました。
驚いたのはAdiemus!! 男性2人組?! 何とまぁ、これは前から聞いていましたが、てっきり女性のヴォーカルと思っておりました、ひぇ~!
アヴェ・マリーアを歌っているカウンター・テナーのリンク先から、イタリアの伝説的カストラート歌手ファリネッリにも飛び、あれこれ取り込めましたし、この映画のDVDは持っているのですけど、
サマー・ワンダーランドも楽しみました。
有難うございました!
今後も音楽の記事の時は、あれこれ混ぜてやって下さいませませ。
では、良いクリスマス、良いお年をお迎え下さいませ!
筋金入りの極甘党の私ですが、やはり歳のせいか、甘けりゃ良いという時期は過ぎましたね。
我が家御用達のクリスマス・ケーキは、毎年同じ洋菓子店に予約しているイチゴ・ショートケーキなのです。
ふんわりと軽〜いタッチの生クリームとスポンジが使われており、甘さも繊細で上品。
油断していると丸ごと一気喰いしてしまいたい誘惑に駆られます。
そこをグッと我慢して半分で止めておくのですが、私も少しは大人になったでしょう? きゃはは!
すみません、Adiemusに関しては誤解されるような書き方でしたね。
あのヴォーカルは女性ですが、現在はいないそうです。
メンバーだったと言えるかどうか分からないので曖昧な書き方をしたのです。
さあ、いよいよ週末はクリスマス!!
ブォン・ナターレ!!